小説『幼馴染みは航海士!?』
作者:じゃパーン()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>




〜〜ロビンside〜〜

ウソップ、以下ウ)「私とロビンのどっちを選ぶの!?」

ルフィ、以下ル)「い、いや。俺は…。」

ウ「はっきりしなさいよ、この馬鹿キツネ!」

ル「だ、だけど」

ウ「この根性なし!ヘタレ!!白髪!!!」


「……テメエら沈めるぞコラァ!!!」

「「逃げろーーー!!」」

「俺から逃げ切れると思うなーー!」


 甲板ではラーズが船長さんと狙撃手さんにからかわれているわ。

「ロビーン!助けてくれー!」

「ラーズをおちょくり過ぎた!このままじゃマジで沈められる!」

「ロビンどいて!そいつ等殺せない!」

「「ヒィーーー!!」」

 そうしてしばらく鬼ごっこは続いていた。ふふっ、本当に仲がいいのね。
 あらっ、二人が捕まって尻尾で吊るし上げられてるわ。便利な尻尾ね。でもあの尻尾、いつも出してるけど
 どうなってるのかしら?動物系なら戻せそうだけど…。


「楽しそうね?」

「はぁ。どこをどう見たら楽しそうに見えるんだ?」

「今までこんな風景は見た事なかったものだから。」

「…まぁいいや、遊ぶなら俺の胃に穴が開かない程度にしてくれ。」

 優しいのね。

「程ほどにしておくわ。」

 さて、航海士さんはどうしてるかしら?



  〜〜ナミside〜〜

 あぁもう腹が立つ!双子岬でビビと仲良く話してるのもイライラしたけど、今度はまたすぐ別の女の人と
 楽しそうに二人でお酒飲んでるし!しかもビビの時より二人の距離が近いじゃない!!


「ラーズの事はいいのか?」

 ゾロが話し掛けて来る。コイツがこんな事に首突っ込むなんて珍しいわね。

「あんな奴知らないわ。」

「アイツがやる気ねえと剣の稽古が出来ねえんだよ。それに何か船の空気が面倒くせえ。」

「……。」

「お前だって分かってんだろ?自分の事くらい自分で何とかしろ。このままじゃ、あのロビンに
 全部持っていかれちまうぜ?」

「…分かってるわよそんな事。」

「ならいいけどよ。あんま世話焼かせんな。柄じゃねえんだよこっちは。」

 ゾロは言うだけ言って去って行った。そう、分かってる。私が素直じゃない事くらい。
 だけど…。今までアイツが他の女の人と仲良くしてるなんてなかったから。


 答えのでないまま、船は間もなく次の島に着こうとしていた。



  〜〜ゾロside〜〜

 ったく何でおれがこんな事を…。

「あ、あの。ミスター・ブシドー?」

「あぁ?どうしたビビ?」

「ラーズさんとナミさんは付き合ってるの?」

「だったらこんな苦労してねーよ。」

「そ、そうですか…。」

 おいおい、もしかしてビビまで加わるってのか?勘弁してくれ。これ以上ややこしくなったら鍛錬どころじゃねえ。




ル「この三股男!」

ウ「違う!俺は三人とも愛してるんだ!」

ル「本命は誰かはっきりしなさいよ!?」

ウ「みんな良いと言っている!!」

「テメエらも余計にかき回すんじゃねえ!たたっ斬るぞ!!」

「「にーげろーーー!!」」

 あの馬鹿コンビ、完全に満喫してやがる。


「ラーズさん、大変そうですね…。」

「アイツは他人の為に平気で命賭ける馬鹿だからな。その分自分の事はてんで分かってねえんだよ。」

「…少しだけ、分かる気がします。」

「とにかくさっさと戻ってくれる事を祈る。」

 何でおれがこんな心配を…。素振りでもして落ち着くか。






 そして次の島、「リトルガーデン」が見えてきた。ここでこの雰囲気は、一気に吹き飛ぶ。





-28-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




ONE PIECE (ワンピース) キャラクター目覚し時計 トニートニーチョッパー おしゃべり・人感センサー機能搭載 8RDA51RH06
新品 \3163
中古 \
(参考価格:\5250)