小説『神様とげーむ。』
作者:くろ()

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+レンの日記+


今日は大神様とスーパーへ買い物に行った。

いつもと違い、
ずっと離れずに
俺の後ろをついてきてくれたので安心した。


それから
野菜売り場から魚売り場へと移動しようと思って

「大神様、行くよ?」

と後ろを見ずに細い腕を掴んだ。

いつもと違って少しひんやりしていたので


「大丈夫か?大神様?最近風邪が流行ってるらしいから気を付けたほうが…」

などと話していたら周りの客がこちらを見て笑っている。


「…なんか嫌な客ばかりだねー…え?」


話ながら振り返ると俺の手には緑と白色の細い長ネギが。

ずっとネギに話していたのである。


恥ずかしかった。

そのままネギだけをレジで買った。

にんじんが欲しかったのに。



*大神様はお菓子コーナーにいました。

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