小説『自称一般人』
作者:jack()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

side晴雨


その後、無事に川神学園に入学してしまった。
反論?したよ?今回は真剣で闘った。
そんでもって、手も足も出ずにぶちのめされた訳さ。

入学式も終わり、俺は自分のクラスの1-Sにいる。
俺的には1-Bくらいが良かったんだが、冬馬達がしつこく言ってきたので、しぶしぶ1-Sになった。

俺は自分の席に座り、隣に座ってるやつを見る・・・orz
隣は、有名な九鬼財閥の長男様だった。

席は出席番号なんだが・・・き行のやつ大すぎだろ。
怠い気持ちを抑えきれない。


「我は九鬼英雄である!!庶民よ!1年間よろしく頼むぞ」


何故声をかけてくる。
前の方の席に座ってるメイドから殺気が飛んでくるんですけど
何か言わないと相手に失礼なので、俺が殺されそうになるので、適当にあいさつを返す。


「ああ。よろしく」


そうすると九鬼は驚いた顔をした後、とんでもないことを言い出しやがった。


「我と友にならんか?」


・・・殺気の量が増した

勘弁してくれよ・・・


side英雄


我は入学式を終えて、教室へ入り自分の席に座った。

少ししてから、我の隣に男が座った。
男は我を見た瞬間に嫌そうな顔をして視線を逸らした。

これを見て我は驚いた。
媚を売ってくる者は腐る程見てきたが、こんな表情をする者は初めてだったからだ。

我が興味本意で挨拶をすると、男は無表情で


「ああ。よろしく。」


と、面倒くさそうに挨拶を返してきた。
これを見て我は再び驚いた。

我に声をかけられても動ずることないその態度は、我を他の庶民と平等に見ていることを表していた。
この様な者なら友になっても良いかもしれんな
そして、我は男・・・晴雨と友になった。



-4-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




真剣で私に恋しなさい! Original Sound Track ~真剣演舞~
新品 \2609
中古 \1435
(参考価格:\3000)