小説『異世界旅行券が当たったのでISの世界行ってきます』
作者:読む短刀()

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第39話 1年1組事変



修司Side
俺が1人部屋になって次の日。
そろそろSHRの時間だが…。
「一夏、シャルルはどうした?」
「いや、俺も知らないんだよ。」
「知らない?同じ部屋だろ。」
「朝早くに出たのは知ってるんだけどな。」
「まだ来てない、と。」
教室にまだシャルロットが来ていない。

ガラッ。

「…皆さん、おはようございます。」
教室にどこか疲れた様子の山田先生が入って来た。
「えっと、今日は皆さんに転校生を紹介します。とゆうか既に紹介したんですけど。」
「何だ?どうゆうことだ?」
「直ぐにわかるだろ。」
「それでは、入って下さい。」
「失礼します。」

ガラッ。

教室に女子の制服を着たシャルロットが入って来た。
「シャルロット・デュノアです。皆さん、改めてよろしくお願いします。」
「えっと、とゆう訳で、デュノアくんは、デュノアさんでした。昨日終わったのにまた部屋の調整をしないと。」
ご苦労様です。
「デュノアくんが、女!?」
「神は死んだ!!今死んだ!!」
「王子様が〜。」
「ちょっと待って、確か昨日、大浴場男子が使わなかった!?」

ドゴオォォン!

教室のドアを破壊して、甲龍を展開した鈴が入って来た。
「一夏!修司!」
衝撃砲。発射体制。って!!
「死ね!!」
「止めろ、鈴!!」
「何で俺まで!?」
衝撃砲が放たれる。…しかし何もおきない。
「「ラウラ!!」」
俺と一夏を守ったのはシュヴァルツェア・レーゲンを展開したラウラだった。
「助かった、ラウラ。」
「織斑一夏。」
「え!?ああ。」
「私はまだ、お前を認められない。だが、これからお前がどんな人間か知っていこうと思う。」
「ああ、わかった。」
「尾上修司。」
「どうした?」
「私を弟子にして下さい!」
何ですと!?
「弟子ですか!?」
「はい!!私はまだ未熟者です。だから私を身心共に鍛え直して下さい!!」
まさか、ラウラが弟子になりたがるとは。…まあ、面倒見るって言ったしな。
「OKわかった。俺がどこまで教えられるかわからないが、弟子にしてやるよ。ラウラ。」
「有り難う御座います!!師匠!!」
師匠か。悪くないな。
「修司さん!!本気ですの!?」
「そいつが何やったか忘れたわけじゃないでしょうね!!」
俺がラウラを弟子にするのにセシリアと鈴が反対する。すると、ラウラがISを解除し、セシリアと鈴を見る。
「セシリア・オルコット。凰鈴音。」
「な、何よ?」
「何ですの?」
「この間は申し訳なかった。すまない。」
ラウラが2人に頭を下げた。
「許してくれとは言わない。どんな罰も甘んじて受けよう。」
ラウラ。
「セシリア、鈴。もういいだろ?」
「…仕方無いわね。今度学食でデザート奢ってくれたら許してあげる。」
「わたくしもそれで構いませんわ。」
「そうか、ありがとう。…それでだ、その…。」
「どうした?ラウラ。」
「その…。」
ああ、そうゆうことか。
「セシリア、鈴。ラウラが友達になってほしいってさ。」
「し、師匠!!」
「照れるな、照れるな。いい考えだぞ。友達を作ろうとするのは。」
「は、はい。…それで、私の友達になってくれないか?」
さあ、どう答える?2人共。
「「勿論!!」」
「良かったな、ラウラ。」
俺はラウラの頭を撫でる。
「はい!!」
「さーて、一件落着したし、山田先生。SHRを再開してください。」
「ちょっと待ちなさい。」
鈴がSHR再開に待ったをしてきた。
「どうした?」
「まだ昨日大浴場の件、説明してもらってないんだけど。」
話し逸れたろ!!もう流そうぜ!!
「そうだな、一夏。説明してもらおうか。」
見れば日本刀を握りしめながら箒が一夏に詰め寄っていた。
「い、いや、説明も何も、俺はシャルルが女子だって今知ったんだぞ!!」
「では昨日はシャルルは大浴場に入ってないんだな?」
まずい!!
「いや、俺と啓祐が大浴場に入る前に、先にシュウとシャルルが入ったんだよ。」

シーン。

言いやがった。こいつ。
「師匠!!」

ビシュン!

俺目掛けて放たれたレーザーをラウラがシュヴァルツェア・レーゲンを再展開し、AICで防いだ。
「何のつもりだ?セシリア。」
「ラウラさん。そこを退いて下さる?わたくし修司さんにどおしてもO☆HA☆NA☆SHI☆しなくてはならないことがありまして、急を要しますの。」
「そうね。あたしも修司にO☆HA☆NA☆SHI☆が有るからそこ退いてくれる?ラウラ。」
鈴もセシリアも怒り顔から笑顔になってる。目は笑ってないけど。
「断る。お前達からは殺気が漏れている。師匠を傷つけようとするなら、友とはいえ、容赦はしない!!」
教室内で再びセシリア&鈴対ラウラが始まった。
俺は急いで教室から飛び出し左右を確認する。
左!!フリーダムを展開した美羽と打鉄弐式を展開した簪がいる!!
右!!ミステリアス・レイディを展開した楯無がいる!!
…………え!?
俺は再び左右を確認する。
ISを展開した3人がいます。
「シュウ。聞いたわよ。昨日シャルロットちゃんと一緒に大浴場に入ったんですってね。」
「シュウ。どうゆうことなの?」
「修司くん。どうしてそんな事をしたのかなぁ?」
ヤバイ!!3人共目が笑ってない!!とゆうか3人共生身の人に武器を構えるのはおかしく有りませんか!?
「死んでたまるか!」
俺は目の前の窓を開け、縁に足を掛け…。
「アイ、キャン、フラーイ!!」
窓から飛び降りた。

スタンッ。ドオッ!

着地と同時に聖人の力を解放して走りだす。
「「「待てえーーー!!」」」
「追って来たーー!」
3人も窓から飛び出し追って来る。
「くらいなさい!」

ガルルルルルルル!

「だ、わ、ちょっ!!」
楯無がランスである[蒼流旋(そうりゅうせん)]に装備されているガトリングを射ってくる。
「逃がさない!!」

ドウッ!!ドウッ!!

「どわあ!?」
簪が春雷から荷電粒子砲を放ってくる。
「修司くんのバカァ!!」

バシュッ!!バシュッ!!

「ぎゃあああああ!!」
美羽がビームライフルを射ってくる。
「死ぬ!!このままじゃマジで死ぬーー!」



結局この騒動は織斑先生が止めに来るまで続いた。
そしてこの日おきたことは、IS学園の歴史に残り、「1年1組事変」として語り継がれることになった。

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