小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第36話 学年別トーナメント4



修司Side
「修司。もうすぐ試合だよ。」
「ああ、わかってる。」
学年別トーナメント2日目、1回戦は今日で終わりだ。
「シャルル。言ったと思うが箒は任せる。それと、俺とラウラの戦いに手を出さないでくれ。」
「わかってる。修司とボーデヴィッヒさんの戦いに手は出さないよ。…けど。」
「けど?」
「修司が危なくなったら、僕はボーデヴィッヒさんに攻撃するよ。」
「シャルル。」
俺はシャルルの頭に手を乗せ、そのまま頭を撫でる。
「心配すんな、そんな状況にはならねえよ。俺を信じろ。」
「う、うん。」
シャルルの顔が赤いな。って、あ!!
「おっと、悪い。」
昨日怒られたばっかりなのにまたやっちまった。俺は急いでシャルルの頭から手を退ける
「あ…。」
手を退けたらシャルルが何故か残念そうな顔をした。何でだ?
『まもなく、1回戦最終試合を開始します。選手の方はアリーナに出て下さい。』
「行くか。」
「うん。」
俺はシャルルから少し距離をとり、タイラントの待機形態である、右腕のバンクルに触れる。
「潰すぞ、タイラント!!」
タイラントを展開する。
「前から言おうと思ってたんだけどさ。」
「ん?」
「タイラントを展開する時の言葉、変えたら?何か恐いよ。」
「そうか?俺的にはこれがしっくりするんだが。」
「まあ、修司がそれで良いなら良いけどさ。」
「問題ない。行くぜ。」
タイラントを発進体制にする。
「尾上修司、タイラント、駆け抜ける!!」
俺はアリーナに飛び出す。
「僕も言ってみよう。…シャルル・デュノア、ラファール・リヴァイヴ・カスタム?、行きます!!」





「来たか。」
「修司、シャルル。」
俺達がアリーナに出ると、既に箒とラウラがいた。
「よう箒、ボーデヴィッヒ。」
「やあ箒、ボーデヴィッヒさん。」
「一夏が2回戦に勝ち上がったけど、感想は有るか?ボーデヴィッヒ。」
「ふん、勝ち上がってもらわなければ困る。織斑一夏はこの手で始末するのだからな。」
「意気込みがいいのは結構だが、お前は一夏と戦えねえよ。」
「何?」
「お前は1回戦敗退だ。」
「減らず口を。」
「減らず口かどうか教えてやろうか?」
「貴様ごときが私に勝てると思っているのか?」
『只今より、学年別トーナメント、1年の部、1回戦最終試合、「尾上修司・シャルル・デュノア」ペア対「篠ノ之箒・ラウラ・ボーデヴィッヒ」ペアの試合を開始します!!』
「「叩き潰す!!」」
俺はアイアンソードを展開し、ラウラ目掛けて投げる。
「ちっ!!」
ラウラはアイアンソードをAICで止める。
「うおおおおお!!」
俺はハンマーの[砕鎚(さいづち)]を展開し、両手で掴み、思い切り振りかぶり、アイアンソードの柄にぶつける。
「ぐは!!」
砕鎚をぶつけたことでAICに止められていたアイアンソードが吹き飛び、ラウラに当たった。
「おのれ!!」
ラウラが[ワイヤーブレード]を展開し攻撃してくる。砕鎚を解除し、素手でワイヤーブレードを弾いていく。
「こんなもんか?」
「嘗めるな!!」
ラウラは[プラズマ手刀]も展開し、攻撃の勢いを増す。
「そこだ!!」
攻撃を防ぎ、隙を狙ったが。
「掛かったな!!」
俺の身体はラウラに拳を振っている途中で止まった。AICか!!
「くたばれ。」
レールカノンの砲口が俺に向く。
「掛かったのはお前だよ!!」
瞬間、装甲の肘部分が開きブースターが姿を現す。
「何!?」
「おらあ!!」

ドガァ!

ブースターで加速した右拳で無理矢理ラウラを殴る。
「ぐは!!だが、この程度で。」
俺は直ぐ様イグニッション・ブーストを使用しラウラに体当たりし、アリーナの壁まで突っ込む。

ドガアァン!!

俺は右手に[ドリル]を展開する。
「つーかドリルってふざけてんのか束の奴!?」

ガリガリガリガリガリガリガリガリ!!

「ぐあああああ!!」
俺はドリルでラウラに攻撃するが、何かこれもう俺の方が敵みたいじゃねーか。
「!?」
突然、ラウラのISシュヴァルツェア・レーゲンから紫電がはしった。
「何だ!?」
俺はラウラから距離をとる。
「ぐあああああ!?」
「ボーデヴィッヒ!?」
そしてシュヴァルツェア・レーゲンがその姿を変え始めた。

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