小説『フェアリーテイル〜虹の滅竜魔道士〜』
作者:冒険ファンタジー()

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『BURST〜届け、あの空に』


月の遺跡


『グオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!』
「な、なに、今の声!?てか、ほんとに声だった!?」
「ルーシィのお腹の音かも?」
「本気で言ってるとは思えないけど、なんかムカつく…」
「例のデリオラとかいう魔物か?」
「だとしたらマズイな」

すぐ死ぬけどね。

「そんな…まさか、復活しちゃった訳ぇー!?」
「あ、あの光!」
「ムーンドリップだよ!」

今気付いたけど、ムーンドリップ出てたね。

『グオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!』
「ヒッ!?」
「また!」
「ルーシィ、なんか食べたら?」
「あんたこそ、ネズミに食べられちゃえば?」

緊張感ねーなこいつ等。

「なあエルザ、声はしてもムーンドリップは止まらないな?」
「そうだな。つまりデリオラの復活は、まだ完全ではないと言う事だ!」
「だったら話は早い!直ぐに止めればまだ間に合うかもしれん!エルザ達は上で儀式を止めてくれ!俺はもしもの為にデリオラと戦う!」

時のアーク覚えたいしな。

「ええー!?そんな無茶ですよー!?いくらギアスが規格外の超人だからって無茶ですって!?」
「ルーシィ…俺に対しての印象を暴露しなくてもいいんじゃ…」
「あらやだ、あたしったら…」

規格外の超人て、まあ、そうだよな。

「気にするなルーシィ、私もそう思っていたからな」
「おまえもかよ!?」

ルーシィはともかく、エルザまでそう思われてたなんてな。普通にショックだ。

「とにかく、そっちは任せた!」
「ちょっ、ギアス!」

俺はすぐさま地下に進んだ。


月の神殿、地下


「良し着いた。さて、ナツは「アークだかポークだか知らねえが、この島から出てけ!!」マズイッもう終わっちまう!?仕方が無い!」

俺はある決意をした。

「そういや俺にも時が操れるんだ!未来だ!1秒後にお前w「ウラァーッ!!敵は何処だァーーーーー!!!」ブベバァッ!!?」

ナツに飛び蹴りをかましたギアス。

「おや!??」
「ん?なんか、蹴っ飛ばした様な?…ん、テメェ、零帝とやらの手先か!」
「それより良いんですか?あれを?」

そういってザルティは、痙攣してるナツを指差した。

「あっ、ナツ!テメェ、よくもナツを!!」
「いや!?貴方が蹴っ飛ばしt「許さねぇ、俺の仲間をよくも、ゼッテェ許さねぇ!!(やや棒読み)」ええっ!?」

そう、ナツを蹴っ飛ばして知らんぷりする。これがさっき決意した事だ。

「オラァ行くぞ!」

ギアスはザルティに向かって行った。

「やれやれ、人の話は聞くものですぞ」

水晶を飛ばして来た。

「そんなモン!」

水晶を殴って壊したが、直った。

「なっ!?」
「私は物体の時を操れます。故に、水晶を壊れる前の時間に戻しました」
「マジか!?」
「さて、行きますぞ!」

直した水晶の他にも、たくさんの水晶が飛んで来た。

「ふっ、ノロノロビ〜ム!」

ギアスは右手を影絵のキツネみたいにしてビームを放った。ノロノロの実の効果で水晶達の動きが遅くなった。

「なっ!?水晶達が遅くなった!?どういう事です!?私の制御が効きません!?」
「当り前だ!これに触れたものは全て遅くなるんだからな!」
「まさか!?貴方も時を操れるのですか!?」
「い〜や、遅くするだけだ!」
「なんと!?」
「隙あり!ノロノロビームソード!」
「!?」

こんな時の為に用意しておいた柄だけの剣を使ってザルティの両腕、両足を切った。

「ど、どういう事ですか!?腕が、足が動きませんな!?」
「腕も足も遅くしちまったんだからな、動けねえだろ!」

いつの間にかザルティの前に現れたギアス。

「な!?」
「さ〜て」

ギアスはザルティの顔を掴んだ。

「何を!?」
「ふふっ。フンぬ!」

ゴン!と頭突きをした。

「がはっ!?」
「もういっちょ!」

ゴン!とまた頭突きをした。
またゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!
ゴン!と頭突きをしまくった。
すると、仮面が割れた。

「かはっ!?」
「トドメ!」

またゴン!とまた頭突きをした。
時のアークを覚えました。
そろそろ30秒経つな。

「そして、虹竜鉄棍(にじりゅうてっこん)!!」

腕を鉄竜棍みたいに鉄の棍棒にして壁まで飛ばした。

「キャァァァァァァァァァ!!」

思いっきり「キャァ」って言ってるよ。

「判決ぅぅぅ、死刑!!」

いつもの様に腕を十字に切った。
ザルティを倒した後すぐ、

『グオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!』
「ああっ!デリオラが完全に復活しちまった!?」

あっ起きたのかナツ。

「大丈夫かナツ」
「ギアス!?あっ、テメェ!さっきはよくも蹴っ飛ばしてくれたな!!」

あっ覚えてたのね…。

「悪い悪い、ってそれどころじゃねえ!」

ん?グレイがいるな。水をすくっているのか?あっそうか、氷(ウル)が溶けてしまった事を悲しんでんのかな。

「グレイ居たのか?」
「どうしたグレイ?」
「ナツ!?ギアスも!?」
「こうなったらやるしかねぇ!あいつぶっ倒すぞ!」
「全員の力を合わせりゃ何だって出来る!」

すると、ボロボロになったリオンがはえずりながら来た。

「ふっ…ふふっ…お前らには…無理だ!…あれは…俺が!…」
「リオン…」
「ウルを超える為に、俺が…はははははっ!」
「オメーの方が無理だ!引っ込んでろ!」
「お前の方が無理じゃねーか!すっ込んでろ!」

ナツとギアスは同時に言った。

『グオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!』
「やっと…会えたな…デリオラ!」

こいつは、そこまでしてウルに勝ちたかったのか。

「あの…ウルが唯一勝てなかった怪物…今…俺がこの手で…倒す!」

だけど、それは夢で終わるよリオン。

「俺は…今…あんたを…超える!」

バシッ
グレイがリオンを気絶させる。

「もういいよ、リオン。後は俺に任せろ!」

デリオラの前に立つグレイ。そして、アイス・ド・シェルの構えをとる。

「デリオラは、俺が封じる!アイス・ド・シェル!」
「ハッ!?止せグレイ!あの氷を溶かすのに、どれだけの時間がかかったと思ってるんだ!同じ事の繰り返しだぞ!いずれ氷は溶け、再びこの俺が挑む!」
「これしか無ぇんだ!今、奴を止められるのは、これしか無ぇ!」

さて、そろそろ前に出るか!
ギアスとナツは、グレイの前に立った。

「ナツ!?ギアス!?」
「!?」
「「俺はアイツと戦う!」」
「どけ二人とも!邪魔するな!」
「…死んで欲しく無ぇからあの時止めたのに、俺の声は届かなかったのか?」
「やりたければやればいいさ、その魔法を」
「…ナツ、ギアス…」
『グオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!!』

デリオラは右腕を大きく振りかぶった。

「避けろぉーーーーーっ!!」
「「俺達は最後まで諦めねーぞ!!」」

殴りかかって来るデリオラの拳とナツの炎の拳とギアスの光の拳がぶつかり合い、拮抗した。

「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」

その時、
バキッ
デリオラの右腕に突然亀裂が走った。
その亀裂は右腕だけじゃなく、体全部に亀裂が走った。

「「「!!??」」」
「(やっぱ、こうなったか)」
「な、なんだ!?俺のでも、ギアスのでもねーぞ?」
「ば、バカな!?そんな、まさか!?デリオラは…既に…死んで…!?」

崩れて行く、デリオラだったものが…。

「もしかして、氷漬けになってる間に、生命力を徐々に奪われてたのか?」

とりあえず知らないふりをした。

「では俺達は、その最後の瞬間を見ていると言うのか!?くっ、敵わん!俺には…ウルを…超えられない!」

リオンは泣きながら、自身の敗北を認めた。

「すげーな、お前の師匠!」
「ああ、そうだな。勝てなかったんじゃなく、勝つのに時間がかかっただけだったんだな!」

そしてグレイは、泣きながらウルに最後の礼を言った。

「…ありがとう…ございます…師匠!」
「「へへっ」」

後からルーシィ達がやってきて合流した後、リオンを連れて外に出た。


ガルナ島、海岸


「いやー、終わった終わったー!」
「あいさー!」
「ほんとー、一時はどうなるかと思ったよ。すごいねウルさんて!」
「これで俺たちも、S級クエスト達成だー!」
「やったー!」
「もしかしてあたし達、二階へ行けるのかなぁ!」
「ふっ」

あーあ騒いじゃって…これから起こる事、綺麗さっぱり忘れてるなこりゃ。

「おーいお前らー、何か大事な事忘れてねーか?」
「なんだギアス、忘れてる事って?」

その時、エルザが前に出た。
そしてナツ、ハッピー、ルーシィ、グレイの四人は、忘れていた事を思い出した。
うわー…皆「「「「ハッ!!」」」」て感じになってたな。

「そうだ!?お仕置きが待ってたんだ!?」
「その前にやる事があるだろ。悪魔にされた村人を救う事が、今回の仕事の本当の目的では無いのか?」
「それに、デリオラが死んでも村人達は悪魔のままだった。残る原因はムーンドリップによる影響しかない!だから、月を壊しに行くぞ!」
「「「(おいおい、無茶な事考えてるな)」」」
「それがギアスです!」

色々あって資材置き場に向かったが、誰も居なかった。村の一人が村に来てくれと言われて、村があった所に向かった。


復活した村


ザルティが直した村に来て、一同びっくりしてました。
村長の頼みで、月を破壊してくれと迫ってきている。
ギアスとエルザは、月を壊す事を考えていた。

「おい、とんでもない事をしれっと言ってるぞ…」
「あい、それがエルザとギアスです…」

エルザの疑問を言う為に、村中の人達を集めた。
それで、エルザの疑問を言いつづけてると、復活していた落とし穴に落ちた。

「キャッ!?」
「あっ!?落とし穴まで復活してたの!?」
「キャ…キャッて言った…ぞ…」
「か、可愛いな…」
「エルザにもそういう一面があったんだな」
「お、怒られちゃうよ!?」
「あたしの所為じゃない!?あたしの所為じゃない!?」

その後、何事も無かった様に振舞った。たくましいな!
そして、いよいよ月を壊す事にしました。
エルザは投擲力を上げる鎧、巨人(きょじん)の鎧に換装し、破邪の槍を持った。

「おおすげー!それをブン投げて月を壊すのか!」
「「「「(いやいや、無理だから)」」」」
「しかし、それだけでは月までは届かんだろう。だから、ナツの火力でブーストさせて、ギアスは月目掛けて投げた槍を後押ししてくれ!」
「「ん!?」」
「ナツ、お前は私が槍を投げる時、石突の部分を、思いっきり殴るんだ!そしてギアスは、投げきった槍を遠距離攻撃用の魔法で押し出すんだ!巨人の鎧の投擲力と、ナツの火力と、ギアスの攻撃力を合わせて、月を壊す!」

あれ?確か、俺は必要無かったんじゃ?

「おーし、分かった!」
「オウ、了解!」
「行くぞ!」

エルザ、ギアス、ナツは高台の上に立った。

「あいつら…何であんなにノリノリなんだよ…」
「まさか本当に、月が壊れたりしないよね…」

二人は気が気じゃない様子。
高台の上で準備が整い、エルザは月に狙いを定めた。

「ナツ!」
「うおらぁーーーー!!」

破邪の槍の石突に炎の拳が入った。
その反動で高台の屋根が吹き飛んだ。

「「すごーい!」」
「おいおい…」
「また壊すんかい!?」

いつも通り突っ込みをするグレイとルーシィ。
そして、

「ギアス、今だ!」
「うおりゃぁーーーー!!」

ギアスの光の光線を槍の石突に当たり、凄まじい勢いで月に向かって行った。

「届けぇぇぇーーーーーっ!!」

エルザは叫んだ。
そして、槍は届いたのか、月に亀裂が走った。

「「「「「「「「「「おおおっ!!」」」」」」」」」」
「「嘘だぁーーーーーーー!!??」」

村人は歓喜を上げ、グレイとルーシィは驚愕した。
そして徐々に、亀裂が月全体に広がった。
その時、

パリーン

割れた、

空が。

「「「「「ええっ!?」」」」」
「月!?」
「これは!?」

紫の月が割れ、黄金色の月が姿を現した。

「割れたのは月じゃない!?空が割れた!?」
「どーなってんだこりゃ!?」
「この島は、邪気の膜で覆われていたんだ」
「膜?」

エルザは、ムーンドリップに発生したガスが結晶化して、ドーム状になっていた事を話した。
そして村人達は光り出し、元の姿に………戻らなかった。
いや、元に戻ったのは姿じゃなく、記憶が戻った。
そう…、

「彼らは元々悪魔だったんだ」
「えっ!?」
「「「ええええぇぇーーーー!!?」」」
「(オーバーだな皆)」
「マ、マジ!?」
「あ…うん、言われてみれば…まだちょいと、混乱してますが…」

グレイは確認の為か、村人に聞いてみた。
そして、村に誰か来たようだ。

「君達に任せてよかった」
「「「えっ!!??」」」
「魔導士さん、ありがとう!」
「「ゆーれーー!!??」」
「船乗りのおっさんか!?」
「なっ!?」
「ボ…ボボ!?」

村長達が信じられないモノでも見たような顔をしていた。

「あ…あんた…船の上から…消えたr「シュンッ」うわっ!?」

ボボは羽を生やして空を飛んでいた。

「あの時は本当の事が言えなくて済まなかった」
「わぁ!?」
「俺は一人だけ記憶が戻っちまって、この島を離れてたんだ。自分達を人間だと思い込んでる村の皆が怖くって。あっははははは」
「ボ………ボ……ボボ…」

村長は泣きながら翼を生やし、ボボのもとに飛んでった。

「ボボォーーーーー!」
「うわっ!?やっと正気に戻ったな、親父!」

村人達は翼を生やし、二人の所まで飛んでいった。

「生きてた!」
「ボボが生きてたぞ!」
「やったー!」
「めでたいぞ!」

それを温かく見守るフェアリーテイル。

「ふっ、悪魔の島か」
「文字通り、悪魔達が住む島だな」
「でもよ、皆の顔見てっと、悪魔というより…天使みてぇだな」

皆が微笑んだ。

「今宵は宴じゃー!悪魔の宴じゃーー!!」
「悪魔の宴って、すごい響きね…」
「あい」
「らう」

ほんと、すごい響きだな。

「ああ、ギアスが百人ぐらいいて、女の子が居たらまさに悪魔の宴になるな」
「「「「言えてる」」」」
「?」
「…お前らな…俺をなんだと思ってやがる」
「「「「別に…」」」」

ルーシィだけが解っていなかった様だ。
そんなこんなで、宴が始まった。
ナツは松明の火を食べて、グレイは悪魔の女性にモテて、俺は悪魔の少女達とたわm…もとい、お話してた。
するとそこに、ユウカとシェリーが来て、エルザが叩きのめしたが、実は詫びをしに来たらしい。なので宴に参加させた。
そして翌日、

「な、なんと!?報酬は受け取れない…にょ!?」
「ああ、気持ちだけで結構だ」
「…いや、しかし…」
「今回の件は、ギルド側で正式に受理された依頼ではない。一部のバカ共が先走って成功した仕事だ!」

エルザも固いな。

「お前らなぁ、S級やりたかったんなら、少し待てば俺が連れてってやったのによ」
「「なにっ!?」」
「もしかして、この間の事本気だったんですか!?」
「そうだけど?」
「ちょっと待てルーシィ、この間の事って?」
「実は、時期が来たらギアスがS級やるから、その時に連れてってもらえるって事なんだけど、まさか本気だったなんて」
「じゃあ俺、損しちまったって事か!?」
「でもま、こうやってS級に手を出して、生きて帰れるんだから大したもんだよ」
「そ、そうか?」
「でも、次に無断でやるようなら、こっちにも考えがあるからな!」
「「「「気を付けます!?」」」」

話が終わった頃、丁度エルザが追加報酬の人馬宮の鍵を貰っていた。

「では、せめてハルジオンまで送りますよ」
「いや、船は用意出来ている」
「「えっ?」」


ガルナ島、海岸


「海賊船!?」
「まさか、強奪したの!?」
「さすが!」
「いや、そこまでしてないから」
「エルザがちょっと脅しただけだよ」

ナツ、ハッピー、グレイ、ルーシィの四人はブルッとした。

「姐さ〜ん!兄貴〜!」
「あ…姐さん!?兄貴!?」
「「なにやら気が合ってな」」
「さすがエルザ様!ギアス様!」
「だから様って…」
「舎弟の皆さんも、乗ってくだせぇ〜!」

どうやら四人は、俺とエルザの舎弟扱いみたいだな。

「泳ぐなら付き合うぞ」
「無理ぃー!」

一瞬、マジで泳いで行こうかなって思ったよ。
そんなこんなで…ガルナ島を…後にした…。さっそく船酔いした…うえっ…。

「皆さ〜ん、ありがとうございま〜す!」
「元気でね〜!」

ちゃんと…別れの挨拶もした…。
崖の上にいたリオン達を…ちらっとだけ確認した…。


数日後、マグノリア


「ん〜へへ、帰ってきたぞー!」
「たぞー!」
「しっかし、あれだけ苦労して報酬は鍵一個か…」
「折角のS級クエストなのにね」
「正式な仕事ではなかったんだ、これくらいが丁度いい」
「そうそう、文句言わないの♪」
「そりゃあ一番得したのはルーシィだけだからな」
「売ろうよそれ」
「何てこと言うドラネコかしら!?」

貴重な鍵を売ろうとするハッピーに嫌がる素振りをするルーシィ。

「で、今回貰った鍵はどんなのなんだ?」
「人馬宮のサジタリウス!」
「人馬だと!?」

グレイは首から上が馬になってる人間風を想像した。

「いや、違うでしょそれ」

ルーシィは馬の首部分が人間の上半身のを想像した。

「いや、案外…馬の着包みを着た感じだったりして」
「さすがにそれは…」

ギアスは正解を言ったんだが、信じてもらえなかった。
一方ナツは、人顔の花にタコの様な足があるのを想像した。

「馬でも人でもないよ、それ…」

しかし、無情にも陽気な彼らに絶望が降りかかる事に気付いてなかった。

「のん気な事だな。まさか帰ったら処分が降るのを忘れたわけではあるまいな?」
「「「えっ!?」」処分!?」
「ちょっと待って!?それってもう、お咎め無しになったんじゃ!?」
「バカを言うな!」

無情にも死刑宣告をするがごとく、四人に絶望が降りかかる。

「お前達の行動を認めたのは、あくまで私の現場判断だ!罰は罰として受けて貰わねばならん!」
「「「げっ!?」」そんな〜!?」

少しは弁護してやろうかね。

「で、でもよエルザ、折角S級クエストを遣り遂げたんだし、少しくらいh「ギアス!」はっはい!?」
「あんまり甘やかすな!それに、判断を下すのはマスターだ!私は弁護するつもりは無い!もちろんギアスもだ!そうゆうわけだから、それなりの覚悟しておけ!」」

ギアスが助け船を出してくれて四人は希望が来たって顔をしていたが、エルザの一言で四人はまた絶望した。

「まさか…「アレ」を遣らされるんじゃ!?」

ハッピーがアレと口にしてしまい、ナツとグレイは更に絶望してしまった。

「ちょと待てー!?アレだけは、もう二度と遣りたくネェェェェェ!!?」

グレイが頭を抱えて座り込んでしまった。
まぁ…昔アレを遣らされた時は…またあの世に逝くのかなと思ってしまった程だ。出来れば…思い出したくない。
ルーシィがアレって何?と呟いた。正直、知らない方がよかったかもな。

「気にすんな。よくやったって褒めてくれるさ!じっちゃんなら」
「すこぶるポジティブね…」

大丈夫だろうと思っているナツ。

「いや、アレはほぼ決定だろう。腕が鳴るな」

エルザの一言で、さっきまで笑顔だった顔がみるみる引きつれていき、汗という汗が大量に出た。
その様子を見てたルーシィは思いっきり引いていた。

「嫌だぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!?」

そういってナツは、エルザに引きずられて行ってしまった。
まだ頭を抱えて震えるグレイとハッピー。
取り残されたルーシィとギアス。
そして置きっ放しの荷物。
ていうか、荷物の中に何で魚とヤシの木があるんだ?



後書き

初登場の能力
虹竜鉄棍(にじりゅうてっこん)
 ガジルの鉄竜棍の様な感じで攻撃する。


後から覚えた魔法
ウルティアの時のアーク


初登場の悪魔の実
ノロノロの実(ノロマ人間)
 ビームに触れたもの全て30秒間遅くなる。

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