小説『こちらゴースト IS学園にて』
作者:MSF()

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キイィィィィィン……


飛行機で日本にゴーストは訪れた。ちなみにゴーストはコードネームであって本名はない、まあ本名も無いのだが……IS学園で生活する間はリック・フロストと言う偽名を使う。


余談だがコードネームのゴーストとは気配を断ち気づかないうちに背後から一撃で相手の命を奪い何処にもまるで幽霊の様に見つからずに潜入することからこのネームになった。ちなみに大佐がつけた。


ゲートで荷物を取り骨伝動無線で大佐に連絡する。


「こちらゴースト、大佐聞こえるか?」


『感度良好だ、だが君はゴーストではなくリック・フロストだ。』


「ああ、そうだったな。名前が貰えて嬉しいよ、で迎えは?」


『ターミナルの正面入口で待ってる筈だ。ではよい青春を。』


「ふん、冗談はよしてくれ。」


無線を切りキャリーバッグを転がし待ち合わせ場所に向かう。そこには日本の軍隊、自衛隊の隊員が制服姿で待っていた。直ぐに隊員は気付いてリックに駆け寄り敬礼して言う。


「伊丹二尉であります、長旅お疲れ様です。」


リックも答礼して話す。
「リック・フロスト少佐だ。別に畏まらなくていい、俺の方が年下なんだ。」


「は、はぁ…しかし」


「日本の軍隊はかなり堅いんだな、ウチみたいにもっとフランクにいこう?」


「自衛隊は軍隊ではありません、国を守為だけの組織です。」


「どっちも一緒さ、俺達だって国を、祖国を守為に戦ってるんだ。そうかわらんさ。」


ふっ、と伊丹は笑ってからリックを車に案内して学園に向かう。ちなみに学園の警備は日本の自衛隊が責任をもって行っていて伊丹はそこの所属だ。


そうこうしてる内に学園の正門前に着いた。学園がある島に行くにはモノレールでしか行けないので車は停めて歩きで学園に来た。出迎えたのは門にもたれかかって腕を組みスーツを着た気の強そうな女性だった。あとリックは闇の世界で生きて居たため女性や美人とはとか彼女とかが余りわからない人間である。


「やっと来たか、私は織斑千冬だ。早速だが付いてこい、寮の部屋に案内する。入学式まで時間がない早くしろ。」


「わかった。伊丹二尉ご苦労、任務頑張ってくれ。また縁があったら飲みにでも行こう?」


「わかりました、てあれ?少佐は未成年では?」


「俺だけ特別に許されてるんだ。じゃあいい店を頼むぞ?楽しみにしてる。じゃあな。」





そして部屋に着いたリックは……


「………なんで学園の寮がちょっとした高級ホテル並なんだ……?」


唖然としていた。



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感想待ってます!

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