小説『魔法使いとアンティーク』

３０代、男性。 金の巻き毛、肩まで伸びた髪を赤いリボンでくくる。 左目にモノクル、子供の様な無邪気な笑顔が特徴的。 変人。幼い頃から魔法使いへの憧れがあったのだが、一切の才能がなく挫折。 知識が豊富であったため、研究科へと転向する。 片づけが大の苦手で、研究室は本棚から本がよく落ちる。 料理はそこそこで、たまに焦がす。 数十年前に亡くなったとある魔法使い、ヒューイ・ランベルトを崇拝する。

美しいブロンド、いつもアップにまとめている。透き通るような紺碧の瞳、猫のような笑顔。ピエールより、背が少し低い。しっとりとしたドレスがよく似合う。 ピエールの友人。大学時代からの旧友で、まるで年をとらないかのように麗らかで美しい麗人。未亡人で、郊外の森林の奥地に古風な邸宅を構えている。稀覯本の蒐集家でもあり、その中で入手したとある『日記』の解読を、ピエールに依頼する。