小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第20話 クラス対抗戦2



修司Side
試合開始のブザーが鳴った。
俺はムラマサと雷砲を展開し、天音に向かう。
「な!?あたしを無視するき!?」
「当然!!お前の相手は…。」
「俺だ!!鈴!!」

ガキィン。

一夏の雪片弐型と鈴の[双天牙月(そうてんがげつ)]がぶつかり合う。
「まさか、代表の修司じゃなく、副代表の一夏が相手なんて、あたしを嘗めてる?」
「嘗めてなんかないさ。ただ、これが俺の役目なんだよ。」
「なら、さっさとあんたを倒して、2対1の有利な状況に持っていかせてもらうわ!!」
「お前こそ、俺を嘗めるなよ!!」
一夏と鈴が戦闘を開始する。
「ふーん、鈴ちゃんは織斑くんに任せるんだ。」
「ああ、お前のISがどんなのかわからなかったからな。それだったら、鈴と戦う方が良いだろ。」
天音は右手に[ビームライフル]を展開している。
「2人だけに戦わせるのも悪いし、私達も始めよう、か!!」
言い終わると同時に天音が射ってきた。俺はそれを回避して、天音の背後に回り、ムラマサを降り下ろす。

ガキィン。

「速いね、尾上くんのIS。」
おいおい、織斑先生から速度制限言われてるけど、それでも充分ハイパーセンサーが捕らえるよりも速く動けるんだぞ。防ぐか普通。
「はあ!」
天音は右手に[ビームサーベル]を展開し、斬りかかってきた。
「させるか!」
俺は展開していた雷砲から拡散式荷電粒子砲を放った。
「きゃあぁぁぁ!?」
至近距離で放ったから、ほぼ全て直撃し、天音が吹き飛ぶ。
「美羽!?」
「そこだ!」
「しま!きゃあぁぁぁ!」
天音が吹き飛んだことに反応した鈴が一夏に隙を突かれて同じように吹き飛んだ。
「鈴ちゃん!大丈夫!?」
「まだ行けるわよ!!」
「このまま、勝負を仕掛けるか?」
「ああ、ここで決め!?」
―警告!高エネルギー反応、接近!―
「何だ!?」
「高エネルギー反応!?」
反応の方向である上の方を見ると。
「マズイ!雷電![防御形態]展開!」
俺は雷電を出し、上空に八基展開させ、電気バリアを展開した。

バチイィィ!!

バリアを展開して直ぐに、高出力のビームが当たる。この威力まさか!?
ビームが止んだ後にビームが来た方向を見ると。
「モルドレッド!?」
そこにいたのは、「コードギアス」に出てくるKMF「モルドレッド」のISバージョンだった。
「何だよ、いった「きゃあ!?」鈴!?」
鈴の悲鳴が聞こえて振り向けば、鈴がスラスターを吹かしてないのに地面から浮いて、苦しそうにしている。
「鈴!どうした!?」
「い…ち、か。」
「鈴ちゃん!」
すぐ近くにいた天音が鈴に近付こうとしたが、突然吹き飛んだ。
「うっ…。」
「天音!?…!!」
―警告!敵未確認IS接近!―
「しまっ、がは!!」
鈴と天音の方に集中しすぎて、モルドレッドの接近に気付けず俺はモロにモルドレッドの突進をくらってしまった。

ドゴオォォン!

「シュウ!!」
「隙だらけね。」
「ぐああ!!」

「くっ。」
「尾上くん。あれ見て!!」
天音の指差す方、鈴の方向を見ると、鈴の後ろ、何もなかった空間に少しずつISの姿が現れた。
「チッ、ミラージュコロイドが解けたか。」
「あれは!?」
「アストレイ…ゴールド、フレーム。」
鈴を拘束し、苦しめていたのは、「ガンダムSeedシリーズ」に出てくる「アストレイ・ゴールドフレーム・天ミナ」。おそらく、モルドレッドの[4連ハドロン砲]でシールドバリアーを破壊した時に[ミラージュコロイド]を使用して鈴に接近したんだろう。
「さあ、あなた達の持つ異世界旅行券を貰いましょうか。」

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