小説『ハーフ 【完結】』
作者:高岡みなみ(うつろぐ)

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 聡美は高橋の部屋に泊まりはしたが、高橋は指一本触れなかった。翌朝、聡美にはそのことが少しショックだった。やはり普通の女性でないと言うことはこういうことなのだ。セックスの対象にはなり得ないのだ。これから先、聡美には恋人など現れることはないのかも知れない。
 たかが酔いつぶれて泊めてもらったと言うだけなのだが、聡美には思い十字架を背負わされたような気がした。

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