学校から出て千夏と別れたあと俺たち3人は家へ向けて歩いていた。
「それにしても、あんなに怪異だらけだったのによく平気だったのう?」
「怪異だらけ?俺たちは3体しかあってないぞ?」
「うん。」
そう言うと、エリーの顔は曇った。
「なんだと?」
「へ?」
「主殿は知らないと思うが外はそこらじゅうに怪異が溢れていた。」
「たまたま、校内にいなかっただけとか?」
「・・・そうだと、いいのだが。」
エリーはまた考え込んでしまった。
「まったく・・・」
「それにしても、直樹。今のあんた結構シュールだよ。」
そう、さっき保護した人形はなぜか俺に懐いており頭の上にいる。
「仕方ないだろ?」
香苗やエリーには懐いているが、なぜか千夏の事は嫌っている。
「お前はなんで俺にベッタリなんだよ。」
しかし、人形はなんにも答えてくれない。
だが、人形が懐くのをいいことに俺が面倒を見る事を決めたのだが、それが間違いだったことに夜に気づくことになる