小説『惰眠を貪る狂乱』
作者:たかゆい()

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今日は珍しく俺は寝ていなかった。
理由は連日くる海賊達に辟易していたからだ、何故か白ひげ・ミホーク・ビッグ・マムとの戦いで有名になった俺を狙って毎日海賊達が襲ってくるのだ、なぜか海軍は青雉と会った日からバッタリとこなくなったが…何かあったのか?寝てる間に、

襲うだけならまだいい、攻撃など効かないし寝ていられるが…海賊達めどこから聞いたのか知らないが攻撃が効かないと見るや海に落として来るようになった。そのせいで毎回起きてしまう、これはどーにもならん…


どうすべきか…


あ、簡単な事じゃん、白ひげと同じように海賊団持てば配下に守らせる事で海賊達を近づかないように出来るな!もし白ひげ見たいな強敵が来たら知らせてくれるしー早速俺を守らせる仲間を見つけなければ…


適当に新世界で見つけた奴を3人程仲間にして鍛えるか!




俺は今ある島に来ていた。

この島はかなり広く密林が広がっていて人が住んでいる気配は無かった…

こんな所に人がいるとは思えないがルフィのジャングル生活もあるしあり得ない事ではないかな〜


さあ!探索タイムだ!!


5時間後…


なんと、人の子供を見つけた。と言っても顔や体型が物凄いガタイがよすぎる少年二人だった…


二人の子供のうち兄の方は顔はなかなか整った顔でロブルッチにやや似てる落ち着いた顔立ちをしているが髪の色は燃えるような赤をしていて目の色は碧眼だった。弟は兄に似ていて二人揃うとロブルッチが二人いるような錯覚に囚われそうになった、しかし兄と違い黄金に輝く髪をしていて金髪イケメンだった。

と言うか…二人ともイケメンだなおい!俺は普通の顔だからなー……

いかんいかん!顔負けは恥だ!

「二人は生まれた時からここに居るのか?」

兄の方が

「違う、十歳の時に家出してここに移り住んだ。」

「何故だ?」

兄は顔を歪めて

「私達の親は貴族だった。十歳の時に貴族である親が平民にどんな仕打ちをしているかをこっそり覗いた事で分かって、貴族である親が恥ずかしくなって弟と共にここに移り住み、六年間生活して来た。」

親が貴族か…成る程な、貴族にしては珍しく聡明な奴が生まれたもんだな…

「今の望みはなんだ?」

「今の望み?」

「自分が何をしたいかだ、」

二人は力強く、ハッキリ言った。

「海賊になり、世界を見たい。」

目が星のように澄んでるな、嘘はないだろう…

「ならば、私について来い、私は強制はしない、ただ私に海賊が近づかないようにして欲しい。そのための力もきちんとつけてやる、俺の仲間になれ。」

「貴方は僕たちに夢を与えてくれる、だからこの命貴方のために使いましょう。」

「「私達は貴方について行きます。」」

良し!説得成功!!二人はかなり基礎がしっかりしてるし鍛えれば強くなる!それにイケメンだからきっと僕よりも二人の方が強敵と思うだろう!フハハハハ!

「二人の名前は?」

「私はホムラと言います。」

「僕はイナズマと言うよ!」


「そうか、私はイトウだホムラにイナズマ、これからよろしくな。」

「「はい!」」


最初は三人にしようかなと思ったけどホムラとイナズマいれば大丈夫だから二人でいいや!


よし!明日から五年間は地獄の特訓をせねば…!

長い?いいや、これくらいしないと新世界の海賊達は倒せん!だから俺は逢えて心を鬼にするんだ…!


それからホムラとイナズマの地獄の特訓が始まった…


まず二人に課した鍛錬は剣で素振り一万回を毎日させた。理由はハンターハンターでネテロが正拳突き一万回を繰り返したら神速の速さにまでなっていたから二人は元々剣の才能が一番あったから剣を集中して教えた。

一万回を一年程繰り返したら二人はあっという間に慣れて一時間で終わるようになったので、前世で俺はワンピースで覇気の習得の仕方と親父に習った一刀流の型『一の太刀』・『新陰流』を教えた。


覇気は毎日覇気を出した俺と死合いをしてたから武装色・覇王色はすぐ出せたが、剣の流派はやはり並大抵では発現出来ず、結局残りの修行期間を全て使ってようやく奥義を取得出来た。

かかった時間はなんと六年、我ながらよく寝なかったものだと感心するぐらいだ、ホムラ・イナズマもかなり強くなったからもう二人に任せられるだろう…ようやく来るのだな…俺の夢の生活が…


「ホムラにイナズマもう俺から教える事は何も無い…これからは私を守護しながら自由に海を駆け回ってくれ、海賊団が襲って来たら二人が撃退してくれ、それ以外は任せる。どこに船を寄せようとも冒険に行っても良い。」


「イトウ様…ありがとう御座います!必ずやお守り致します!」

ホムラが目をキラキラさせて答えてくれた、イナズマも同じようにキラキラ顔を輝かせていた。

嬉しいんだな…俺も嬉しいよ…寝れるのだから!!


「イトウ様、一つ提案がありますが、二人だけでは世界にイトウ様の武威を知らしめる事が出来ないので、襲いかかって来た者の中で見所があり、実力があるものは配下にして海賊団を作ってはいかがでしょうか?」

イナズマ…頭良いな!!確かに海賊団作ればなかなか起こされないよな!グッジョブ!!!


「さすがイナズマ、ホムラ・イナズマ、二人に任せますよ。」


「「はっ!!!!」」


さぁ!俺は六年間寝れなかったぶんを取り戻す為に今から冬眠に入るか!




その言葉通りイトウは六年間ずっと寝てしまった…



イトウが寝ていた六年間、ホムラとイナズマは海賊を撃退し、時には自分達で海賊団を打ち倒し、どんどん配下を増やし、敵の船も吸収して行ったので勢力が大きくなったのを危険に思った海軍からも攻撃を受けたがホムラ・イナズマは世界有数の強さを持つイトウに六年間指導を受けていたので逆に撃退してしまい、海軍からも懸賞金を掛けられ、イトウの知らぬ間に彼率いる海賊団は白ひげ・シキ・ロジャーに劣らぬ程の大きな海賊団となってしまっていた。


その海賊団は『イトウ海賊団』と呼ばれ、九億ベリーの船長『狂乱のイトウ』を筆頭とし、次席に『赤銅のホムラ』・『閃光のイナズマ』二人併せ、8億ベリー、そしてその配下500人も新世界の強者達で構成され、隊長は五人いるが五人とも二億ベリーは必ず超えると言う化け物ばかりとなり、海軍からは「白ひげ・シキ・ロジャーと同等の化け物」として最重要監視を受けていた。

イトウの考え通り起こされることはなかったが、余りにも有名になり過ぎていた……

-5-
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