小説『惰眠を貪る狂乱』
作者:たかゆい()

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この日イトウ海賊団の旗艦にはイトウ海賊団総隊長ホムラ・イナズマ兄弟、イトウ海賊団隊長五人、傘下の海賊団が乗った艦が旗艦を囲むように総勢15艦で布陣していた。

空はその人物の目覚めを催促するように雷が轟き、空を覆い尽くす程の鳥が飛び交い合っていた。

そんな中、男は薄く目を開け、周りに何も異常もないと悟るやゆっくり立ち上がった、その瞬間海に震えが走った、男から発せられた覇気が海に広がり、存在を改めて知らしめたのだ。


「よく寝たなぁ…」

ついに狂乱のイトウが目覚めた、海賊はそれを確かめるように一斉に鬨の声を上げた。

ーイトウー

あれ?六年間も寝てたの?ホムラとイナズマから聞いて始めて知ったし…しかも俺が寝ている間にいつの間にか大勢力となってるし!?いやーホムラとイナズマはホント俺には勿体無い奴らだなぁ…六年間も任せっきりにしてたんだしここはホムラ・イナズマに任せるかー

「ホムラ、イナズマ御苦労だった。」
「「ははっ!!」」

ん?今から白ひげとグリーンアースで戦争だ?え、しかも総力戦?

………

……………

また死合うのかよ…キツイなぁ…

まあいいか、六年間寝てたし少しぐらいは運動しなきゃなー

「皆の者、今からグリーンアースに行き、白ひげと戦争する!我について来い!」

オオオオオオオーーーーー!!!!……


ー白ひげー

!!?…グラララ!!!目覚めたか、息子達よ…!グリーンアースに向かうぞ!



今海で二人の強者が雌雄を決せんとしていた。






ーグリーンアースー

グリーンアースには猛獣や獣などの生き物が生息して居たが今は虫っこ一つもいなくなって居る。彼らは感じているのだ、二つの強大な力がここに迫っていると…だから逃げた。彼らには抗えない絶対的な力故…



「グラララ!!!六年振りだなぁ、イトウ?」

「こっちはてめーとは死合いしたくなんか無いんだけどな〜」

「グラララ!、あいからわずだな、だがそれも今は関係ねぇ…やろうか?」

「ああ、これ以上言葉は要らねぇ。」




「「かかれ」」


それを合図にイトウ海賊団、白ひげ海賊団が激突した…


序盤は白ひげ海賊団隊長不死鳥マルコが上空から青い炎を打ち出し、戦場を炎に包もうとしたがホムラが斬撃で炎を打ち消しイナズマが閃光の速さでマルコを刀でぶっ飛ばし、マルコはモビーティック号に飛ばされて行った。


「やるよい!」

「お褒めいただきどうも、」

「愛想がないよい?」

マルコが不死鳥になり、神速の速さでイナズマに迫ったがイナズマは刀で受け止めたので降着状態になった。


ビスタとジョズは船で迂回して船長のイトウを直接狙おうとしたがホムラに止められた。

ガギイイイン!!


「ほう…君がホムラかね、私は花剣のビスタと言う、お見知り置きを…」

「邪魔をするな…ホムラ…」

「ビスタにジョズか、悪いが此処で止めさせてもらう。」


ホムラから紅い覇気が出て、刀に覇気を纏い、両断せんと二人に迫ったがジョズのダイヤモンドになる能力で止められてしまった。

キン!

ほう…ジョズのダイヤモンドに傷を付けるとはかなり強いですな…

ジョズ、二人掛かりで行きますよ!


イトウ海賊団の総隊長二人がマルコ達を止めてる間に隊長達も白ひげに迫ろうとしていたが他の白ひげ海賊団の16人の隊長に阻まれ、戦線が膠着した今動けるのはイトウと白ひげだった。


グラララ、流石イトウの元にいる奴は皆強えなぁ!

そろそろ俺が出るか、


白ひげはモビーティック号から降りて歩いてグリーンアースの真ん中まで来たらそこにはイトウが既に立って居た、

グラララ、わざわざ待ってくれたのか


二人が覇気を纏う拳をぶつけ合った瞬間、その二人を中心に衝撃波が発生し油断していたものを吹き飛ばした。

-7-
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