「罠?」
相手は無理やり、送るとエリーに気づかれるのを知っていた?
「なぁ、エリー落とし穴を作って怪異の世界に落とすって事は可能か?」
エリーは少し考え込んだが、
「え?あ、あぁ、一応は可能だがあまりにも異質な穴になるぞ?
明らかに不自然な穴だ。」
人が引っかかることはないらしい。
「じゃあ、その線もないってことか。」
また、降り出し・・・か。
「だが、しかし『落とし穴』は思いつかなかったな。」
「意外な『落とし穴』でしたね。」
「・・・ほう?我に切り裂かれたいのか?」
「い、いえ、そんなことは。」
エルスはさっと離れる。
「じゃあ、当面はその『罠』の線で考えることにするか。」