騒がしかった怪異たちが黙る。
「さて、次は何がいいですか?」
右手から水、左手からは何かが渦巻いている。
「感電死ですか?それとも細切れ?まぁ、これだけいるんですから。
私が選びますか。」
一体、・・・先生は?
「お、お前!!何者だ!?」
怪異が引きながらも叫ぶ。
「フム・・・君はある都市伝説を知っているかね?」
「・・・?」
「男性は童貞のまま、30歳を過ぎると『魔法使い』になれるのだよ。」
・・・最悪だァぁぁぁぁぁぁ!?
「今の私は33歳・・・つまりは魔法使い3年目だ。」
これには怪異たちも頭に?マークを浮かばせている。
「さて、説明するのも飽きた。」
右手に小さな火の玉が浮かぶ。
「私はねぇ。小さい物を急に大きくするのが好きなんだよ。」
火の玉を上に掲げる。
「とりあえず、死んでくれ。」
ポイっと、火の玉を投げ床に触れた瞬間だった。
「なっ!?」
炎が怪異達に覆いかぶさるように爆発する。
轟音が私の体を包む。