小説『惰眠を貪る狂乱』
作者:たかゆい()

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ーグランドラインー

今僕は、あるサムライと対峙していたー

「おいおい…マジかよ…」


「我と勝負せよ。」

ーなんで若いミホークがいるんだよおおお!!!!


どうしてこうなったのだろうか?


ーミホークー

ミホークは新世界に入って、強者と闘う為に大海原を漂流していたら、小島に人が寝ているのを見つけたので小島に上がってみた。


ほう…此奴、なんとも毒気を抜かれるような寝顔だが、その身に内包する力は桁外れ…

面白い、我と勝負してもらうか。


ザンッッッ!!


!?斬るつもりで放った斬撃が弾かれるとは!


ならば…

「奥義…鬼神斬り。」

鬼のオーラを纏った斬撃が、寝ている男に向かって行った。


ガッガッギイイイン!!

「いってぇぇーー!!??」

なんと、殺す気で放った奥義までもが起こすのに留めるとは…益々面白き男だ…


さて、名前を聞くとしよう、

「我は、ミホーク、ヌシの名前は?」


ー主人公ー

えー、武装色張ってんのに痛みを感じるとか…マジメンドクサイ奴来たなー

まいいか!

「僕か?僕の名前は……イトウだ!」

「イトウ…覚えたぞ、我が奥義が通じなかったのは貴様が始めてだ、何れまた再戦を臨む、さらば。」

そう言ってミホークは乗って来た小舟に乗って去った。


「いきなり叩き起こして、ではまたって…勝手な奴だなー」


……と言うか、寝るの邪魔しないで欲しいぜ??


「気がそがれたしー、どっか行くか…」


ー新世界ー

新世界に居る海軍は、常に四皇やロジャーの監視、争いをして居るので弱兵はおらず、全員が強兵揃いであり、今海軍は先日四皇 ビッグ・マムを破った要注意人物 イトウ を監視していたのだが、いきなり鷹の目ジェネラル・ミホークが現れて、イトウに攻撃をした事に驚いていた。

な、なぜ、鷹の目が!?


とにかく本部に報告しなければ!


「少将!、ミホークが奥義を放つようです!」

なっ…ミホークが本気で戦うならこっちにも余波がくるぞ!?

「総員ーー伏せろーーー!!!!」



ビュン!

鷹の目が斬撃を振るったら、そこを中心としてあたり一面に衝撃波が飛んで行き、その余波で小島は鷹の目とイトウを残し、所々地面が削れ、えぐり取られ、見るも無残な光景になっていた。

「なんと…あのような技をくらい、無傷とは、イトウは化け物か!?」


後ろを振り返ると、兵達は恐怖に怯えている。

これは、もうあのイトウと言う奴は、賞金首確定だな…しかも、ビッグ・マムを打ち倒し、鷹の目の本気の攻撃を喰らい、無事ともなれば…初手配金額が飛んでも無い事になるな…

さっそく、電電虫を取り、海軍本部に連絡した。


ーコングー

コングは海軍元帥として、書類仕事に追われ、海に蔓延る海賊を狩る為に軍を手配するなど多忙な日々を送っていた。

プルルル……


またか、そう思いながら受話器を手に取り、

「コング元帥だが、」

「要注意人物イトウについての報告です!」

ーイトウか!ビッグ・マムを倒した要注意人物か…

「ついさっき、鷹の目に襲撃されましたが、鷹の目を眠ったまま、全て受けて平気で寝たままで、鷹の目の奥義を食らっても尚、痛みで起きただけと言う信じられない強さを見せました。」

「何?、鷹の目の奥義をくらい、生き残れたのは、ガープやセンゴク、儂しかいないぞ!?、しかも生き残れたとはいえ、重傷を負った程じゃ!、あれで無傷?そんな海賊がいるのか??」

「間違いありません!この目でしかと確認致しました!早急に手配すべきです!」

「なんと…分かった。」

プツン!

コング元帥は手配について考え始めた。

若手で一番の力を持ち、賞金首が既に3億を超えるミホークと引き分け、先の戦いでビッグ・マムを打ち倒す…これはもうルーキーに分類する事が不可能だな、手配額は5億だな、自然系ではないが仕方あるまい、取り急ぎ今の若手の中将を当てて見るか、

でんでん虫を取り、電話をする。

プルルル…プルルル…プルルン!

「コング元帥殿、サカズキですが、何用でしょうか?」

うむ、さすがサカズキ、あのだらけている二人とは大違いだな…海軍の次代の最高戦力と目されている二人は力はあるのに性格は本当に海軍か?と思うぐらいだらけておる、サボりグセはあるわ、踏んだり蹴ったりじゃ!サカズキだけ真面目なのも嘆かわしいわい、ま、サカズキは過激すぎる所があるが、今回のような任務には合うだろう。

「つい先日、ビッグ・マムを打ち負かしたイトウは知ってるな?」

「知っとります。そいつを殺すのですね?」

「すでにわかっていたか、まだ弱かったとはいえ四皇を打ち負かすような奴だ、これ以上管理におけない奴が増えたら危険だ、奴を抹殺しろ。」

「了解しました、さっそく行って来ますけんの…」









ーサカズキー

儂は今イトウが根城としている新世界の島でイトウの前に立っていた。


「敵の前で堂々と寝ているとはいい度胸じゃけんのう…」

儂は憤激していた、こんな奴が要注意人物だと!?、全く今の海軍も落ちたもんじゃのう、まあいい、こいつは今ここで儂が滅してくれるわのう…!

体を溶岩に変化させ、右腕に溶岩のエネルギーを集中させ、それを寝ているイトウに向かって放った、

『冥轟!』

だが、溶岩が体を貫く事はなく、逆に弾き返された!

なんじゃと!?少し甘く見ていたか!!

儂を本気にさせよったのう…

ボコボコ…ボリュボリュ…体を溶岩が動き回り、脈動を始めた、これは儂の技の中でも強い方じゃ、これで死ね!


技を放つ前にイトウが目を覚ましよったが無駄じゃのう…

覚悟せんかい!


ーイトウー

よく寝た〜

背伸びをし、辺りを身回そうとしたら、何かやくざ者みたいな上品なスーツを着て、胸にバラを刺した物凄く威厳あるおっさんが立っていた!!??

しかも溶岩がボコボコ言ってるし!

辞めろーーーー!

『大噴火!!!』

おっさんの体から火山みたいなエネルギーが放出されて俺を包みやがった!!


武装色!、くっ、防げるけど……!!

熱い!!!何これ?熱くてたまらん!

くっ……

僕は空から隕石を呼んで溶岩から逃れて上空に飛んだ。

よく見たら溶岩っていうと…あのサカズキじゃねーか!頂上戦争で一番熱いオッさんだったな!

ビッグ・マムよりも強そーだな…ま、当たり前か、将来元帥だもんな!

いっちょやるか!

「サカズキ…バトるかぁ?」

「儂の名前を知っとるとは…上等じゃ!」

お互いに接近して技を繰り出した。

『メテオパンチ!』

『溶岩流!』

グワガガガンーーッッッ!!!

「相殺されるとは…やるじゃけんのう。」

サカズキがニヤリと笑うと、 空からサカズキに向かって隕石が現れ、サカズキからは今までの溶岩とは比べ物にならない溶岩が現れ、隕石にまとわり付き固まりを作り始めた、

「これが儂の最大技、流星火山じゃ、喰らえ!」

流星火山が落ちてくる…

ならば!

俺はそれよりも大きい隕石を作り出し、流星火山に向けて打ち出した!

『ビッグメテオ』

流星火山よりも大きい隕石が流星火山を打ち消し、その後ろにいたサカズキを攻撃し、肩を切り裂いた。

「やるじゃけんのう…今日の所は引くが、貴様は必ず儂が殺してやるのう…楽しみにしとかんかい…」

「いや、もう来るな、迷惑だボケーー!!」

僕のそんな悲痛な叫びも届かず、サカズキは軍艦で帰って行ってしまった…



起きたら、ろくな事がないな…だが!次はもう来ないだろう!サカズキを追い払ったんだから海軍も海賊も迂闊には近づかないはず!

さぁ、これからだ!俺のスリープユートピアは!



しかし、現実はそううまくはいかなかった…

サカズキを撃退したイトウは海軍に要注意人物として更に警戒され、賞金首も七億に跳ね上がり、海賊も、更に強者達がイトウに目をつけ始めたので、イトウの安息の日々は一層遠のいて行った…









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