小説『超能力と呼ばれしモノ』
作者:しゅー()

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          第1話「学園入学」



ここは「サイリスオン」超能力が発達している。いわゆる魔法のようなものと考えてもらって構わない。
ここに1人の騎士候補生がいた。そのものの最初に選択した超能力とは万人に1人選ぶか選ばないかといったもの。
そんな騎士候補生の物語である。


「おはよー母さん父さん、今日から超能力学びに行ってくるねー」

この物語の主人公レイ、が目をこすりながら階段から降りてきた。

「おはようレイ父さん今日は仕事休んで見送ることにしたぞ!」


レイの父であるハロンドは基本的にテンションが高い。
特にレイや、妻であるサラに関わることならテンションがすごいことになる。
ハロンドは農夫であり仕事を休むといっても朝の仕事の雑草取りを休んだだけだ。

そこまでしなくてもいいのに、などと思いながらレイは長方形のテーブルへ着きみんなで朝食を食べた。
食事を済ませたあと顔を洗い荷物の確認などを済ませ馬車に乗り込んだ。

「いってらっしゃいあっちでもがんばってね」
「がんばれよ」

両親はレイに声をかけレイもそれに応え行ってきますといい、馬車で学園に向かった。
馬車の中には制服を着たものがちらほら居り新入生みたいだ。
レイはその中の隣りの男に声をかけることにした。

「やあ、君も新入生かい?よろしくね!」

できるだけ爽やかに、第一印象が大事だ。

「あぁ・・・よろしく」

その男はなにか素っ気無かった。

「俺はレイ、レイ=ハートだよ」

レイは素っ気ない隣の男にめげずに自己紹介した

「・・・ゼロ=スミスだ」

レイはそれ以上会話が弾まないことが分かったが、せっかくなので話を続けることにした。

「あ、知ってる?ギルドで初のVランクが出たの」

ギルドは主に討伐クエストなどをやっている。マッドサイエンティストが超能力で生み出した魔物、魔族と言われる者たちがおり、魔物は本能で人を襲い魔族は高い知能を持ち、超能力を使う者もいる。そしてギルドではそういう者たちを討伐したりしている。
ランクはF〜S、SS、SSSと有り、特別ランクとしてVランクがある。
なぜVなのかというと超能力’ヴェンデ’からとったが、学園に入学したものでないと知らないため、レイにはわからない。

「あぁ知ってる」

と答えるのはゼロ

「なんでも俺たちと同じ歳らしいよ」

とレイが言うとゼロは少しだけびっくりしていたが、普通にそうなのかと相槌をうち、眠りについた。

「寝ちゃったよ・・・」

とレイがつぶやき2時間くらい経ったあと馬鹿でかい騎士養成学園についた。
門をくぐる時になにか本を見つけた。
なんだろうと思い見てみると、’この本は拾ったものが持ち主とする。この中のヴェンデは門外不出とし、この本の持ち主以外にはプログラムを教えないものとす’
と書いてあった。
ヴェンデってなんだ?と思いながらレイはもらえるものはもらっとこうと門をくぐっていった。
入学手続きをし、入学式を済ませ、クラスにいったらとなりがゼロだった。
よろしく、馬車もとなりだったねなどと話をしながら席に着いた。

「おはようございます、まずはあなたたちにはヴェンデのチップを選択してもらいます。ちなみに担任ではありません副担任のウィル=アンスと申します。・・・担任は遅刻です」

とメガネをかけた真面目そうな男の人が入ってきた。
一人の生徒がヴェンデってなんですかとアンスに質問した。

「あぁ、超能力の名前だよ。脳にチップを埋め込むんだ。そのチップにヴェンデの情報を書き込みそのヴェンデを使えるようにする。もっとも最初は全然力が出せないけどね。良い機会だから説明しよう。ヴェンデはぶ厚い本の中から’ヴェンデプログラム’を選ぶんだけど1つだけなんだよね。まぁ、この本以外にもあることはあるんだけどね。その1つを極めるとつぎのヴェンデをチップに書き込めるんだ。極めたかどうかは教室にあるその機械ヴェンデパーセンテージで調べることができる」

と言ってアンスは機会を指差した。

「だから最初は比較的簡単なヴェンデを選ぶといいよ、プログラム打ち込むのも楽だしね」

そこでレイは気づいたあの本はヴェンデプログラムが書いてあると。

「じゃあこの組はA組だから第1ヴェンデプログラム室へ行こうか」

とアンスが言いみんなが移動し始めたのであった。

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