小説『IS 転生を繰り返す銀の光』
作者:ルージュ()

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プロローグ2『神との邂逅』




周りすべての景色が真っ白で覆われた謎の空間
そこに2人の女性が向かい合って立っていた



片方は金髪の女性でもう1人は銀髪の少女

女性はニコニコと笑顔を浮かべながら少女に話しかけている

「やあやあ、やっと目が覚めたね!もう本当に待ちくたびれたよ!」

「……(あー、また面倒なところに来ましたね。こうなると次の世界はあそこですか……色々な意味で面倒くさいですね)」

「あっれー?何で無言なの?反応してくれないとつまらないよ?」

「すみません。ちょっと周囲の状況確認をしていましたので。それで?あなたが今回わざわざ私を呼んだ人?で合ってるんですよね?」

「そうだよー。でもとりあえずまずは自己紹介といこう!私の名前はゼウスさんだよー」

「私の名前は知ってると思いますがユウといいます」

「…あれ?私の名前聞いてもリアクション薄いね?他の人なら大抵驚くのに?」

「だってゼウスと名乗る神なんて何度もあったことありますからもう慣れましたよ」

「え?ナニソレコワイ」

「そもそも、私の呪いに一時的に干渉してわざわざこの手の空間に呼び寄せるなんてそれなりに力のある神しかできませんからね(まあ、それでもこの呪いを解除できる神なんていないんですけどね)」

「んー何だか納得できないなー」

「何でですか…」




―――――少々お待ちください―――――




「それで?結局なんで私を此処に呼んだんですか?」

「実はねー。この前、ある神が重大な失敗を犯して、本来ならそのまま裁かれるところだったんだけど、その神が裁かれる直前に、その失敗の所為で現れた複数の人間に自分の力を与えて転生者にしてとある世界に逃げ込んじゃったんだよー。その神自体の力は裁く直前だったのと人間達に力を与えた関係で、ほとんど消失している状態だったんだけど、腐っても神だからそんな状態でもやっぱり脅威にはなるからユウちゃんに排除してもらおうと思ってねー」

そういいながら笑顔でユウの方を向く神
その様子に少し思考しながら神に答える

「(まあ、予想通りの内容ですね。面倒ですがこれを受けないと私の目標の1つが達成されるのがいつになるか分からないんですよね。仕方ありませんか…)内容はわかりました。その神たちを排除をすることも了承しましょう」

「ありがとー」

ユウの答えを満足そうに聞きながら先ほどよりもいい笑顔を浮かべる神
そんな神の様子を見ながらユウは質問をする

「でも、大丈夫なんですか?」

「え?何が?」

「相手が神ならその世界に他の神が干渉できないようにするくらいお手の物じゃないかと思うんですが」

その質問に神は胸を張りながら自信満々に応える

「それは大丈夫だよー。神といっても下級神だし、もともとの力も私の方が上だから」

「……そうですか、なら問題ないですね。ちなみにその世界はどのような世界なのですか?」

「フフフ…聞いて驚いちゃだめだよ。なんとその世界は…………通称IS正式名称インフィニット・ストラトスの世界なのだよーーー!どう?驚いた?」

どこの世界と聞かれどこか自信満々に応える神

しかし……

「そこはどのような世界なのですか?」

ユウは気にせずに首をかしげながらゼウスに説明を求める

「え?もしかして知らないの?ISを?」

「はい。まったくわかりません」

「まあ、いいやそれじゃあこれから行ってもらう世界について説明するね。その世界は、ISっていう兵器がでてきて……」

「(さて、彼女の説明は聞き流すとして、まずは、あれの処理を考えなきゃいけませんね。とりあえず2つある機能の内厄介なISの方の力を何とかしないといけません。あれのおかげで何度死に掛けたことか…とりあえず私が直接やるのはこの状況じゃ無理ですから姉さんに頼むとしましょう。……というわけで姉さん?話は聞いてましたよね?)」

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(………)

「(あれ?反応がないですね?もしもーし?)」

(……クゥクゥ…スヤスヤ…ムニャムニャ…グゥグゥ…)

「(って何寝てるんですかーーー!起きてくださいニート姉!今大事なところなんですから!)」

(……ああん?何か言ったか?)

ニートと呼ばれたことで怒りをあらわにする中の人

「(ごめんなさい。なんでもないです。だから怒らないでください)」

そんな彼女の様子にあっさりと謝る情けないユウの姿があった。

(たくっ、それで?一体なんのようだ?)

「(えっーと、実はカクカクシカジカということなので何とかして欲しいんですよ。出来ますよね?)」

(まあ、そのくらいできるが…)

「(じゃあ、お願いします。今の状態じゃ私は出来ませんので)」

(うむ、わかった………だが断る!)

「(ちょっ!?なんでですか!)」

(だってめんどいもん)

「(そうやってめんどくさがって死んだらどうするんです!)」

(大丈夫だろ。前だってそういってかなりの怪我負ったけど生きてたし………それに苦労するの俺じゃないし)

「(最後聞こえてますからね!そんなこと言ってると次の世界で姉さんが主人格になって苦労しますよ!)」

(平気平気、俺が最初から出ることなんて超低確率だし)

「(そういって油断してたら最初から出てたこと多々ありましたよね?)」

(ナンノコトカナ?)

「(今のフラグですよね絶対)」

(大丈夫だ、問題ない)

そのように2人が会話していると……

「……という世界なんだよ。わかったかな?」

2人?の漫才を遮って「「漫才じゃない!」」今まで話をしていたゼウスが話しかけてきた

「はい、わかりました」

「うんうん、ちゃんと話を聞いてたみたいでゼウスさんは関心だよ。そんな君にプレゼントだよ!」

そういって黒いブレスレットを渡してくるゼウス

「(ぶっちゃけ何も話し聞いてなかったんですけどね)これは?」

「それはねー向こうの世界に行った時に近くに対象の神もしくはその神によって転生させられたものがいれば反応してくれる優れものさ!」

「へー便利ですねー(さーてとうとう来ましたか…というわけで姉さん急いでください)」

(あー分かったよ…本当面倒だわー……ダイブ)

そういって作業に取り掛かる彼女

「それじゃあ早速ユウちゃんには出発してもらうね!あそこにある扉から例の世界にいけるから。あ、それとこれから行く世界には本来いないはずの人がいる可能性あるからよろしくね。あとそのうち援軍送るかもしれないから」

神がそういうと2人から少し離れた場所に突如扉が現れる

「わかりました。では行ってきますね(……まだですかー予想より出発が早くてやばいんですがー(汗))」

「うん、いってらっしゃい。(主に私のために)がんばってねー」

別れの言葉を告げ扉まで歩いていくと……急にユウは足元の感覚がなくなったことに気がつく

「え?」

「最近はこうやって次の世界に送るのがはやってるらしいから扉はフェイクで手前に落とし穴作ってみたよー」

「こういうのいりませんからーーーーーー!」

ユウが向かうはISの世界果たしてどんな出会いが待ち受けているのか!









(よし……面倒な部分は修正したぞ)

「(タイミング的にはセーフですけど、素直に喜べませんーーーーーー!)」

最後は……しまらない





簡単な補足説明(一部のみ)

ユウ:この小説の主人公。死んでも転生を繰り返す呪いをかけられてしまったために真の意味で死ぬことができない。元々魂が普通の人と違うため、その魂には様々な世界の知識や獲得した技術、果ては同意の上に同行した人物の魂まで内包している(人及び武器等はいつでも呼び出し可能)。なお、転生を繰り返しているが彼女の持っている知識は原作知識ではなく経験知識である。
詳しくはいずれ書く人物紹介で。

中の人:ユウの中に存在する最初期からの魂の1つ……というか実はこっちが…以下略

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