小説『ONE PIECE 緑髪の剣士』
作者:ちわわ♪()

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 鼻歌交じりに適当に歩いていると、住宅街に出てきた。

 よく住宅街には商店街が近いことが多い。カリンは目を輝かせた。

 老若男女が楽しそうにしている。

「あらあら。見かけない子だね。どこから来たの?」

 時にはカリンに話しかけてくる人もいた。いや、話しかけない人のほうが少なかった。

「きれいな髪の毛の色だねェ。ここまで長くするの大変だったんじゃない?よければゴムあげるよ。」

 若いお母さんが自分の結っていたゴムをほどいた。

 ただのゴムではないような気がした。真っ黒だが、時折きらきらと光っている。

「きれー。はっ。でも、もらえないよ。何か特別な何かがあるんじゃないの?」

「はっはっは。面白いことを言う子だねぇ。普通のゴムさ。ほれ。いっぱいあるからあげるよ。」

 普段は髪の毛を結んでいるのだが、突然この世界に飛ばされたらしいので、持ってくる暇もなかった。

「ありがとうございます!」

 さっそく髪の毛を上のほうで結んだ。そして、元気にスキップをして去って行った。

 飛び上がるたびに青い髪が飛び跳ねる。

「ふふふ。元気だね。元気が一番だよ。」

 若いお母さんは腰に手を当てて言った。

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