小説『Lost Magic』
作者:イズミ()

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人形のことを話したら、エリーはすぐに来てくれた。

「どうかしたのか?」

「この人形なんだけど。」

エリーがジッと人形を見る。

「あ、はい。」

後ろではエルスが丁寧に香苗に自己紹介をしていた。

「では、今後ともよろしくお願いします。」

「あ、はい。」

香苗が俺に近づいてくる。

「あのさ、コレは夢・・・だよね?」

「悪いけど、現実だ諦めろ。」

「訳がわからないよ・・・」

「主殿。」

「ん?」

振り返ると、エリーが人形を持っていた。

「ひとまずは保留だ。とりあえずこの人形は保護する。」

「え!?」

そう驚いたように声を上げたのは千夏だった。

「どうかしたのか?」

「あ、いえ、なんでもありません・・・。」

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