小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第17話 新武装とタイラント



修司Side
放課後になり、一夏の特訓の時間になり、一夏達は既にアリーナ内部にいるが、俺は今、アリーナのピットにいる。
「ごめんね〜、待たせちゃって〜。今日はちーちゃんに見付からないように来たから遅くなっちゃった♪」
「じゃあさっさと済ませるぞ。鳴神の遠距離武装が出来たんだろ。」
「うんうん、そしてさらにー、しゅーくんご注文IS2機目の[タイラント]も完成したから持ってきたよ〜♪」
「!…完成したのか。」
「そうだよ〜♪そして!それが、こっちら〜!」
そう言って束の横にいつの間にか有ったコンテナが開き、中のISが姿を現した。
「見た目は鎧武者だな。」
戦国時代の武将が身に付ける様な鎧の見た目だ。
「鳴神の遠距離武装のインストールするから、その間にタイラントのファースト・シフトをやっといてね♪」
「わかった。」
俺は束に待機形態の鳴神を渡して、タイラントを装着し、空中ディスプレイを呼び出し、俺のデータを入力しフォーマットとフィッティングを行う。
「よ〜しインストール完了♪僅か3分カップラーメン用意しとけばよかったよ〜。」
「そんなにカップラーメン食いたきゃ、帰ってたらふく食べてろ。」
「え〜、束さんカップラーメン嫌いだよ?」
なら引き合いに出すな。
「っし。これで完了っと。」
ファースト・シフトを完了したタイラントは「バサラ」の「織田信長」の鎧をゴツくした黒バージョンだな。違いは両腰にムラマサとソードサムライXを最初から装備してるところと、背中のマントが無くなって攻撃的な見た目の機械翼が付いてるとこぐらいだな。スラスターはやはりと言うか当然と言うか鳴神より数が少ない。
「それじゃ、鳴神の遠距離武装のチェックしてみてね♪」
「わかった。」
俺はタイラントを待機形態にして束から鳴神を受け取り展開する。
「ん?機体重量が増えてるぞ。常時展開装備でも搭載したのか?」
「それはねー、自立型遠距離武装[雷電(らいでん)]と[特殊バッテリー]だね。」
「雷電はビット兵器として、特殊バッテリーて何だ?」
「わかりやすく言うなら、充電器かな。他にも使えるけど。」
特殊バッテリーの電力を雷鳴や雷電に送ってシールドエネルギーの消費を抑えるのが目的か。
「あとインストールしたのは、[雷砲(らいほう)]と[プラズマガトリング]だね。」
雷砲は展開したら両肩の上部に付いて集束式荷電粒子砲と拡散式荷電粒子砲が射てる。プラズマガトリングは見た目は普通のガトリングで小型のプラズマを連射すると、この2つもバッテリーから電力が送られてくるんだな。
「これで全部か?」
「うん。もう追加武装とかは無いね。しゅーくんに渡すのは後は、箒ちゃんに専用機を渡す時に一緒に持って来る紅蓮零式だけだね。」
「わかった。んじゃ、見付からない内にさっさと帰れよ。」
「もっちろーん♪それじゃあ、バイバーイ。」
さて、束も帰ったしタイラントでアリーナに行くか。




「おい、これはどうゆう状況だ?」
俺がアリーナに行くと、打鉄を纏った箒と[甲龍(シェンロン)]を纏った鈴が戦っている。他のメンバーはその戦いを眺めている。
「誰か説明してくれ。」
「あの2人はどちらが一夏さんの相手をするか決めるために戦っているんですわ。」
「じゃあお前らは何で眺めているだけなんだ?」
「いえ、あの戦いが決着がつくまでの間も一夏さんの特訓をしようとしたのですが…。」
「2人が睨むまたは攻撃してくると。」
「ええ。ですからこうして終わるのを待って……修司さん!?そのISはいったい!?」
「今更か!」
「それがシュウの2機目の専用機かしら?」
「ああ、名前はタイラントだ。」
「修司さん!2機目とはどういうことですの!?」
「後で話す。取り敢えずは箒と凰を止めるぞ。」
あの2人一夏に攻撃し始めたよ。まあ、2対1も経験には成るんだが、あれはただの苛めだからなぁ。
俺はタイラントの武装、[アイアンソード]を展開する。
「しゅ、修司さん!なんですの、そのとても大きな大剣は!?」
アイアンソードの大きさは縦5メートル、横3メートル、幅1メートルであり、これには刃が付いてない。つまり切れない。ただ、相手を叩き潰すためにある。
俺はアイアンソードを投げるために構える。
「どっちに当てるの?」
「いや、間を狙う。」
投げの体制に入ったまま、タイミングを待つ。
鈴と鍔迫り合いをしていた一夏が箒の接近に気付いて、無理矢理鈴から離れた。
「いっけええぇぇぇ!」

ギュンッ、ドゴオォォン!

「な、何!?」
「攻撃!?いったい誰から?」
「お前ら、そこまでにしろ。」
「尾上!?なによあんた、邪魔する気!?」
「私達はどちらが一夏の相手をするか決めていただけだぞ!!」
「そんなん順番にやれば良いだろーが!!」
「「あっ。」」
おいこら、お前ら。
「助かった、シュウ。…あれ?シュウお前そのIS何だ?」
「確かに、鳴神ではないな。」
「は?何言ってんの?あれが尾上の専用機じゃないの?」
「いや、昨日迄とは違うISだ。」
「はあ!?何よそれ!?どうゆうことか説明しなさいよ!」
「言われなくても説明してやる。一旦練習は止めるぞ。」
そして俺はこの場にいるメンバーにこれが俺の2機目の専用機であること、ウチに俺以外にISに乗る人間がいないから俺に渡されたと伝えた。
「あれ?じゃあクラス対抗戦は鳴神とタイラントのどっちで出るんだ?」
「んー、そん時に決めるわ。」
「じゃあ連携訓練とかはしないのか?」
「いや、元々連携訓練をするつもりは無かったからな。」
「まあ確かに、鳴神じゃあ、速すぎるから連携技とかには向かないわね。」
「じゃあタイラントで出る可能性があるなら一応連携訓練はしとくべきなんじゃないの?」
「そうですわね。修司さん、タイラントにはあの大剣以外にどんな武装を搭載していますの?」
タイラントの他の武装ねぇ。…あ。
「やっぱ決めた。鳴神ででる。」
「どうしたんだよ、急に。」
「いやな、タイラント…近接武装しか積んでないんだよ。」
……
『ええええええええ!?』
「ちょっとシュウ。それ本当なの!?」
「どうして遠距離を搭載していないんですの!?」
「いやだって、タイラントは[超近距離特化型]だからさ。」
「最初から遠距離武装は考えられてないんだ。」
「そう言うこった。…さて、話しはこれくらいで、練習再開するぞ。」

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