小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第7話 クラス代表決定戦2



修司Side
セシリア「お別れですわ!」
決闘の先制攻撃はセシリアからだった。ブルー・ティアーズの武装、スナイパーライフル[スターライトMK?]を俺に構えて引き金を引く、その瞬間に俺は鳴神に回避命令をだす。
修司「うおっと。」
ギリギリだった、引き金を引く瞬間に命令を送ったのに、こうなるってことは、鳴神が俺に追い付いてない。
セシリア「よく避けましたわね。ですが!」
セシリアは二発、三発とビームを射ってくる。しかし、ファースト・シフトしてないとはいえ、超高速特化型、俺はそれを危なげながらも避けながら武装を確認する。
修司「って、ハア!?」
武装を確認した結果、装備は腕に有る、零距離武装[雷鳴(らいめい)]と[ブレード]が2本と[剣]が2本、近距離武装のみで遠距離武装が無い。
ん?メッセージ?
拓真『近距離武装を完成させるのに時間が掛かりすぎて、遠距離武装は間に合わなかった。すまん。』
成る程、これは俺の責任だな。1週間でIS作製、武器は超強力、むしろ、近距離武装完成させてこうやって届けられた時点でスゲーよ。
しかし、こうなると俺の戦法は原作の一夏と同じになるな。でも近付けばミサイルがある。どうする?
セシリア「ああ、もう!すばしっこいですわね!こうなれば、お行きなさい!ティアーズ!」
修司「でたな!」
ブルーティアーズに搭載されているビット兵器。たしか、相手の死角を狙って射ってくるんだったな。こうなりゃ仕方ない。ファースト・シフトするまで逃げ切ってやる!









楯無Side
今、私は簪ちゃんと管制室からアリーナの試合を見ている。
簪「シュウ、反撃しないね。」
楯無「そうね、ファースト・シフトするまで時間を稼いでいる可能性が高いわね。」
現にシュウは武装を展開せずにただ攻撃を避け続けているだけ。
束「う〜ん、やっぱり遠距離武装が無いのはダメだったかな〜?」
千冬「どういうことだ、束。尾上のISには遠距離武装を積んでいないのか?」
束「なにぶん、期間が1週間だったからね。流石の束さんと先生達でも機体と近距離武装だけでギリギリだったんだよ。」
千冬「つまり、今の尾上のISはファースト・シフトしても近距離武装しかないわけか。」
それでも、シュウなら普通に戦える。やっぱり、ファースト・シフトが完了するのを待っているのね。
束「束さんとしても、できればファースト・シフトしてから試合が終わるのを願うな〜♪なにせ、あの鳴神は、世界最速のISだからね〜♪」
簪「世界…最速のIS。」
その時、アリーナで変化が起きた。









修司Side
試合が始まってそろそろ30分。ファースト・シフトももう少しだろ。
セシリア「貴方!一体何時までお逃げになるおつもりですの!?」
さすがに、武装を展開せずに逃げ続ければ、キレるわな。しかも俺は一発も被弾してないし。
修司「そう怒んなよ。あんま怒ると、その歳で消えない皺ができるぞ。」
セシリア「余計なお世話…!?」
やっとか。
鳴神が光に包まれ、光が収まると、ファースト・シフトが完了した鳴神が出てきた。機体カラーは殆どが黒だが、所々に黄色の稲妻のような模様が入っている。腕はモンハンのジンオウガ装備(黒色)みたいになっている。装甲は、多少薄くなったが、それでも充分防御力はあるだろう。一番の特徴は背中の5つの大型スラスターと3つの特殊小型圧縮ブースターに各所に着いてる小型のスラスターだ。
セシリア「ファースト・シフト!?まさか、貴方が反撃もせずに逃げ続けたのはこの為に!?」
修司「そう言う事だ。さあ、反撃開始と行くぜ!」

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