小説『男女戦争』
作者:UMA.m()

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第4章 一斉捜査開始





今日もいつも通り仕事から帰ると、新はパソコンを開いた。
1日中働きずくめで休みもない、新はクタクタだった。

某検索サイトで「夫の日苦労」と調べ、いつもの掲示板サイトに行く。







いつもよりアクセス数が少ない。
いつもはもっといってるのに・・・・・。

新は少し疑問に思ったが、そこまで深くは考えなかった。





いつも通り「Q」という名前で掲示板に書き込むと、
いつもはすぐに返事がくるのに、「WWW」からは返事が来なかった。

何分経っても返事が来ない。

今日は仕事が忙しいのだろうか。
新は返事が来るまで待った。





が、一向にこない。
早1時間が過ぎた。
「WWW」だけじゃない。他のユーザーからも返事がこない。

唯一のストレス発散方法だったこの掲示板だが、今日は諦め、溜め息をつきながら新はパソコンを閉じた。
新は、する事もなく、仕事の疲れからか、仕事服のままベッドに転がり、そのままアッと言う間に寝込んでしまった。





ハッ!と、新が目を覚ました時は、もう朝だった。
外からはスズメのチュンチュンという鳴き声が聞こえる。

新は飛び起き、仕事の準備を始めた。
風呂に入り、歯磨きをし、服を着替え・・・

そう準備をしていると、ふと昨日の掲示板の事を思い出した。
もしかしたら誰かから返事が来ているかもしれない。
朝から新はパソコンを開き、掲示板を調べてみた。すると、
案の定一人から返事が来ていた。
「WWW」からだ。



WWW
Q!逃げて!
このサイトが国に見つかってしまいました!!
女性の事とか話してたから捕まります!!
今、僕の家の外で警察が出て来いって騒いでる!!
強行突破されるのも時間の問題です!!
Q!!急いで家から出るんだ!!そこに居たら捕まってしまいます!!!
僕は心配しないでっ!!このコメ書いたらすぐ窓から逃げる!!
Qもきをつkkkkk





新はコメを見て唖然とした。
国?警察?
何で!?俺が何をしたって言うんだよ!?
こんな事で捕まってたまるかよ!!!

新は動揺してしまい、何が何だか分からなくなった。
仕事の事など今は一つも考えていない。ただ、WWWのコメが嘘だと願いたかった。
だが、WWWのコメント、最後、明らかに何かに急いだ事を物語っている。

こうしちゃいられない!!
早く逃げないと!!!ここから逃げないと!!!
掲示板を利用した男の場所を探し出すぐらい、国にはたやすい事だ。

新は玄関まで走った。
ここから逃げないと!!
ここから逃げないと!!

新が玄関の扉のノブに手をかけた瞬間、

ドンドンドン!!!

外から思いっきり誰かにノックをされた。
チャイムも何回も連打された。

ピンポンピンポンピンポーン

新はバッと手をノブから離し、恐る恐る覗き穴から外を見た。

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