頭に絶望という言葉しか駆け巡らない。
新は、苦しむ加藤を見てやる事しか出来ない。
くそっ!!くそっ!!くそっ!!
段々、池田に憎悪の気持ちが湧いてくる。
殺す
殺す
殺す・・・・・。
頭の中は真っ赤に染まり、
目の前も真っ赤になった。
池田を殺してやる・・・・・。
池田を殺してやる・・・・・。
イケダヲコロシテヤル・・・・・。
その時だった。
かすかに加藤から声が漏れた。
「友田さん・・・・・。間違っても・・・・・、変な事しちゃいけませんよ・・・・・。僕・・・・・みたいに・・・・・。」
その声でハッと我に戻る新。
「あなたは・・・・・、絶対・・・・・家族に再会・・・・・して下さい・・・・・。そして・・・・・僕の分・・・・・幸せになって下さい・・・・・。もし僕の家族が居た時・・・・・、僕は君達を愛してたと・・・・・伝え・・・・・て・・・・・。」途中で加藤は息耐えた。