小説『ハイスクールD×D 黒と赤』
作者:shimo()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

パーティー開始、そして黒猫との再会

side レオン

 俺は修行を終えグレモリー家の本邸に戻るとすでに全員戻っていた。

「なんだ、俺が最後か?」
「おうレオン戻ったのか」

 イッセーが俺に気づき声をかけてきた。すると朱乃が俺に近づいてきて抱き着いてきた。

「レオン君。久しぶりですね。この修行期間に一度も会うことが出来なかったですのでレオン君エネルギーを補給ですわ」
「そんなエネルギーないですから・・・」

 それから各自の修行の報告をした。リアスと朱乃は基本メニューだけだったので特に報告することはなく。アーシアは目標を達成した。木場は師匠と剣の修行したが、禁手の維持する時間は伸びたが目標にしていた戦いながら一日維持するのはだめだったらしい。ゼノヴィアは体中に包帯を巻いていたがなんとか二本の聖剣を扱えたらしい。イッセーはタンニーンとサバイバル生活をしていたらしい。イッセーが

「何か俺だけひどくないですか?」

 するとアザゼル先生が

「ああ、俺も途中で逃げ出すと思っていたが、普通に山で暮らしていて驚いたぜ」
「・・・アザゼル先生。それはひどいぞ」

 俺が呆れていると、リアスが

「ところでレオンはどんな修行をしていたの?」
「・・・え? 俺ですか? 俺は・・・そう! 禁手状態の持続時間を増やしてました」

 そういうと木場が

「でも前に、ずっとできるって言ってたよね」
「え? そうだっけ?」

 目をそらしながら言うとリアスが

「レオン。本当のことを言いなさい」
「・・・それは・・・その」
「いいじゃねえか成功したんだし」

 アザゼル先生がそういったのでまあいいかと思いリアスたちに話した。もちろん失敗したときのことは言わずに。次の日になり今日の夜にパーティーがあるらしく午前中は各自休みにしたが、俺はヴェネラナさんに捕まりまた勉強をしたりダンスの練習をした。そして夕刻になったのでパーティーの用意をしてに会場に出発した。男子は学校の制服でいいんだがなぜか木場とギャスパーがいなくなっていた。すると後ろから

「兵藤に竜ヶ崎か?」

 後ろを向くとそこには生徒会のサジがいた。

「ああ、会長がリアス先輩と一緒に会場入りするって言っていたからぶらぶらしてたらお前たちを見つけてな」

 そういい俺たちは近くの椅子に座るとサジがイッセーに

「もうすぐゲームだな」
「ああ」
「俺、鍛えたぜ」
「俺も鍛えたぜ山にこもってドラゴンに追いかけられていた」
「そ、そうか。相変わらずハードな生き方してんな。俺も相当ハードだったが」

 それからサジの夢の話になってなんでも教師になりたいらしいそれもソーナ生徒会長の言っていた学校の教師らしい。どうやらサジはソーナ生徒会長の事が好きらしいな。まあ夢を目指す動機は不純だと思うが真剣に目指しているんなら俺はその夢を応援してやりたいと思った。すると前から

「お待たせ。レオン、イッセー。あら? 匙くんも来ていたの?」

 前を向くとそこにはリアスたちがいた。みんなお化粧をしていて髪を結っていた。朱乃も珍しく西洋のドレスを着ていて似合っていた。他のアーシアとゼノヴィアと子猫も似合っていたが問題はこの後だ。

「・・・どうして、ギャスパーもドレスを着ているんだよ?」
「だってドレス着たかったんだもん」
「はあー。男が『たかったんだもん』っていうなよ」

 俺の『男』ときいてサジが膝をついてショックを受けていた。
 そして会場に入ると会場にいた悪魔が一斉にこっちを向き
 
『おおっ』

 感嘆の声を上げた。

「リアス姫。ますますお美しくなられて」
「サーゼクス様もご自慢でしょうな」

 どの声もリアスに見とれて声が出たって感じだな。まあそれぐらいリアスが綺麗だってことか、するとリアスが

「レオン。これから挨拶周りに行くわよ」
「なぜですか? ふつう赤龍帝のイッセーじゃあないんですか?」
「そうだけど、あなたはフェニックスの三男を倒したんですもの。上級悪魔の方が一目見たいって言っているのよ」

 そういいリアスは俺を連れてフロアを一周した。
 俺は挨拶して疲れたので外に出て風に当たっていると小猫が外に向かっていたので風に当たりに行ったんだろうと思ったが、そのあとにイッセーとリアスが出てきてその外にむかっていったので不思議に思いあとをつけていった。リアスの魔力を感じる森の方に行くとそこにはリアスとイッセーが小猫をかばうように前に立っていた。その前には美猴と黒い着物を着ている女性がいた。その女性をみて俺は

(・・・あれ? どこかで見たような事があるな。どこだっけ? まあいっか)

 そう思い俺はリアスに近づいていくとそこに居た全員が俺に気づきこっちを見た

「レオン!? どうしてここにいるの?」
「どうしてって小猫が外に行くわ、そのあとにイッセーとリアスが追いかけていくから気になったのでついてきたんですよ」

 そう話していると着物をきた女性が俺に近づいてきて

「レ〜オ〜ン〜〜」

 そういいながら俺に抱き着いてきた。

「・・・っな!?」
「・・・へ?」
「・・・ッ!」
「おいお〜い。どういう事だ?」

 上からリアス、イッセー、小猫、美猴の順番に驚いていた。抱き着かれている俺は

「・・・へ? ・・・その声・・もしかして黒歌か?」
「そうにゃ。覚えていてくれたの?うれしいにゃ」

 そういいながら顔をすりすりとこすりつけてきた。するとリアスからオーラを感じたのでそっちを見ると紅いオーラをだし不機嫌な顔をしているリアスがいた。それを見た俺は

「ちょっと黒歌!? 離れて!」
「嫌にゃ! それに手紙にも書いておいた通りお礼をするにゃん」
「お礼ってもう十年くらい前の・・・ん」
「ん・・・ちゅ・・れろ」

 キスをしてきたしかも深い方のキスをしてきた。俺は初めての感覚に頭が真っ白になった。

「ち、ちょっとあなた! レオンに何しているの!? 離れなさい!」

 リアスが魔力を飛ばしてきたので黒歌は俺から離れ

「もう、いいところなのに邪魔しないでにゃん」
「じゃ、邪魔ってあなたねぇ〜」

 すると上から

「リアス嬢と兵藤一誠が会場を出たと聞いて来てみたら結界に閉じ込められているとはな」

 その声に気が気づき上を見るとそこにはタンニーンがいた。

「どす黒いオーラだ。このパーティーにふさわしくない客だな」

 美猴が空に飛んでいるドラゴンを見て歓喜の声を上げた。

「おうおうおう。元龍王の『魔龍聖』(ブレイズ・ミーティア・ドラゴン)のタンニーンじゃないかぃ! まいったね。こりゃ、大問題だぜ。黒歌! やるしかねぇって!」
「もう美猴は黙ってて! こっちは今大変なの! 勝手にやってて」

 そういい黒歌はリアスに向き

「予定が変わったわ、白音だけじゃなくレオンももらっていくにゃん」
「そんなことさせないわ! 二人とも大事な眷属なの!」
「それじゃあ、あなたを殺してから連れて行くにゃん」

 そういうと黒歌から霧が発生してだんだんと広がっていき俺たちを包み込む。霧はさらに広がり森全体を覆った。別にただの霧だよな? こんなことをして何になるんだ? そう思っていると

「―――あっ」

 リアスが突然その場に膝から崩れ落ちたので俺は支えた。

「・・・これは」

 口を押えながら小猫も膝から崩れ落ちた。どうして俺とイッセーは何ともないんだ? そう思っていると黒歌が

「ふーん。君は赤龍帝だから効かないのかしら? でもレオンはどうして効かないにゃ。この霧は悪魔や妖怪にだけ効く毒霧なの。薄くしたからだんだんと体の内側から毒が進行して死んでいくにゃん」

 リアスが魔力の球を黒歌に向かって放つが黒歌に当たった瞬間に黒歌が霧散した。どうやら幻術らしい

「いい一撃だけど無駄にゃ。幻術の要領で自分の分身を作っているにゃん」

 そういうとあっちこっちに黒歌の幻術で作られた分身が現れた。イッセーが

「ブースデット・ギア!」

 神器を発動させようとしたが何も起きなかった。

「イッセー、なにしてんだ?」
「何かドライグが言うには曖昧の状態なんだって」
「何が曖昧なんだ?」
「修行して禁手になる前なんだけど後一押しでなるかならないかって感じらしい」
「そうか。なら俺が相手をしておくから早くなれよ」

 そういい黒歌に近づいていく

「黒歌。悪いが俺が相手だ」
「レオンとは戦いたくないんだけど仕方ないにゃん」
「なら戦わなければいいだろ? お前は妹のあいつが心配で連れて行こうとしているんだろ?」
「・・・ッ! ・・何を言ってるにゃん。白音の力が必要だから連れて行くだけだにゃん」
「・・・そうしておいてやる」

 俺は無数の雷の球を宙に浮かべ黒歌の分身に一つ一つ飛ばしていくがすべて霧散して消えていった。

side out

-51-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ハイスクールD×D リアス・グレモリー ~先輩のおっぱいひとりじめフィギュア~ (PVC塗装済み完成品)
新品 \3426
中古 \3753
(参考価格:\7980)