中学生編2 兎との出会い
これはある日の休日のこと。
俺、尾上修司が7時になり何時ものように起きて、顔を洗う為に1階に降りるとキッチンの方から料理をする音が聞こえたが、何時ものように楯無が来ていると思い、洗面所で顔を洗いキッチンのあるリビングに行くと、予想外の人物達が居た。
???「おはよう、シュウ。ご飯もう少しでできるから、テーブルの方で座って待ってなさい。」
???「おお、おはよう、シュウ。元気だったか？俺達が留守にしている間問題は無かったか？」
修司「え!?何で？何で家に居る訳？」
???「何でって、そんなの此処が我が家だからに決まってるからじゃない。」
???「そうだぞ、それに、親が自分の子どもの様子を見に来るのに理由が要るか？」
修司「いや、まあ、それはそうだけど、普段アンタら自分達の研究所に籠りっぱなしだろ。だから何か理由があって帰って来たんだと。」
???「理由は他にもあるぞ。」
修司「何だよ、親父その理由って？」
そう、今会話していたのは普段は家に帰って来ない。俺の両親である。まず俺の父親、「尾上拓真（おがみ たくま）」見た目は、「CLANNAD」の「岡崎朋也」大人バージョンそっくりなのだ。次に母親だが、名前は「尾上薫（おがみ かおる）」こちらは「禁書目録」の「神裂火織」そっくり。
いや、もう驚きしかねーよ。だって、両親の見た目は設定してないのに、漫画キャラそっくりなんだから。そして親父、お前は本当に生身でISと戦えるのか？おふくろは見た目的にいけそうだけさ〜。
拓真「おいおい、急に百面相始めて、一体何を考えてるんだ？」
修司「え、ああ、俺なりに親父が言った「理由」を考えてたんだけど、解んなかったわ。」
拓真「おお、そうか。いやなに、実はお前に会わせたい子がいるんだ。」
俺に会わせたい子？一体誰だ？
薫「シュウは覚えてないかも知れないけど、シュウが小さい時に何度か会ったことのある子よ。」
んん？小さい時に何度か会ったことがある？何だ、まさか実は俺には婚約者がいた的なやつか？もしそうだとしたら、可愛い子を所望するな。
薫「実はその子もう来てるのよ、今呼ぶわね。束ちゃん、入って良いわよ。」
束「は〜い♪」
束？まさか…いやいや、それはないだろ。何せ今俺が想像した人物は世界中が血眼で捜しているんだ。こんな所にいる訳がない。
そう考えていると、俺から真向かいのドアが開いて、中からウサミミを着けた女が出てきた。
束「やっほ〜、しゅ〜くん。久しぶりかな？それとも初めましてかな？皆のアイドルラブリー「篠ノ之束、だと!?」そうだよ〜♪」
なんてこった、ご本人だよ。本物だよこいつ。…そうだ、目的を、こいつが俺に会いに来た理由を聞かねば。
束「ふっふっふ、何故私が君に会いに来たのか知りたそうだね〜。ズバリ！私が会いに来た理由、それは。」
修司「それは？」
束「成長した君をカメラの映像ではなく、直に見たかったからなんだよ♪」
修司「ああ〜成る程。……カメラ？どゆこと？」
束「うん、まずしゅ〜くんと私はしゅ〜くんが赤ちゃんの時に会ってて〜、先生達は研究所で忙しいから、家に居る君の状態がわかるように家中にカメラを設置して、君の生活情報を3人で見てたんだよ。」
なん、だと!?つまりあれですか、両親が研究所に居る間俺のことが心配だから、家中にカメラ設置して俺の生活態度を見ていたと。だから、全然帰って来なかったのか、確かにカメラから俺の情報が来るから安心して研究所に籠ってられるな。だが、ひとつ言いたい。
束「最初は「先生達の子ども」って理由で見てたんだけど、途中から興味持ったんだよね〜♪それで、カメラ越しじゃなく、直に見たくなったから、先生達に頼んで来たんだよ。わかったかな？」
修司「ああ良くわかった。そして言いたい。」
束「ん？何かな？」
修司「人のプライベート覗いてんじゃねえぇぇぇ！！」
俺はその場で左足を軸に回転し、束の左側頭部に回し蹴りを命中させた。
ドゴオォ！、ドガアァァァン！、パラパラ、パラ
俺の回し蹴りをくらった束は、結構な速度で壁に突っ込んでいった。
修司「おい」←凄く低い声
拓真･薫「ハ、ハイ！！」
コキリ、ペキリ。
指を鳴らしながら、2人に近付く。
修司「覚悟、あるよな？親父いぃぃぃ！！！」
拓真「何で俺だ「ドス！」ぐふ！」
ドシャ！
修司「おふくろは女だから、デコピンで我慢してやる。」
ズビシ！
薫「デ、デコピンの威力じゃ、無いわよ。」
さて、少しスッキリしたし、朝飯食うか。