小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第32話 学年別タッグトーナメント1



修司Side
学年別タッグトーナメント当日。
「凄い人数だな。」
「こいつら全員国から送られてきた人間だろ?」
「3年にはスカウト、2年には成果の確認。そして俺達1年には今の内にそういう人材に目星をつける。」
「それとやっぱり俺達男子を見に、だよな。」
「そうだね。」
「対戦相手がわかるぞ。」
みれば対戦表の組み合わせが発表されるようだ。
「俺達があたるとしたら決勝戦か。」
「だな。」
俺とシャルルが1回戦の最終試合。一夏と啓祐が1回戦第1試合。
「一夏も修司もボーデヴィッヒさんとの戦いを考えてるよね。」
「まあな。」
「できることなら俺とぶつかってほしいからな。」
「でたぞ、組み合わせ。…!!」
「え!?」
「マジかよ!?」
「初戦からか。」
・1回戦第1試合
「織斑一夏・上條啓祐」ペア対「天音美羽・更識簪」ペア
・1回戦最終試合
「尾上修司・シャルル・デュノア」ペア対「篠ノ之箒・ラウラ・ボーデヴィッヒ」ペア
「悪いな一夏。ボーデヴィッヒは俺が倒す。」
「ああ。」
「つか、勝ち目あるのかな俺達。」
一夏の顔が険しいな。ま、そりゃほぼ毎日一緒に練習してるんだ2人の強さは知ってるか。でも緊張しすぎてもあれだな。発破をかけるか。
「一夏。」
「え!?ああ、何だ?」
「決勝戦、楽しみにしてるぞ。」
「!俺だって。負けるなよ。」
俺と一夏は拳を軽くぶつけ合わせる。




一夏Side
「さて、そろそろ時間だぜ。」
もうすぐ1回戦第1試合が始まる。
俺は右手のガントレットに左手を添えて意識を集中する。
来い、白式!!
瞬間俺は白式を展開し纏った。
「行くか、[海竜(ラギアクルス)]!」
啓祐もISを展開する。
「それが啓祐の…。」
「ああ、ラギアクルスだ。」
それは今まで見たISとは違った。
まず全身装甲なのだが、その装甲が鱗のような見た目をしており、手に鉤爪がついてあって、頭部が竜の様になっている。背中のスラスターは他のISと比べると小さめだ。そしてなにより一番の違いは、尻尾があることだ。
「それ、本当にISなのか?」
「ああ、ラギアクルスは水中での使用を前提にしてるからな。」
「名前の通りってわけだな。…にしてもISなのに水中使用が前提なんてな。」
「製作者が変わってるんじゃないのか?」
『まもなく試合を開始します。選手の方はアリーナに出て下さい。』
「行くか。」
「ああ。」
俺は白式を発進体制にする。
「織斑一夏、白式、行くぜ!」
俺はアリーナに飛び出した。
「よし。…上條啓祐、ラギアクルス、発進する!」





「来たね、織斑くん。上條くん。」
「待ってた。」
俺達がアリーナに出ると既に天音さんと簪がいた。
「まさか初戦から2人と戦うとはな。」
「私達も思ってなかったよ。」
「シュウと戦えるのは決勝戦。」
「やっぱ2人も修司との戦いが望みか。」
「私の場合、クラス対抗戦で着けられなかった決着を着けたいから。」
「シュウが1年最強。だから、戦って勝ちたい。」
「向こうはやる気満々みたいだな、一夏。」
「ああ、だけどこっちだって負けられない。シュウと決勝で戦う約束をしたからな。」
「そうだな。それに、この組み合わせは今思えばかなりラッキーだからな。」
「ラッキー?」
「だってそうだろ。この試合に勝てば、決勝行きはほぼ確定だ。」
「!そうだな。」
俺と啓介は武器を構える。
「悪いけど、そう簡単には勝たせないから。」
天音さんと簪も武器を構える。
『只今より、学年別タッグトーナメント、1年の部、1回戦第1試合、「織斑一夏・上條啓祐」ペア対「天音美羽・更識簪」ペアの試合を開始します!!』
「「行くぞ!」」
「「行くよ!」」
試合が始まった。

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