小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第9話 小休憩



修司Side
俺がピットに戻ると、楯無達が待っていた。
簪「お疲れ様。」
楯無「おかえりなさい。」
束「良いデータがたーくさん、取れたよ♪」
千冬「ご苦労だったな。」
修司「疲れた。」
俺は鳴神を待機形態にした。鳴神の待機形態は首飾りで黒の稲妻型のアクセサリーがある。
真耶「尾上君、ISにはいろいろと規則がありますから、これを読んでおいて下さいね。」
そう言って、山田先生から電話帳並の厚さの本?を渡された。
束「しゅーくん。鳴神の遠距離武装は完成しだい送るからね〜♪それじゃ、束さんはそろそろおいとまするよ。まったね〜♪」
修司「はや!?」
もう行っちまった。
千冬「尾上、午後には織斑と試合だ。一応休んでおけ。」
修司「一応って、どういうことですか?」
千冬「なに、お前なら、そのまま連戦だったとしても、織斑に勝てるだろ。」
修司「過大評価にも程があると思います。」
千冬「それではな。」
そう言って、織斑先生と山田先生もピットから去っていった。
修司「さーて、午後に備えて飯でも食おうぜ。」
楯無「なら、屋上に行きましょう。お弁当作ってあるし。」
修司「んじゃ、行くか。」



一夏Side
今俺は寮の自室で昼食を食べている。
箒「一夏。」
一夏「何だ?箒。」
箒「13時から試合だが、相手はどっちだと思う?」
試合の相手、か。セシリアかシュウ。この2人の勝った方と俺は戦う。
一夏「そうだな、普通に考えたら代表候補生であるセシリアの可能性が高いけど。」
箒「けど、何だ?」
一夏「千冬姉に勝ったシュウの方だろ。」
箒「だが、それは千冬さんが手加減してたから勝てたのだろう?」
一夏「じゃあ、箒は手加減してる千冬姉に勝てるのか?」
少なくとも、まだ俺は勝てない。断言できる。
箒「…勝てない。」
一夏「だろ。きっとセシリアも勝てない。そんな千冬姉に勝ったシュウがセシリアに負けるなんて考えられないからな。」
箒「では、お前に勝ち目はあるのか?」
一夏「多分。いや、全く無いな。」
箒「なら、どうすると言うのだ。」
一夏「確かに、勝ち目は無い。けど、俺はやれるだけの事はやるつもりだ。」
そう、勝てなくてもいい。俺は本気でシュウと戦いたいんだ。俺が知ってる限りで同年代で一番強いシュウと。
箒「お前には、お前の思うところが有るのだな。」
一夏「ああ。」
箒「そうか、なら一夏。」
一夏「何だ?」
箒「勝てとは言わない。だが、不様な負け方はするな。」
一夏「勿論だ!」
シュウ。俺はお前と戦いたい。だから、勝っててくれよ。




修司Side
修司「なあ本音。」
本音「なあに〜、シェフ〜。」
修司「気のせいだと思うんだが、何故かお前と久々に会った気がする。」
本音「奇遇だね〜。私も久々に出て来れた気がするんだ〜。」
簪「出て来れたって、何処から?」
本音「ん〜、わかんない。」
修司「わかんないって、お前なぁ。」
楯無「まあ、細かい事は気にしなくていいでしょ。」
修司「まあ、そうだな。」
本音「そうだよ〜。シェフはいっちーとの戦いの事を考えなくちゃ〜。」
修司「考えてるよ。」
簪「作戦とかは立てたの?」
修司「いや、考えたのは使う武装だ。」
楯無「つまり、一夏くんとの戦いでは、使う武装を制限するのね。」
簪「何を使うの?」
修司「[打鉄用近接ブレード]と[エクスカリバー]だけ。」
楯無「だけって、エクスカリバーは凄く強力じゃない。」
修司「エクスカリバーは最後にしか使わない。基本的には、打鉄用近接ブレードだけで戦う。鳴神でだすスピードも一夏に合わせる。」
簪「何でそんなことを?」
修司「純粋なお互いの力で勝負したいから。」
本音「ならさ〜。エクスカリバーは要らないんじゃないかなぁ〜。」
修司「ちゃんと使う意味は有るさ。」
さ〜て一夏。少しは楽しませてくれよ。…何か戦闘狂みたいな考えになってるな。でも楽しみなのは事実だし、いっか。

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