小説『自称一般人』
作者:jack()

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今日も怠いと思いつつ学校へ向かう
小学校だぞ、小!学!校!
そんな俺を後ろから呼ぶ声がした。


「おっ、晴雨じゃねえか」

「おはようございます」

「おはよ〜」


こいつ等が誰かって?前回言ったじゃねえか友達ができたって
上から、井上準、葵冬馬、榊原小雪だ。

冬馬と準の父は病院の院長と副院長だったんだが、不正が告発されたらしく、今は裁判中だ。


「晴雨君、一ついいですか?」

「何だ?」

「君は、自分の親が犯罪を起こしているのを知ったらどうしますか?」

「お前は俺が答えたらその通りにするのか?自分のやりたいようにやればいいと思うぞ」

「・・・」


なんて会話の翌日の出来事だったんだが…
頭が良いとは思っていたが、ここまでとは思わなかった。
この事件によって準や冬馬への周りの態度が変わったが、親は親、子は子だと思っているので俺は気にしていない。
このことを言ったら驚かれたが。


「晴雨〜」


現在俺に抱き着いている小雪は、アルビノが理由で両親から虐待されていた所を冬馬達が目撃して、警察へ通報したらしい。
小雪の親は親権を剥奪され、小雪は榊原という人に引き取られて可愛がられている。
何故、俺が抱き着かれているのかは不明だ。
どうやら懐かれてしまったらしい。
最初は引き剥がしていたが、またくっ付いてくるから諦めた。


話は変わるが、俺は武術を自分で作ることになった。
基礎練と気のトレーニングしかしてくれないから可笑しいと思ってたんだが、まさか4年生に武術を作らせるとは思わなかった。
もちろん断ろうとしたが、父さんの背中からオーラが(ry

とりあえず、武田信玄の『風林火陰山雷』を参考にして作ることにした。
今、「信玄とかマイナーww」とか思ったやつ出て来い。
信玄さんは最強だからな、信玄さんが残した歴史を延々と語ってやろうか。
『風』と『陰』はある程度できるようになったが、他のはまだまだだ。
『火』に至っては、イメージも掴めねえ。
まあ、のんびりやっていくか。まだ時間は山ほどあるから、焦る必要もないしな。

「川神学園へ行こう」

・・・は?

-3-
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