小説『こちらゴースト IS学園にて』
作者:MSF()

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『スーパー61からスーパー25、テールローターから黒煙が上がっている。直ちに基地に帰還せよ。』


『こちらスーパー25、計器は……いや操縦不能、ダメだ墜落する!………ゴースト、妻や息子たちに俺は勇敢に戦ったと伝えてくれ。』


UH-60はコントロールを失いゆっくりと落ちていく、しかしそれは墜落さえ出来なかった。敵のISがスーパー25をミサイルで木っ端微塵に吹き飛ばした。


『ブラックバーン!!クソッ!!各機散会!!』


『クソッ!!ISが出るなんて聞いて、ザーーーー』


チヌークが撃墜される。まるで七面鳥狩りだった。次々に簡単に死んでいく仲間を只見ながら逃げるしかない。そして遂に俺が乗っているオスプレイにもミサイルが当り空に黒い雲を引きながら墜落していった。


【どうして俺だけが生きてるんだ……?】


気付くと真っ黒な空間に立っていた。


【皆死んでいった……俺は何も出来ずに……】


地面から無数の黒い手が俺を闇に引きずり込んでいく。

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「ーーーーっ!!あぁあああ!!…はぁ、はぁ、はぁ、……」


そうだ此処は教室だ、全員の視線が俺に向いている。それに金髪のたしか、オルコットだったか?も俺を起こそうとしていたらしい。


「………すまない、昔の夢を見ていた…気にしないでくれ。」


「ちょっとお待ちになって!」
オルコットが俺に言う。

「なんだ?」


「まぁ!なんですのそのお返事!そもそもこのわたくしが話し掛けようとしていたのに寝ていたなんてなんて失礼なんですの?」


「すまないが任務で1週間寝てないんだ……」


「い、1週間……?こほん、まあそれはいいですわ。でもお返事くらいはちゃんとしてくださるかしら?」


「ああ、気を付けるよ。オルコットだったよな?」


「あら、貴方はあの極東のお猿さんとは違うようですわね?まさか貴方まで代表候補生を知らないなんて言いませんわよね?」


「?、なに言ってんだ?いくら常識はずれの俺でもそれぐらい知ってるぞ?と言うか知らない奴がこの学園にいるの………ああ、織斑か。」


「ああってなんだよ!!」


「考えがお子様で成長してない高校生は黙ってろ。いちいち突っかかるな目障りだ。」


「てめぇ『バシン!!』いだ!?」


「織斑、いちいち問題を起こして迷惑を掛けるな……すまないなフロスト、話は聞いた。姉として謝罪する、弟がすまない。」


「気にしてない、とは言え無いが別に構わない。軍人はいつでもこう言うことを言われるからな、慣れてる。」


「っ!?千冬姉!!なんで謝るんだよ!!ったくなんなんだよ!!」
織斑ー夏は教室から出ていった。知り合いの女子生徒が追い掛けたからまあ大丈夫だろう。


「はぁ、随分夢ばかりを見てるみたいだな。現実をわかってない。」


「今まで危ないことはあったのだがな……」


「たしか誘拐された、だったか。でもそれで逆にああなった訳だ。苦労してるんだな…」


「まあな、家族だからな。しかたあるまい。」


家族と言う言葉を聞いてリックは過去を少し思い出していた。自分が捨てられたことを。だが別に恨んでは居なかった。


考えている内にチャイムがなり授業が始まった。




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感想待ってます!

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