小説『幼馴染みは航海士!?』
作者:じゃパーン()

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〜〜ウソップside〜〜


 おれとチョッパーはMr・4とミス・メリークリスマスを相手にしていた。それとは別に何か犬みたいな
 銃みたいなのは何だ?ひとまずは様子見しながら分析だな。

「チョッパー、あの変なのの正体が掴めるまでは回避に徹しよう」

「おう!ラーズも分析が大事って言ってたからな!」



「フォーーー」

「さっさと殺すわよ!!それ殺しな!やれ殺しな!」


 そう言ってあの犬みたいなのを使おうとしていた。すると犬が玉みたいなのを出しやがった。その玉を
 Mr・4が打ってきやがった!野球かよ!!


「チョッパー捕まれ!!」

 嫌な予感を感じチョッパーを抱えて「剃」で距離を開ける。するとさっきの玉が爆発した。

「サンキューウソップ!」

「気にするな。それよりあの爆弾玉は厄介だ。おれが先にあのバッターを片付ける。それまであのモグラに無理に
 攻撃はするな。回避に努めればそんなに攻撃を喰らわないハズだ」

「ウソップは大丈夫なのか?」

「ラーズに死ぬほど鍛えられたからな。不思議と負ける気がしないぜ!」

「ウソップかっけーーー!!」


 さて、行くとするか。おれは再び「剃」で移動してまずは軽く火薬星をバッターに飛ばす。バッターはそれを
 打ち返そうとしたがバットに当たった瞬間小さい爆発が起きた。ダメージはそんなになかったみたいだが
 モグラとバッターを引き離す事には成功したみたいだな。


 バッターは再び犬の爆弾を打ってきたが「剃」で避けつつ、新技の玉を取り出す。いや〜ラーズと
 訓練してて良かったぜ!


「喰らいやがれ!花火星(はなびぼし)!」


 これがラーズに貰った玉を改良した物だ。ラーズのは鉄の針だったが、おれは爆発の威力を上げる為に
 針を玉にして、多数の玉の中の火薬をパワーアップさせた。当たればまず玉の衝撃、その直後に無数の爆発が起こる。
 戦闘用に作った物なので手心は一切加えていない。

 バッター目掛けて飛んで行った花火星は見事に命中し、直後に爆発音が沢山聞こえてきた。
 煙が晴れたそこには丸焦げになって気絶したバッターがいた。
 ……火薬の量多すぎたか?まぁこっちも敵に情けをかけてる場合じゃないしまだモグラもいるしな。



「ウソップーーーー!!」

「見たかチョッパー!これがキャプテーーーン・ウソーーップ!!っと次はモグラだ!」

 見るとモグラはいなかった。地面に潜ってんのか?ひとまずチョッパーの元へ行く。


「大丈夫か?」

「あぁ!今んとこ平気だ!それよりあのモグラどーする?」

「おれ達も潜る訳にもいかないからな。せっかくだから敵の武器を拝借しよう。あの犬に爆弾一杯出して
 貰って地面に全部ぶち込んでみようぜ。穴は多分一つに繋がってるハズだ」

「よし、任せろ!」


 そうしてチョッパーはあの犬の所に行って鼻に砂をかけてクシャミをさせて沢山爆弾を出させている。
 …チョッパーちょっと出し過ぎじゃねえ?軽く二桁は出したよなあの犬。


「やべえチョッパー!逃げるぞ!!」

 おれはチョッパーの元へ走り、「剃」で遠くに離れた。すると直後にもの凄い爆発が地面から起こった。


「ギャアアァァァァァァ!!!」


 叫び声の方を向くとボロボロになって飛び出てきたモグラがいた。…そりゃあの爆発だったしな。
 とりあえずやっつけたから良しとするか!

「ウソップー!!おれもやったぞー!」

「おう!チョッパーもこれからまたラーズに修行つけて貰えよ。おれもラーズに随分助けられてるからな」

「うん!もっと頑張るぞー!」

「まぁともかく」

「「勝ったぞーーーー!!!」」





 おれ達は見事にラーズの期待に答えてやったぜ!!!









  〜〜ゾロside〜〜



「牛針!!」
「斬人!」

 おれの攻撃は当たるが斬れていない。 


「虎狩り!!」
「!!」


 刃物野郎を吹き飛ばしたが斬れた感じがしねえ。案の定平気な顔して立ち上がってきやがった。


 しばらくお互いの斬撃の激しい金属音が周りに鳴り響く。…ラーズの言った通り本当に鉄並に硬い奴だな。
 手応えをこんだけ感じてダメージを与えられねえなんて初めてだぜ。



「掌握斬!!」

「ちっ、どこもかしこも刃物かよ!」


 何合か斬り合うがやはり敵にダメージはないみたいだ。ったく厄介な奴だぜ。だがコイツを斬れれば、おれは
 更に強くなれる!!


「フン…打撃斬撃はおれには効かん」


「どうやらそうみたいだな。テメエみたいな奴は初めてだぜ」

「そりゃそうだろう……おれとお前は今まで会った事がねェんだからな」


「へっ…なる程なァ。丁度いい機会だ。修行の成果を見せてやるぜ」



 思い出せ。ラーズとの修行を。アイツは『呼吸を知れ』って言ってたな。もっと集中するんだ。
 力むのではない。刀に自分の意思を込めるんだ!



「喰らえ…螺旋抜斬!!」

 集中しきる前に刃物野郎の腕が回転しながらこっちに突っ込んできやがった!咄嗟に刀で受け止めたが、その瞬間
 強烈な火花が舞った。なんてスピードで回転してやがる!?コイツはヤバい!何とか弾き返してお互い距離を取る。



「今のを受けられるとは…流石と褒めておこう」


 ラーズとの稽古が無かったら危なかったな。今は付き合ってくれた事に感謝するぜ。さて、今度はこちらの番だ。

 奴の呼吸が掴めて来たぞ。これがラーズの言ってた事か。自分の神経が研ぎ澄まされていくのを感じる。




「テメエには感謝するぜ。俺はまた強くなれた」

「もう勝った気でいるのか?まだおれは傷一つついてないぞ?」




「それを今から確認…しろ!」


 そう言って刃物野郎に向かって構えを取る。分かる、分かるぞ今ならテメエの呼吸が!







「一刀流…「居合」。獅子歌歌!!!」
「微塵斬速力!!」






 お互いが交差した瞬間、決着はついた。おれも少し傷を負ったが、刃物野郎におれの一撃は届いた。
 刃物野郎は体から血を垂れ流していた。 











  「礼を言う」











「本当に…この勝負の間に……強くなりやがったな」


「ココでテメエに出会えて良かったぜ」

「ハァ…ハァ…次は、ダイヤでも、斬ろうってのか?」


「そりゃ勿体ねえだろ。それにおれの仲間にはおれより遥かに強い奴がいるからな。弱いままじゃいられねえんだよ」


「…そうか…ハッ…マイッたぜ」



 そうして刃物野郎は地に伏した。おれの傷はそこまで大した事ねえからな、ナミの世話でもしに行くか。
 アイツに何かあったらおれがラーズに殺されるかもしれねえ。とりあえずその辺歩き回って探すとするか。





 おれはもっと……もっと強くなってみせる!!



 

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