side晴雨
その後、無事に川神学園に入学してしまった。
反論?したよ?今回は真剣で闘った。
そんでもって、手も足も出ずにぶちのめされた訳さ。
入学式も終わり、俺は自分のクラスの1-Sにいる。
俺的には1-Bくらいが良かったんだが、冬馬達がしつこく言ってきたので、しぶしぶ1-Sになった。
俺は自分の席に座り、隣に座ってるやつを見る・・・orz
隣は、有名な九鬼財閥の長男様だった。
席は出席番号なんだが・・・き行のやつ大すぎだろ。
怠い気持ちを抑えきれない。
「我は九鬼英雄である!!庶民よ!1年間よろしく頼むぞ」
何故声をかけてくる。
前の方の席に座ってるメイドから殺気が飛んでくるんですけど
何か言わないと相手に失礼なので、俺が殺されそうになるので、適当にあいさつを返す。
「ああ。よろしく」
そうすると九鬼は驚いた顔をした後、とんでもないことを言い出しやがった。
「我と友にならんか?」
・・・殺気の量が増した
勘弁してくれよ・・・
side英雄
我は入学式を終えて、教室へ入り自分の席に座った。
少ししてから、我の隣に男が座った。
男は我を見た瞬間に嫌そうな顔をして視線を逸らした。
これを見て我は驚いた。
媚を売ってくる者は腐る程見てきたが、こんな表情をする者は初めてだったからだ。
我が興味本意で挨拶をすると、男は無表情で
「ああ。よろしく。」
と、面倒くさそうに挨拶を返してきた。
これを見て我は再び驚いた。
我に声をかけられても動ずることないその態度は、我を他の庶民と平等に見ていることを表していた。
この様な者なら友になっても良いかもしれんな
そして、我は男・・・晴雨と友になった。