小説『IS 転生を繰り返す銀の光』
作者:ルージュ()

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第1話『生誕(光)』



とある病院の一室

その中にある3つのベッドのうちの1つで、今1人の赤子が目を覚ました。

「………(とりあえず、転生はしたようですね。今回も予想通り、どうやら赤子からのようですが……早くも憂鬱です)」

皆さんお分かりだろうか意識がハッキリしすでに自我がある状態で赤子をすごすということがどれほどの苦痛か!

「………(どうせなら憑依かトリップの方が動きやすかったんですが…まあ、そこはあきらめましょう。まずは力の確認ですね)」

それからしばらくの間ユウは目を閉じて自らの状態を確認する

「………(ふむ、どうやら姉さんに頼んだことは間に合ったようですね。視てみた所、封印はいつもどおり掛かっていますし自分の意思で解除も出来ますね。まあ、今解除したところで体が耐え切れず崩壊しますからしませんが、中にいる人たちも全員健在ですね。話せはしませんが今は仕方ないです)」

等と考えていると部屋にあるベッドの内の1つから誰かの気配を感じそちらの方を向くとそこには母親と思われる銀髪の女性がいた

「あらあら、もしかして起こしちゃったかしら?」

そういってユウの方を向いて微笑みかけてくる女性

「……(あー流石に何回も経験していますからもう驚きませんよ。この世界と聞いてそんな気はしてましたからね。この調子だと父親もあの人でしょうね)」

そのように、ユウが考えた直後、病室のドアが開きそこから1人の男性が入ってくる

「やぁ、失礼するよアイリ…っとユウが起きてたのかい。なら静かにしないとな」

「いらっしゃい切嗣。ええ、どうやら私が起こしちゃったみたいなのよ」

入ってきた人物はユウの今世の父親で名前を衛宮切嗣、母親の名前をアイリスフィール・フォン・アインツベルンという

「……(まあ、予想通りなのはいいんですが…………気のせいですかね?なんだか2人から魔力の気配を感じるんですが…)」

「そういえば切嗣お爺様はなんていってたの?」

本来感じない力の気配を感じ取り若干混乱しているところに更なる追い討ちが降りかかる

「……(え?お爺様?…ま、まさか!?)」

「ああ、アハト翁なら電話したらすぐにこっちに向かうって言ってたから明日には着くんじゃないかな?」

「あらあらお爺様ったら」

「……(えー、普通にアハト翁生きてるんですかー?以前までと早くも違いますね…ま、まあ、この程度ならまだ許容範囲内ですよ)」

などとユウが考えていると隣のベッドから、ユウとは別の赤子の泣き声が聞こえてくる

「……(はい?)」

ユウが突然のことに驚いていると切嗣がもう1つのベッドに近付きそこで泣いている赤子に腕を伸ばして抱きかかえる
ちなみにユウはいつの間にか切嗣に抱えられた後、アイリの腕の中に移動していた。

「おーよしよし。ごめんよーイリヤ起こしちゃって」

抱きかかえられた赤子はユウと同じ銀髪をしていたが…ユウとは違い母親と同じ赤い目をしていた(なお、ユウの目の色は黒)。

「……(ああ…やっぱりイリヤですか………なんだかとてもいやな予感がしますね。色々な意味で…)」

「ほーらイリヤーこの子が君の妹のユウナだよー」

そういってイリヤを近くまでつれてきて顔を見せる

「ほーら、ユウ、あなたのお姉ちゃんのイリヤよー」

「だーうっ!うーあー」

「…………(ああ……いやな予感が当たりましたよ。そして……いろんな意味で終りました。私が妹の時点で将来的に振り回される未来が簡単に目に浮かんできます……元々、双子の時点で振り回されるのは確定でしたが………オヤスミナサイ)」

そこまで考えてユウは現実から目を背けるために意識を手放し眠りについた

なお、突然ユウが眠りについたため周りの切嗣や医師達果ては予定より早くやってきたナハト爺に要らぬ心配をかけるのはまた別のお話







そして5年の月日が流れる

Side ユウ(時々人称変更起こる場合に使用)

あー皆さんどうも、ユウ改めユウナスフィール・フォン・アインツベルンです。

私がこの世界に生れ落ちて早くも5年が立ちました。

いっておきますがこの5年の間のことを話す気は無いですからね!

何回転生してもあの期間は本当に黒歴史でしかないんですから!

あーちなみにこの5年の間に色々とこの世界についてわかったことがあります。

まずこの世界についてですが……この世界は神からの情報を信用するなら、将来的にインフィニット・ストラトスというマルチフォーム・スーツが登場する世界です……まあ、信用していないのでこの目で確かめるまでは確定ではありませんが……まあ、今はその世界にいると仮定して話しますと……はっきり言いますと、色々と混ざってます。

例を挙げると魔力と魔術が存在することです。
ただし、聖杯なんてものは存在しませんし、根源にいたろうと考える人もいない見たいです。
しかも、魔術を使えるのはごく一部の人だけに限られていますが……何故か世間一般には知られています。
ちなみに私の家のメンバーの父様・母様・アハト翁・姉さんは使えます(といっても、姉さん(この場合イリヤ)はまだ使えませんが魔力があることは確認済み)。

ちなみにこの世界のアインツベルン家の立場は、世界的にかなりの影響力を誇る大企業らしいです……何をしたらこうなるんですか。

ISが発表されたらいやな予感しかしませんね…アハト翁と母様は機械に関しては天才クラスですから

他にも犯罪行為を行った魔術師を処分する機関として協会が存在するらしいです。

まあ、私には関係ありませんが………流石に死途や真祖はいませんよね?いませんよね?

あとわかったことといえば、お隣さんが更識家って言うことでしょうかね?
ちなみにそこの当主(楯無の前の楯無、すなわち楯無と簪の母親…ややこしい)が母様とは昔からの知り合いらしいです………母様…どれだけ人脈あるんですか?

おかげで更識姉妹とは幼馴染ですよ……私は簪ちゃんと仲良いんです……けどその所為か簪ちゃんのお姉ちゃんからは若干嫉妬の眼差しでにらまれるんですけどね(汗)

ちなみに姉さんは簪ちゃんのお姉さんとしょっちゅういたずらを考えてます…似たもの同士?
え?そのいたずらの矛先?8割がた私の方に来ますよ。

大体こんなところですかね?今わかっていることは。


Side end





とある天気のいい日のアインツベルン家での出来事(日本)


その日ユウは朝から簪と一緒に家で遊んでいた
しかし、楽しそうな簪の表情とは正反対にユウの顔にはなにやら不安そうな表情が見え隠れしている。
そんな、ユウの状態を不安に思った簪が彼女に声をかける

「…ユウ…どうしたの?…大丈夫?具合が悪いなら休んだほうが…」

「いえ、なんでもないですよ…何でもね」

現在2人はユウのペット?である白いレッサーパンダ(全身の茶色の毛が目元の部分以外白で尻尾も白黒、サイズは頭や肩に乗れるほど)のシアをいじっ……撫で回している。

もふもふ…ふにふに…ぷにぷに…

「ミャー!?」

そのように2人でシアが嫌がるのも気にせずに遊んでいると突然………部屋のドアが開きそこからイリヤとアイリが勢いよく乱入してくる。

「さあユウ!出発するわよ!」

「お出かけだよー!ユウ!簪!」

「はぁ?」

「え?」

あまりにも突然過ぎる出来事に2人共フリーズしていると、そのままイリヤたちに腕を掴まれて部屋から連れ出されてしまう。

そしてそのまま車に乗せられアイリの運転する暴走車によってどこかに向かって走り出す。

「ちょ!?母様いきなりどこに連れて行くんですか!」

「大丈夫よーちょっとおでかけするだけだからー」

「その割に荷物が多いんですけど!?というか簪ちゃんまで無理やり連れて行っていいんですか!?」

「そこはたっちゃんに話したらあっさりOK出たから問題ないわ」

「ああ、そうなんですか…じゃなくて!いきなり連れ出すのをやめて欲しいんですが!?」

「あ、ちなみに行き先はねー」

「ダメだこの人、人の話聞いてない(泣)」

「フランスよー」

「「はっ?(え?)ふ、フランスーーー!?」」

かくしてユウと簪はアイリとイリヤの突発的な行動につき合わされフランスへと旅立って逝った(誤字にあらず)。










その頃の父親と爺

「そろそろみんな、フランスに向かった頃ですね」

「そうじゃのー………ところで切嗣や」

「なんですか?」

「そろそろ会社を継いで欲しいんじゃが……」

「……」

「……」

「ではそろそろ僕もフランスに向かうので!」

「待つんじゃ!切嗣ーーー!」

最後は締まらないそれがこの小説の(ry





今回の簡単な捕捉

ユウの転生先はアインツベルンで型月キャラ登場(これ以上増やすかは未定)

ISの世界だが魔力が存在する(といってもIS登場後は影が薄くなる予定…そもそもそこまで出さない)

協会・教会は統合

日本でのお隣さんは更識家

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