小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第26話 新たなる転校生



修司Side
シャルルが転校してきた次の日。
「へえー、放課後に昨日屋上に集まった皆で、ISの特訓してるんだ。」
「まあな、主にここにいる、雑魚一夏のレベルを上げている。」
「なんだよ、雑魚一夏って!?」
「決まってるだろ。あのメンバーの専用機持ちでお前が一番弱いからだ。」
「くっ!否定できない。」
「ねえ、良かったら僕もその特訓に付き合っても良いかな。」
「ああ、良いぜ、シャルル。ビシバシ一夏をしごいてくれ!!」
「何言ってんだよ!?」
「うん。任せて!!」
「シャルル!?」
「よし、今日は一夏が立てなくなるまでやるぞ!!」
「おーー!!」
「止めてくれー!!」
「「冗談、冗談。」」
「昨日の今日でここまで連携とれるのかよ。」

ガラッ。

「SHRを始める。」
やはり、立っている奴がいない。
「では、まず最初に昨日言った通り、転校生を紹介します。」
「入ってこい。」
「「失礼します。」」

ガラッ。

ドアが開き、ラウラと旅行券所有者が入ってきた。…美羽が「中川かのん」の見た目だったから、他の奴もアニメ、漫画の見た目で来ると思っていたが、お前か。
「それでは、自己紹介をお願いします。」
「はい。えー、[上條啓祐(かみじょう けいすけ)]です。見てわかると思いますが、男です。」
「とある魔術の禁書目録」の「上条当麻(かみじょう とうま)」だよ。ってか!苗字ちょっとしか違わねえ!?
「ISに関する知識はあまり有りませんが、宜しくお願いします!!」

シーン。

「え!?あ、あれ!?」
『4人目来たああぁぁぁぁぁぁ!!!』
危なかった、ぎりぎり防げた。
「わからないところは何でも聞いて!!教えてあげる!!」
「と言うか教えさせて!!」
「地球に生まれて、良かった〜!!」
おい誰か知らんが、それ昨日も言ったよな!?
「静かにしろ!」

シーン。

おお、一瞬で全員黙ったから、シャルルがすっげえ驚いてる。
「で、では、もう1人の人、自己紹介をお願いします。」
「……。」
黙ってるよラウラの奴。千冬さんが言わないと挨拶しないのかねあいつ?確かめるか。
「緊張してんのか〜?」

ギロッ!

無言で睨んで来ましたよ、この子。まあ、あれだ、小さく手を振ってやろう。
うん。もの凄く不機嫌度が上がった。
「挨拶をしろ、ラウラ。」
「はい。教官。」
「ここではそう呼ぶな。私は教師だ、織斑先生と呼べ。」
「了解しました。織斑先生。」
さすが、忠犬ラウ公。飼い主、鬼神織斑千冬に忠実か。

バシッ!!

「尾上、織斑先生だ。」
「心読まないで下さい。」
忘れてた、読心術使えるんだったこの人。ん?ラウラが驚いた顔して俺を見てるな。そんなに出席簿を防いだことが驚きか。っと、そんなことより。
「織斑先生。このままじゃ、えーと、ラウラさん?が挨拶出来ませんよ。」
「それもそうだな。」
織斑先生が出席簿を戻して黒板の方に行った。
「よし、改めてラウラ、挨拶をしろ。」
「はい。…ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
……。
「あの、以上ですか?」
「以上だ。」
「じ、じゃあお2人共空いてる席に着いて下さい。」
上條とラウラが席に着くため、移動する。
「!貴様が…。」
ラウラが一夏に気付いた。ってか、結局こうなるのか。俺は一夏に向けて振られた手を掴んだ。

ガシッ。×2

「何のつもりだ、ボーデヴィッヒさん?」
「いきなり暴力はどうかと思うんだが。」
俺と同時に上條もラウラの手を掴んでいた。
「離せ、貴様等。」
「あんたがこのまま大人しく着席するならな。」
「右に同じ。」
「ちっ、わかった。離せ。」
俺と上條はラウラから手を離す。
「織斑一夏。私は認めない。お前があの人の弟など。」
一夏は訳がわからないって顔してるな。ま、俺としても織斑先生が大会二連覇したのに一夏を敵視する理由がわからないが。
「あー、ゴホン。SHRはここまでとする。午前は1組だけで実習だ。遅れるなよ。お前達男子は数が少ない。しっかり協力しあえよ。」
『はい。』
さて、取り敢えずは授業か。…ん?実習?てことは、また!?

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