小説『夜天と勇気と決闘者』
作者:吉良飛鳥(自由気侭)

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 Side:はやて


 デッキ展示の当日、皆で観覧は一番乗りや。
 誰にも邪魔されんで、伝説のデッキが拝めるんは正直気分がえぇな。


 「おぉ!此れが遊戯さんのデッキか!!」

 「展示されているのはレプリカだが…成程、此れがデュエルキングの…」


 十代と準は真剣に見とるね。
 勿論私と裕奈だって真剣やで?雪乃ちゃんと麗華ちゃんやてな。

 せやけどな?


 「不思議です。」

 「不思議だわ。」

 「ぶっちゃけ普通は無理でしょ?」


 まぁ、私等4人からすると特にな…ではご一緒に…


 「「「「何でこのデッキが回るんだろう?」」」」


 ホンマになんでやろな?











  遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX25
 『盗まれた遊戯デッキ』










 「まぁ…確かに、メインデッキの上級モンスターが多い上、特殊召喚モンスターも多い。
  全盛期のデッキには此れに3体の『神』が入っていたというのだから驚く他は無いな。」

 「此れに神とか入ってたら絶対回らないよね。…最強なのはデッキじゃなくて扱うデュエルストって事ね…」


 至言やね裕奈。
 ドナイなデッキでも、その真価を引き出せるのは『本来の使い手』だけや。
 今回の展示で多くの生徒がこのデッキ見るやろうけど、デッキ真似ても使いこなせんと意味は無いからな。


 「そうっすね。種族もバラバラで儀式や融合に特出してる訳でもないし、僕はこのデッキ使いこなす自信ないっす…」

 「でも、丸藤坊やもちょっと使ってみたいって思ったでしょう?」

 「それは…まぁ、ちょっぴり。」


 まぁ、使いこなせるかどうかは別として『デュエルキングのデッキ』を使ってみたいと思うのは普通やな。
 裕奈がバッシュに『エア・ジョーダン』使こてるみたいなモンや。


 「そりゃ違うんじゃねーの?てか、其処で私かい!」

 「モノの例えや♪」

 翔君も『成程〜』って顔しとるしな。



 ――ザワザワザワザワ……



 「む、人が集まってきたな。混む前に出るか。どうせ人が増えたら碌に見ることも出来んからな。」


 せやね、人混みは好きやないし。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・



 で、寮の自室に戻ってきた訳やけど…


 『いや、でもホントに凄いね武藤遊戯。調べてみたら数百戦して公式記録で残ってる負けはたった3回だって。
  王国でのvs海馬瀬戸、童実野町ゲームセンターでのvsレベッカ・ホプキンス、バトルシティでのvs城之内克也のみ。
  しかも、何れのデュエルも戦況的には勝つ事が出来た状況だったのに敢て負けてるんだから、事実上は無敗さね。』


 うん、もう驚かん。
 和美ちゃんの取材能力には脱帽レベル、管理局が諜報部隊に欲しがるやろな。
 で、裕奈は何してるん?


 「ん?ん〜〜〜…見てみ?」

 「何やの此れ?……『宮崎のどか親衛隊設立認証届け』て、オイ…」

 「私のデッキってエクストラが女日照りだからね〜。ジャンク・ウォリアー達が…」


 其れで設立許可もとめるって…本屋ちゃん恐るべし。
 てか、使い手である裕奈は除外なん?


 「マスターである私は別格なんだとさ。其れは其れで悪い気分じゃないけど…な〜んか敗北感…」

 『気にすんな裕奈。アタシはオメーの事好きだぞ?』

 「うぅ、ヴィータの優しさが心に染みる…」


 仲良ぇねアンタ等も。

 しかし、勝てる状況なのに敢て負けた…か。
 勝つ事よりも優先すべき事があったんやろな、そうでなければ説明が付かんわ。

 初代デュエルキングとまで言われる人が、手抜きするとは思えんしね。



 ――pipipipipi



 ん?PADが…麗華ちゃんか。

 「もしもし〜。麗華ちゃんどないしたん?」

 「うぃ〜っす、どったの雪乃ん?」


 裕奈にも、雪乃ちゃんから。
 …なんや嫌な予感がすんで此れ?


 『緊急事態です、はやてさん。展示してあったデッキが……何物かに盗み出されました!』


 は!?
 ちょお待て、

 「武藤遊戯のデッキが、」
 「盗み出されたですってぇ!?」


 あ、裕奈の方に掛かってきたのも同じ内容やったんか。



 「遊戯さんのデッキが盗み出されたぁ!?」



 十代の方にも(多分準から)連絡が来たみたいやな。
 嫌な予感が当たってもうた…!



 ――バァァン!



 「はやて、裕奈!」

 「分ってるって十代!私のところにも雪乃んから連絡来たから。」

 「私のところにも麗華ちゃんからな。」

 皆まで言うまでもないわ。
 デュエルキングのデッキ捜索&盗み出した下手人の逮捕やな?
 てかドア後でちゃんと直してな十代。


 「おう!て、それよりも!レプリカだってデッキはデュエリストの魂だ、其れを盗むなんて許せないぜ!」

 「せやな、即刻逮捕や!…せやけど手掛りはあらへんよ?」

 レイジングハートをなのはちゃんに渡してエリアサーチつこたとしても、アカデミア島は案外広いから効率的やないし。
 和美ちゃんの力でも限界あるやろ?


 さて如何したモンk「なにぃ『魔法の筒』だとぉ!?」…何か聞こえたな?


 「聞こえたね?」

 「誰かデュエルしてるのか?」

 「そうやろうけど…」

 『魔法の筒』て確か…


 「馬鹿な!今度は『六芒星の呪縛』だとぉ!?」


 「「「…………」」」


 なんやろう、次の一発が予想できんで?


 「奇遇だね、私もだよ。」

 「実は俺もだ。」

 「ま、当然やな。」


 では、遠慮なくどうぞ。


 「『ミラーフォース』だとぉぉぉぉ!?」


 はい、お約束!
 てか今のは前に実技検定でも同じような状態になった奴や無いの?
 だとしたら全く以って成長しとらんね。

 まぁ、お蔭さんで大体の場所は分ったけど。
 ザフィーラ、場所の特定できるか?獣人やったら耳良いから分るやろ?


 『お任せを……今の声はアカデミア島の西側。距離にしておよそ2000mです。』


 2kmか。
 其れやと犯人には逃げられるな…


 『大丈夫だよはやてちゃん。シャマルさんが結界張ってくれたから、此れで逃げられない!』

 『回復とサポートが私の本分ですから♪』


 GJやシャマル!
 逃げられへんのやったら大丈夫や、ほな行くで裕奈、十代!


 「「おう!!」」








 ――――――








 Side:裕奈


 つー事で、ザッフィーの聴覚から割り出した場所に来た訳だけど、犯人はコイツか。
 シャマルの結界で逃げられなかったんだね、私等が到着するまで此処にいたって事はさ…


 「貴様か神楽坂…!」


 準や委員長、ブルーの生徒も到着。
 …ミラーフォースに散ったのははやての予想通りにコイツかい…伏せカードくらい警戒しろアホ。


 にしても、神楽坂…イエローでは上位レベルらしいけど、曲がりなりにもブルー生を此処まで一方的に伸せる実力の持ち主だったかな?

 遊戯デッキ盗んだのは、略間違いなくコイツだろうけどさ。
 でも、デッキだけでそんな簡単に変わる?


 「普通ならば変わらん。だが神楽坂は所謂『ものまね』が得意でな、ものまね対象になりきる事ができるらしい。
  其れこそ、話し方やデュエルの仕方、果ては性格までコピーできるんだそうだ。」


 はぁ!?なに其れ?
 其処まで行くと『ものまね』じゃなくて『憑依』なんじゃねーの!?

 あ、でも其れだと逆に納得か。
 早い話、神楽坂は『武藤遊戯』になってるって事ね?


 「武藤遊戯だけじゃない。」

 「え?」

 「海馬瀬戸にカイザー、俺はあらゆるトップデュエリストのデュエルテクニックを研究し尽くしてる。
  そしてこの最強のデッキ!今の俺はデュエルキングそのものだ、何人にも負けはしない!」


 …馬鹿なのコイツは?
 皆呆れかえってんじゃん。
 人の真似して、人のデッキ使って、其れで勝って楽しいの?
 てか、アンタ自分のデッキとか無い訳?


 「愚問だな。このデッキこそが俺のデッキ!キングのデッキこそがな!」


 ほ〜…成程ね。
 つまりは、その盗難デッキを罪悪感とか無く使い続けると………



 ――ブチッ!



 ふざけんじゃねーわよ、オイ。


 「ゆ、裕奈?な、なんか凄い音したけど大丈夫?血管切れたりしてへんよね?」

 「大丈夫っすよはやて、その勘違いの大馬鹿にほんのちょ〜〜〜〜〜〜っぴりキレタだけだから。」

 寧ろ私等『だけ』でよかったんじゃね?
 この場に店長がいたら、神楽坂半殺しにされてるよ?


 「かも知れんな。」

 「エヴァにフルボッコかも知れないぜ。」


 あぁ、其れもあるね。
 しかしなんだね、何て言うか…こういう場合には、久々に言おうかねあのセリフ?


 「あのセリフて…アレか?」

 「アレしかねーでしょ?」

 「あのセリフとは?」
 「興味があるわ…♪」
 「決め台詞か!楽しみだぜ!」
 「一体何を言うつもりだお前は?


 皆さん興味津々っすね?
 では、ご期待に応えて!

 「オイ、デュエルしろよ。」

 バッチリ言いました!!


 「決まったな♪やっぱ良えね、そのセリフ。」

 「少し…柄が悪い気もしますが…」

 「でも痺れるわ…♪」

 「裕奈、かっけぇ!」

 「デュエルの申し込みか…中々だな。」


 うん、結構好評だね。
 さて、如何する神楽坂!


 「ふっ、そのデュエル、受けてやるぜ!」

 「む…速攻で遊戯が乗り移ったか…上等、ものまねに負けるかっての!」

 それと、私が勝ったらデッキは元の場所に返しなよ?


 「俺のデッキを賭けてか。良いぜ、だが俺がデッキを賭ける以上、お前にもそのデッキを賭けてもらうぜ!」

 「其れはアンタのデッキじゃないでしょうに!」

 ったく、変に遊戯を真似るなっての。
 …OK、賭けてやろうじゃない。
 私のデッキを賭けさせた代価はきっちり払ってもらうぜ!


 「えらい事になってもうたなぁ…まぁ、裕奈なら負けへんやろ♪」

 「如何だろうな…流石にコピーとは言えデュエルキングが相手では些か分が悪いとも思えるが…」

 「大丈夫よ準!今目の前にいるのは神楽坂であって『デュエルキング・武藤遊戯』じゃない。
  幾ら完璧に、其れこそ『憑依』って言えるレベルでコピーしても、コピーは所詮コピーだから!」

 其れをこの場で証明してやるぜ!
 準備は良い?神楽坂!


 「相手になってやるぜ!来い裕奈!」

 「偉そうに…!」


 んじゃあ、まぁ…


 「「デュエル!!」」



 裕奈:LP4000
 神楽坂:LP4000



 「先攻は貰うぜ!俺のターン!『磁石の戦士α』を守備表示で召喚。」
 磁石の戦士α:DEF1700


 「カードを2枚伏せてターンエンド。」


 守備力1700のバニラと伏せ2…様子見ってとこかな?
 なら、様子見の必要が無いくらいに全力で行かせてもらうよ!

 「私のターン!私のフィールドにモンスターが存在しない時『ジャンク・フォアード』を特殊召喚できる。」
 ジャンク・フォアード:DEF1500


 「そして、私のフィールドのモンスターが1体以上存在し、墓地にモンスターが存在しない時『ミラー・レディバグ』を特殊召喚できる!」
 ミラー・レディバグDEF100


 「で、この方法で特殊召喚したミラー・レディバグのレベルは、このカード以外の私のフィールドのモンスターのレベル合計と同じになる。
  私のフィールドに存在するミラー・レディバグ以外のモンスターはジャンク・フォアードのみ。
  そのジャンク・フォアードのレベルは3、よってミラー・レディバグのレベルは3になる!」
 ミラー・レディバグ:Lv1→3


 まだまだ行くよ?

 「魔法カード『エンジェルバトン』発動。デッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。」

 …ジャンクロンとドッペルか。
 手札が此れだから…よし!

 「私はジャンク・メイルを捨てる。で、チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚!」
 ジャンク・シンクロン:ATK1300


 「ジャンク・シンクロンの効果で、墓地の『ジャンク・メイル』を守備表示で特殊召喚!」
 ジャンク・メイル:DEF600


 「更に、墓地からモンスターを特殊召喚した事で、手札の『ドッペル・ウォリアー』を特殊召喚!」
 ドッペル・ウォリアー:DEF800


 毎度お馴染み大量召喚!
 1ターン目からモンスターゾーン埋めてみました!


 「相変わらずの凄まじいまでの大量展開だわ。」

 「この展開力は、正直に脅威だぞ…」


 まぁ、私の『シンクロン』もはやての『ハンドレス』もこの展開力が自慢だからね。
 さてと…出番だぜ本屋ちゃん!


 『はい、頑張ります!』

 「行くよ!レベル2のドッペル・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!
  集いし思いが、新たな勇気を呼び覚ます。光指す道となれ!シンクロ召喚、導け『ジャンク・ライブラリアン』!」
 『宮崎のどか、行かせていただきます!』
 ジャンク・ライブラリアン:ATK2100


 お、格好良いね本屋ちゃん。
 活躍してもらうからね?


 『はい♪』

 「頼むよ♪ジャンク・ライブラリアンが表側表示で存在する時、私の場のシンクロモンスターの攻撃力は300ポイントアップする。」
 ジャンク・ライブラリアン:ATK2100→2400


 だから実質攻撃力2400なんだよね本屋ちゃんは。
 で、この効果だもん…正直強いわ。

 ガンガン行くよ!

 「次いで、レベル3になったミラー・レディバグと、レベル3のジャンク・フォアードに、レベル1のジャンク・メイルをチューニング!
  集いし金の閃光が、虚空を引き裂く剣となる。光差す道となれ!シンクロ召喚、煌け『ライトニング・ウォリアー』!」
 「オォォォォォォ!」
 ライトニング・ウォリアー:ATK2400→2700


 ライトニング・ウォリアーも、本屋ちゃんの効果でパワーアップ!
 更に、

 「ジャンク・ライブラリアンの効果発動、私がモンスターをシンクロ召喚したときカードを1枚ドローする!」

 「攻撃力の上昇効果だけじゃなくてドロー効果も備えているのか!」


 そう言う事!
 さぁて、覚悟しなよ?一切手加減はしないぜ!

 「バトル!ライトニング・ウォリアーで磁石の戦士αに攻撃!『ライトング・パニッシャー』!」


 ――ズガァァン!!


 「く…だが、磁石の戦士αは守備表示。ダメージは通らないぜ!」

 「どうかな〜?確かに戦闘ダメージは無しだけど、ライトニング・ウォリアーの効果があるよ!
  ライトニング・ウォリアーが戦闘でモンスターを破壊したとき、相手に相手の手札の枚数×300ポイントのダメージを与える!
  アンタの手札は3枚、よって900ポイントのダメージ!喰らえ…『ライトニング・レイ』!」


 ――バシュゥゥ!



 神楽坂:LP4000→3100
 「くっ…凄まじい効果だ。だが、磁石の戦士αが破壊されたことで俺のカードが発動するぜ!
  トラップカード『魂の綱』!俺のモンスターが破壊された時ライフを1000ポイント払い、デッキからレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!
  俺は、この効果でデッキから『クィーンズ・ナイト』を特殊召喚ずるぜ!」
 クィーンズ・ナイト:DEF1600
 神楽坂:LP3100→2100


 クィーンズ・ナイト……速攻召喚能力を秘めた『絵札の三剣士』の1体。
 この遊戯デッキに神はないけど、それでも呼んだって事はもう1枚のリバースは攻撃反応型かにゃ?

 だとしたら、後々まで残しておくと面倒だから使わせちまえ!

 「本屋ちゃん…もといジャンク・ライブラリアンでクィーンズ・ナイトに攻撃!『スクラップ・マジック』!」
 『え〜と……え、え〜い!!!』


 可愛い掛け声に似合わない攻撃だね〜。
 物凄い砲撃が放たれたよ…遥か上空から。


 「その攻撃は通さないぜ!トラップ発動『攻撃の無力化』!攻撃を無効にしバトルを終了させる!」


 やっぱし攻撃反応型だったか。
 流石に初手にミラフォは……本物の遊戯だったら持ってたかもね。

 その辺が違いなのかも。

 「攻撃は通らなかったか。なら、カードを2枚セットしてターンエンドよ。」

 「俺のターン!今度はこっちから行くぜ!『キングス・ナイト』を召喚!」
 キングス・ナイト:ATK1600


 キングス・ナイト!
 予想通り手札に持ってたか。
 クィ−ンとキングが揃ったって事は…


 「クィーンとキングが場に揃った時、デッキから『ジャックス・ナイト』を特殊召喚!」
 ジャックス・ナイト:ATK1900


 「更に魔法カード『融合』!絵札の三剣士を融合するぜ!」

 「三剣士を融合!?」

 マジで?この融合で出てくるのって確か…!


 「来い、天位の騎士『アルカナ ナイトジョーカー』!」
 「ハァァァァァ!」
 アルカナ ナイトジョーカー:ATK3800


 「アルカナ ナイトジョーカー…!」

 攻撃力3800の上級融合モンスター。
 先手を取られた返しのターンで出してくるなんてね…ちょっと吃驚。


 「さっきの礼をさせてもらうぜ裕奈!アルカ ナナイトジョーカーでジャンク・ライブラリアンに攻撃!『ジョーカースラッシュ』!」

 「そうは行くかっての!トラップ発動『シンクロ陽動作戦』!
  相手の攻撃モンスターの攻撃対象を、私のフィールドのシンクロモンスターに変更する。
  この効果でジョーカーの攻撃対象をライトニング・ウォリアーに変更するよ!」

 「攻撃対象の変更か。だが、それでも攻撃力はナイトジョーカーの方が上だぜ!」


 ――ズバァァァ!


 「うわっ!!」
 裕奈:LP4000→2900


 くぅ、結構効いた〜!
 けど、ジャンク・メイルを素材にしてるからライトニング・ウォリアーは戦闘では破壊されない…!


 「戦闘耐性か。カードを1枚伏せてターンエンドだ。」


 神楽坂…こいつ、思ってよりも強いかも。
 もっとデッキに振り回されてるのかと思ったけど、予想以上に使いこなしてんじゃん遊戯デッキ。

 あのデッキをそれなりに回せる辺り、マジで遊戯が憑いてるのかも。



 けど、コピーはやっぱしコピーだわ。
 幾ら強いデュエリストを真似ようと、其れは所詮『真似』。
 本物には遠く及ばない。

 「私のターン!」

 このデュエルで、私が其れを証明してやるぜ!
















   To Be Continued… 






 *登場カード補足



 ジャンク・メイル
 レベル1   地属性
 機械族・チューナー
 このカード素素材にしたシンクロモンスターは戦闘では破壊されない
 ATK400   DEF600



 シンクロ陽動作戦
 通常罠
 相手モンスターの攻撃宣言時に発動することが出来る。
 攻撃モンスターの攻撃対象を自分フィールド上のシンクロモンスターに変更する。
 シンクロモンスターが攻撃対象に選ばれていた場合は、攻撃対象になったシンクロモンスター以外のシンクロモンスターに変更する。



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