小説『ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜』
作者:strik()

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〜プロローグ〜
  



Side ??


「う・・・ん?」

 目が覚めてあたりを見渡してみる。

 前:どこまでも広がる白い空間。
 後:どこまでも広がる白い空間。
 右:どこまでも広がる白い空間。
 左:どこまでも広がる白い空間。
 上:どこまでも広がる白い空間。
 下:どこまでも広がる白い空間。

 真っ白だ。右を見ても左を見ても一面が白で塗りつぶされている。どうやら俺は宙を漂っているようだ

「知らない天j「そんなお約束は要らん」・・・誰!?」

 天井など存在しないが、一応言っておこうと思った言葉を、いきなり聞こえた声に遮られた。後ろを振り返るとさっきまでいなかったはずなのに、そこには、髭をもっさりと蓄えた老人がいる。ぶっちゃけ、ダン〇ルドアにしか見えない。髭が足元に達しそうな長さだ。あれ、踏んでこけたりしないのかな?

「誰かと言われたら、まあ・・・神じゃな。名をミトラという」

 ペルシア神話の主神ですね。わかります。神話関係はゲームの題材などでよく使われるので、意外とマイナーな神様とかも知っているのだ。

 とりあえず、僕が取る方法は2つだ。

1. 黄色い救急車を呼んであげる。

2. 一応話を聴いてみる。

 う〜ん・・・・・・。2番だな。話を聴いてあげよう。アレな人だったら、話を聴いてから救急車を呼んであげればいいか。

「俺の名前は◆◆〇◎です・・・あれ?」

 何故か名前が言えない。いや、自分としては言っているのだが、音が言葉にならない。

「ここでは、神以外は名を失うのじゃ」

 へ〜、そうなんだ・・・・・・。って、なんか、よくネットで読んだ二次小説と同じような展開な気がする。これはもしかするともしかするのか?

「それでその神様が、何の用でしょうか?」

「いや・・・その・・・じゃな」

 妙に歯切れの悪い神様である。というか、何が言いたいかもうわかった。

「実はおぬs「あなたのミスで死んだんですね。」・・・その通りじゃ。本当にすまんかった」

 見事に予想道理でした。テンプレ乙ww。

「テンプレ乙。とか言うな!」

 心を読まれました。またまたテンプレ乙ww。

「じゃから・・・・・・もういいのじゃ」

 どうやら神様はお疲れのようだ。←あなたのせいです。
・・・なにか変な電波を受信した気がする・・・・・・。

「それで・・・その、お主・・・怒ってない? 普通おこると思うのじゃが」

 若干困惑気味に訪ねてくる神様。なんというか、ペルシア神話の主神なのに威厳が全く感じられない・・・。

「まぁ、唯一神の神様だったらぶちギレてましたけどね。あれは一人で万能なはずですから。でも、ミスラなら仕方ないですよ。あぁ、そうだ、死因はなんですか?」

 冷静に考えると、純正日本人なのに出てくる神様が全く関係のないペルシア神話の神様ってどうなんだって思うが、それはスルーさせてもらおう。

「なんか・・・軽く馬鹿にされたような気がするんじゃが・・・・・・。死因は心臓麻痺じゃよ」

 ちょっと落ち込んでしまった神様。まぁ、軽くスルーしよう。てか心臓麻痺ってどこのデス〇ートだよ。

「それで俺の処遇はどうなるんですか?」

「うむ。そのことなんじゃがな。こっちのミスじゃし、転生してもらおうと思っているんじゃが・・・・・・。『ハイスクールD×D』の世界に転生なんてどうじゃろ? もちろん、チートもしてあげるぞい」

う〜ん・・・、『ハイスクールD×D』か・・・。まぁ・・・一応読んだことあるし、悪くないな。ただ、死亡フラグが多いからな〜。でも、チートしてくれるらしいから大丈夫か。

「じゃあ、それでお願いします」

「おお、『ハイスクールD×D』かの世界でいいんじゃな。チートの方は1個だけじゃぞ? 世界観を壊すような能力はダメじゃからな。ちなみに魔力や身体能力はサービスで好きなようにしてやるぞ。性別は男じゃが容姿はわしが決めるがの。安心せい、ちゃんと神様印の容姿にしてやるからの。ちなみに、原作ブレイクもOKじゃ」

 そうか。それならな・・・・・・・・。

「『fortissimo EXS』ってわかります?」

「あれじゃろ? 召喚せし者(マホウツカイ)のやつじゃろ?」

 言った身としてはなんだけど、何故知ってるし・・・・・・・。あれか?アカシックレコードにでも接続してるのか?

「ええ、そうです。それに出てくる鈴白なぎさの力の一式がいいです」

「それはスウァフルラーメとかのことじゃな」

「はい、他にも『白銀魔術礼装(セイグリットワルツ)』とかも含めてです。」

「うむ。まあ、いいじゃろう。スウァフルラーメは神器(セイクリッド・ギア)扱いでやっておく。魔力や身体能力はどうするのじゃ?」

 鈴白なぎさの力の一式で、それなりの魔力とかもらえるからな・・・・・。

「ほれ、早く言わんか」

「え、え〜と。じゃ、じゃあ、芳野零二並みの魔力で身体能力はその世界の最高基準よりちょっと低めでお願いします」

 これなら、黄金色の聖約(ティルヴィング)を使っても魔力切れの心配はないだろう。身体能力も問題ない。まあ、魔力で強化すれば大抵のことは何とかなると思う。

「身体能力は最高基準じゃなくてもよいのか?」

「はい。大丈夫です」

「そうか、ならいい。それと、能力についてじゃが、『白銀魔術礼装(セイグリットワルツ)』と『黄金色の聖約(ティルヴィング)』は最初から使えるようにしておくが、『有限殺しの無限廻廊(アキレウス・パラドックス)』は必要になったら発動できるようになっておる。『有限殺しの無限廻廊(アキレウス・パラドックス)』が使えないうちに『黄金色の聖約(ティルヴィング)』を3回使えばお主は死んでしまうので注意するようにな」

 そう言って、神様は何もない空間に手をかざして、扉を作った。最初から、黄金色の聖約(ティルヴィング)で無双はできないらしい。

「よし。それではこのゲート通過すれば『ハイスクールD×D』の世界じゃ。年齢は主人公と同じでいいじゃろう」

「わかりました。後、神様、容姿を変にしないでくださいよ」

「うむ。任せておくがいい」

「・・・・・・少し、不安ですが・・・・・・、よろしくお願いします」

 そう言って、俺は扉を開けた。視界が光に塗りつぶされ、そこで俺の意識は途絶えた。


Side out





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Side ミスラ


 さて、あやつは行ったみたいじゃな。

「さて、容姿はどうしてやろうかの〜?」

 ワシはとりあえず、奴の能力のもとになった資料を見ていく。

「ふむ、鈴白なぎさの力一式ということは奴は、この女子が好きなのじゃな」

 少女の姿の書いてある資料を見る。そこで、ひらめくものがあった。

「そう言えば、男の娘というのが流行っておったの・・・・・・・。よし、ならばこれに決定じゃ」

 ワシは、あやつの容姿を決めて、この空間から立ち去った。


Side out

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