小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第28話 上條啓祐



修司Side
放課後、俺と美羽は学校の屋上にいた。
これが学園の物話なら、男女が屋上に2人きり、これから告白が行われるんだが、そんな事は起きないわけで。俺と美羽はある人物を待っている。

ガチャッ。

「悪い、待たせた。」
俺と美羽が待っていた人物、それは…。
「遅かったな、上條。」
上條啓祐。IS学園に来た新たな異世界旅行券の所有者だ。
「ほんとに悪い。女子に捕まってた。」
「まあ、いいさ。」
「悪い。…ところで、隣にいるのは?」
「初めまして、私は1年2組のクラス副代表、天音美羽です。」
「上條啓祐です。えっと、天音さんも、異世界旅行券所有者なんだよな?」
「うん。そうだよ。」
「そっか…それで、2人は俺に何を聞きたいんだ。」
「そうだな。じゃあ単刀直入に聞くが、上條。お前は敵か?味方か?」
「修司くん。いきなりそれは。」
「う〜ん。2人が言ってる敵ってのは、2人の異世界旅行券を狙ってる奴のことだよな?」
「そうだ。」
まあ、敵ならISで倒した後に躊躇なく異世界旅行券を天音の異世界旅行券のランクアップに使うだけだな。
「なら、敵じゃないな。取り敢えずは。」
「理由は?」
「俺の異世界旅行券が今のランクで充分だからな。」
「そんなに高いの?」
「いや違う。高いのは高いが、俺の目的を果たせるレベルだからだよ。」
「目的?」
「ああ、モンハンの世界に行くことだ!!」
「なら行けばいいんじゃねえのか?」
「いや、最初はそれを考えたんだけど。」
「だけど?無理だったの?」
「違う、行けるみたいだったけど、行く前に思ったんだ。どうせならこの世界満喫してからでいっか!!て。」
「「……。」」
うん。確かにこいつは敵じゃないな。こいつはバカの部類だ。
「まあ、そう言うことだから敵じゃないな。でも味方でもない。」
「え!?どうして?」
「いやだって、会って直ぐに味方って何か変だろ。」
うん、バカだ。
「お前はバカだ。上條。」
「ガーン!!…ひでえ。」
「敵でもなく、味方でもない。ならお前は何なんだよ?」
「え!?えーと、中立?」
「ぷっ。ははははは!!何だよ中立って。はははははははは!!」
「ちょっと修司くん。笑い過ぎだよ!!」
「そ、そんなに変か?」
「いや変じゃねえよ。ただ、そんな奴がお前以外にいるのかなあ〜と考えたらさ。」
「まあ、そんな考えの人は少ないと思うけど。」
「つまり、お前はほぼ全員から狙われる位置にいるわけだ。」
「な、何だと!?不幸じゃないか。」
「…味方で良いだろ。」
「へ?」
「だから、中立じゃなく、俺達の味方になれば良いだろ。」
「いやでも、会って直ぐに味方って。」
「そんなん気にする事か?」
「…それもそうだな。」
「それじゃ、宜しくな。啓祐。」
「ああ、宜しくな。修司。」
「私も宜しくね。上條くん。」
「宜しく。天音。」
俺達は握手を交わす。
「そう言えば、上條くんの見た目が上条当麻なのは、自分で?」
「いや、俺に異世界旅行券を渡した神が、「お前の名前は上條啓祐か。似ているし見た目は上条当麻で良いだろう。」って。」
「そ、そうなんだ。」
「また何とも適当な神だな。」
「まあな。…ところで、IS学園にいる異世界旅行券の所有者は2人だけなのか?」
「ああ、全校生徒のリストを見たが、俺と美羽だけだった。」
「つまり、俺を入れても3人か、男子は4人だけだし、どっちも大変だな。」
「は?男子が4人?」
「何言ってるの?」
「あれ?もしかして他にも男子がいるのか?」
「いや、男子は3人だぞ。」
「へ?3人?」
「いや、シャルルは女だろーが。」
「ええええええええ!?」
「は?まさかお前知らないのか!?」
「いや、知らねーよ。…だって俺、この漫画、読んだことないし。」
「はあ!?」
「原作知識がないんだ。」
「一応神からISの知識は貰ったが、原作は知らないな。」
マジかよ。大丈夫か、これから。










後書き
いきなりですが、友人に怒られました。
その友人とは会話で二次創作をやってるのですが、実はこの作品は大部分をそこで出たネタを友人に言わずに思いっきり使っていて、そのことがバレ怒られました。(基本的にネタを考えてたのは友人の方です。)
そこで、その事を読者の皆様にお伝えすることになったので、この後書きを書きました。
作品は続けるので、気に入ってる人は、一応安心して下さい。

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