小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第13話 パーティー



修司Side
俺がクラス代表、一夏が副代表に決まって数日後
『尾上くん、クラス代表。織斑くんクラス副代表。おめでとーう!!』
寮の1年食堂で[代表就任パーティー]が行われていた。そして俺は。
「当然だ、崇めろ。」
何処から持って来たのかわからない玉座に座っていた。
「お、おい。シュウ。」
「何だ、負け犬。」
「何で俺とセシリアは床に正座させられてんだよ!?」
「何で、だと?そんなの負け犬が座れる椅子が有ると思ってんのか?ああ?」
「俺は正座に馴れてるからいいけど。セシリアが辛そうだ、せめてセシリアだけでも椅子に座らせてやれ!」
「ちっ、仕方ない。おい本音、2人の椅子を用意しろ。」
「は〜い。」
「もう少しだから、頑張れよセシリア。」
「ありがとう、ございますわ。…それにしても、修司さんの今日の性格はキツいですわね。」
「ああ、そうだな。」
「し、しかし、あんな感じの修司さんも悪くないですわね。」
「ん?セシリア、何か言ったか?」
「い、いえ!何にも言ってませんわ!」
「持って来たよ〜。」
「お、セシリア。椅子が来た、ぞ。」
俺が指示して本音が持って来た椅子は今にも壊れそうなくらいボロボロな椅子だった。
「の、のほほんさん。その椅子はいったい…。」
「いっちーとせっしーの椅子だよ〜。」
「マジかよ。」
項垂れながらもボロボロの椅子に座る一夏とセシリア。
「はいはーい、新聞部でーす。噂の新入生、尾上修司くんと織斑一夏くんの取材に来ましたー。」
「フッ、目立ち過ぎるのも問題だな。尾上修司は俺だ。負け犬はそっちのボロ椅子に座っている。」
「あ、私2年の新聞部副部長、[黛薫子(まゆずみ かおるこ)]だから、宜しくね。」
「2年?ああ、薫子。お前楯無と知り合いだな。」
「え!?ああ、うん。たっちゃんとは友達だけど。そう言う尾上くんはたっちゃんと知り合いなわけ?」
「なんだ、知らないのか。俺と楯無は幼馴染みだ。」
「え!?たっちゃんと幼馴染みなの!?」
「当然、簪、本音、虚とも幼馴染みだ。」
『ええええええええ!?』
「羨ましい、尾上くんと幼馴染みなんて!」
「本音!後でじっくり話し聞かせてもらうから!」
「これはいい情報GETね!っと、それじゃあ尾上くん。クラス対抗戦の意気込みを聞かせてくれる?」
「クラス対抗戦の意気込み?そんなの、俺の前に立ち塞がる敵は全て倒す!」
「おお〜。良いわね〜。じゃあ織斑くんにも意気込みを聞こうかな。」
「え!?え〜と、足を引っ張らない様に頑張ります。」
「ええ〜!尾上くんがああゆう事言ったんだから、もうちょっとないの〜。」
「薫子。不満なら捏造しておけ。」
「何を言ってるんだお前は!?」
「そうね、こっちで適当に捏造しておくわ。」
「ええ!?」
「よし、後は写真を撮るから、尾上くんを真ん中に織斑くんとセシリアちゃん、左右に並んで。」
「わたくしもですか?」
「そ、貴重な専用機持ちだからね。」
「で、では。修司さん。お隣失礼しますわ。」
椅子に座る俺の右に一夏、左にセシリアが立った。
「じゃあ撮るよー。35×51÷24は?」
「74.375だな。」
「正解!」

カシャッ。

写真が撮られると、そこには…。
「どうして皆さんが入って来てるんですの!?」
1組の全員が集まっていた。
「まーまー、記念だよ、記念。」
「セシリアだけ良い思いさせるもんですか。」
「くう〜。」
ふむ、愉快だな。
そうして[代表就任パーティー]はなかなか楽しめた。部屋に戻ったら楯無と簪がもの凄く不機嫌なのが問題だったな。

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