小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第6話 クラス代表決定戦1



修司Side
クラス代表決定戦当日、俺は今楯無と簪とピットで俺の専用機が届くのを待っている。一夏と箒は試合が午後からなので寮で待機している。今日の流れはこうだ。

・まず、俺とセシリアが午前に戦う。
・その試合で勝った方が午後に一夏と戦う。
・一夏は戦う相手の情報を知ってはいけない為、寮で待機。

こんな感じだ。つまり、一夏の特訓は意味が無かったな。にしても。
修司「遅いな。」
簪「遅いね。」
楯無「たしか、工場の職員の人が持って来るんでしょ?」
修司「ああ、親父がそう言ってた。」
何かあったのか?取り敢えず電話して…。
千冬「尾上、ISが届いたぞ。職員の人もコンテナと一緒に来ている。」

ガゴンッ。

目の前にあった扉が開き中からISと、ウサミミが現れた。
束「しゅ〜くん。待たせてゴメンね〜。束さん、ISと共に参上!」O(≧▽≦)O
千冬「何故お前がいるんだ、束。」
束「おお〜!ちーちゃん!ひっさしっぶりー♪どうして私がいるか?そんなの勿論!しゅーくんの両親、つまり私の先生達がやっている。尾上金属部品製造所で束さんが働いてるからだよ〜♪」
千冬「…お前が、働いて、いる、だと!?」Σ(゜д゜;)
ああ、織斑先生が固まっている。そりゃそうなるか、何せあの束が働いているんだ。幼馴染みの織斑先生なら束のことをよく知ってるから驚くよな〜。
束「さあ、しゅーくん。これがしゅーくんの専用機。[鳴神]だよ〜♪」
成る程、先に鳴神から用意したのか。
千冬「尾上、時間が無い。ファースト・シフトは試合中に行え。」
さすが、回復が早い。
修司「わかりました。」
千冬「それと。」
修司「はい?」
千冬「私に勝ったんだ。代表候補生ごときに負ければ、その時は、わかっているな。」
怖!ぜってー負けられねえな。
修司「了解しました!!」俺は織斑先生に敬礼をし、改めて鳴神を見る。
カラーは俺が黒を好んでいると考えたのか、全体的に黒い。そして機体のあちこちにスラスターが付いている。装甲は高速特化だから殆ど無いと思っていたが、意外とちゃんとあった。
俺は鳴神を装着する。それと同時に鳴神が俺の専用機となるために、[初期化(フォーマット)]と[最適化(フィッティング)]を開始する。
簪「シュウ。」
修司「ん?」
簪「頑張って。」
修司「おう!」
楯無「シュウ。」
修司「何だ?」
楯無「行ってらっしゃい。」
そう言って楯無は持っていた扇子を開く。扇子には「勝利をその手に。」と書かれていた。
修司「行ってくる。」
俺は発進体制に入る。
真耶「オルコットさんは、既にアリーナで待っています。」
修司「わかりました。尾上修司、鳴神、駆け抜ける!!」
俺はアリーナに飛び出した。アリーナにはセシリアがISを纏って俺を待っていた。…あれが、[ブルー・ティアーズ]かやはり実際に見るのと漫画やアニメで見るのは違うな。
セシリア「あら、来ましたのね。あんまり来ないので、てっきり逃げ出したのかと思っていましたわ。」
修司「機体がようやく届いたんだよ。ま、待たせたのは悪かった。」
セシリア「いえ、問題ありませんわ。」
修司「そりゃ良かった。」
セシリア「貴方に最後のチャンスをあげますわ。」
修司「チャンス?言っとくが、お前が日本人を猿呼ばわりしたことを謝らない限り、仲良くするつもりは無いぜ。それと、手を抜くとかも却下だ。」
セシリア「そうですか、なら。」
警告!敵ISにロックオンされました。
セシリア「お別れですわ!」
開幕の合図は、セシリアからの先制攻撃だった。

-17-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




なのこれシリーズ IS (インフィニット・ストラトス) コレクションフィギュア VOL.2 BOX
新品 \2660
中古 \
(参考価格:\5040)