小説『自称一般人』
作者:jack()

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突然の転生からもう七年がたった。
俺は小学校に通っているが、ここで一つ事件があった。

小学校にも慣れて、友達も増えてきて問題なく過ごしていた。

「武術をしよう!!」

父さんからこの言葉を聞くまではな
断れよ!とか思ったやつ、俺もそうしたかったが、あれは頼みじゃない、背中からオーラが出ていたからな
その時点で俺の答えは、『はい』か『YES』しかないと悟った。

軽い(俺にとってはきつい)ランニングと気の修行をやる日々が始まった。


side父親


私の子供、晴雨は賢かった。
晴雨は私が教えたことを一回で覚え、言葉も同年代の子供と比べてしっかりとしゃべることができる。

そろそろ武術を教えてもいい頃だろうと思い、提案してみた。
結果、晴雨は武術をやることになった。
オドシテナイヨ?ホントダヨ?

とりあえず軽〜いランニングをしてから気の使い方を教えて見た。

あろうことか、晴雨は本来ならば何日もかかる気の発現を数十分で終わらせ
応用である気を消す作業を1時間でマスターしてしまった。
錬度も高く、今日できるようになったとは思えないほどだ。

ある程度までは育てる予定だったが、これは面白いことになりそうだ。
私は口元が緩むのを止められなかった。


side晴雨


俺はけっこう才能があるらしく、気の消し方は意外と早くできた。
なぜ気の消し方を最初にやったかと言うと、この町にある川神院という所には、俺の一歳年上の戦闘狂がいるらしい。
しかも、とんでもない強さで同年代に敵はいないと言われている。

俺のことがばれたら闘うのは避けられないだろう。
戦闘狂と闘うことがないことを祈りつつ、再び気の練習に励んだ。

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