小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第四九話


 その後、六課に戻ってきた。だが格好がいまだに神官服というのは・・・。まぁいっか。

 で、一番の疑問は。

葵「何故アリサとすずかがいる!?」

ア「え? なんとなく?」

す「うん。死んだって聞いたけど生きてるなら問題ないかな。でも心配したんだからね!」

 と、アリサとすずかがあの後なぜかミッドに来ていた。なぜに・・・。

葵「そうだ。翼」

翼「はい。なんでしょうか?」

葵「お前は今後どうしたい?」

翼「え?」

葵「他の【不の者】達同様成仏したいか、それとも別の道を歩むか」

翼「・・・・・私は生きてみたい。あなたが作る未来を見てみたい」

葵「そうか。なら」

 そういって私は翼の頭に手を置き、魔法をかける。大きな変化はない。だが、

翼「? 何を?」

葵「お前を人にした」

全員「?!」

翼「そんな・・・ガリッ」

 そう言って翼は自分の指をかむと、そこからは赤い血が流れる。

翼「血です・・・本当に・・・では私は!!」

葵「あぁ。人だ。れっきとしたな。歩いてみろ。お前の未来をな」

翼「はい! ありがとうございます父!」

葵「・・・・はい?」

翼「あなたを父と慕いたい。・・・嫌ですか?」

 うっ。涙目+上目づかいは反則だろ。

葵「・・・・好きにしろ」

翼「はい! 父!」

 その後、

は「しかし驚いたな。葵君が神様やったなんて」

葵「まぁ、私自身が一番驚いたんだがな」

フェ「知らなかったの!?」

葵「まぁな。知ったのはあの世とこの世のはざまで知ったからな」

な「誰からしったの?」

葵「・・・バカから」

 すると全員が一斉にジェイルを見た。

ジェ「何故その言葉で私を見るのか聞きたいのだが!?」

アリ「いや、だってねぇ〜」

シ「あぁ。よく言うだろ?」

ヴィ「バカと天才は・・・」

シャ「紙一重」

ジェ「酷い!?」

 だが、竜也がすぐに気付き、

竜「・・・亮か」

葵「正解。まさかあいつから真実を聞くとは思わなかった」

 ちなみにこんな感じ。



―場所は何も無い真っ白な世界。

亮「よっ! 葵!」

葵「・・・・久しいな」

亮「本当だよあ「バカ」出会ってそうそう罵倒!?」

葵「いや、だってお前本当にバカじゃん」

亮「いやいや!? 俺活躍したよね!? 大戦中お前の軍師として!?」

葵「あぁ。活躍したな。小中高のテストであんな点数とれたのか不思議なぐらいに」

亮「止めて!? 俺の黒歴史を!!」

葵「いやいや。あれは大したもんだよ。カ○オ君や、のび○君もびっくりするぐらいの点数」

亮「あいつらよりましだろ!?」

葵「そうだな。名前はちゃんと書いてたし」

亮「そこ!?」

葵「で、何で私はここに?」

亮「今聞くか!?」

葵「さっさとしろよ」

亮「態度冷た!?」

 で、あいついわく。私自身にかよっている血がそもそも人の血ではないこと。血液検査で分からなかったのは人間界に下ったとき体の全てを人に切り替えた。その際魔力や虚無の魔法は維持した。

 故に零始の実験の際精霊の血を入れられても生き延びられたのだ。精霊の血と、神の血を交えたとしても一切問題は無いそうだ。

 そして私が再構築と体の一部を武器に変えれる創造の力。そして無に帰す虚無の魔法。これらはすべて創造神だからできる技だということ。

 創造神はその名の通りモノ、人であれ何であれ器を作ることはできるが命までは創れない。逆に生命神は命は創ることはできるが器を作ることはできない。つまり二柱いてようやく一生命体が作ることができるのだ。

 その代わり創造神は無機物。武器類を作ること、建造物をつくるのは簡単にでき、それの破壊も容易にできる。ちなみにあいつ自身は転生を司る神様になったらしい。だからいっとき死んだ私にも接触できたというわけだ。


ギ「改めて聞くと本当にでたらめですね」

ス「まぁ、神様だからと言えば簡単にできるんだけどね」

ティア「そうね」

 そして、はやてたちからここ数日のことを聞いて、

葵「そうか。心配をかけたようだな・・・・。ふむ。なら一つだけ願いを聞こう」

 そう言うと、皆がなやみ始めたが、はやての一言に皆が食いついた。

は「なら葵君! 私と籍入れて!!」

葵「・・・・・・はぁあああ!?」

 しまった・・・・はやまったっか・・・

な「はやてちゃんずるい!」

フェ「わ、私も!」

アリ「わたしも!!」

 と、まぁ、六課メンバー、ナンバーズ、アリサ、すずか、カリム、孤狐、ヴェルの計何名だ? といわんばかりの争いとなった。だが次の瞬間蓮鏡様の一声で方向は変わった。

蓮「あら? なら皆で葵のお嫁さんになればいいのに」

葵「蓮鏡様!?」

レオ「その辺はぬかりない!」

 いきなり現れた三提督とレジアス、クロノ、リンディ。

士「ほぉ。賑やかだね」

桃「そうね」

 高町家参戦!?

葵「というかどういう意味です!?」

ミ「レオーネがあなたの戸籍を一夫多妻制の方へ移したの」

ラ「これで問題無!」

全員「それだ!!!!」

葵「なにやってんだよあんたら!?」

 その後は・・・・まぁ、正式に書類方面は受理された。

 最後の最後にまさか大きいもんを手に入れたな。

 多くの家族を、愛する者を手に入れた。

葵「まぁ、私とそういう形になりたいなら一つだけ注意しておけよ」

な「にゃ?」

は「なんや?」

フェ「注意事項?」

アリ「珍しいね?」

ア「でも今さら嫌とは言わせないわよ」

す「そうだね♪」

葵「別にそうは言わんよ。ただ私は独占欲が強いぞ。特に大切なモノに対しては特に」

シ「だが裏を返せばそれはそれだけ大切にしてくれるってことだろ?」

ヴィ「むしろあたしらは葵以外にふりむかねぇよ」

シャ「そうですね」

アイン「あぁ。葵一筋だ!」

ヴェ「右に同じだ!」

葵「愛されてるな私は」

ティア「そうですよ葵さん!」

ス「少しの間だったかもしれませんけどさみしかったんですよ?」

ギ「きっちり責任は取ってもらいます」

カ「私もぜひ!」

葵「お、お前ら・・・・」

 するとナンバーズは、

ドゥーエ「私は葵さんのそばにいられればそれでいいかな」

トーレ「わ、私もだ///」

クァ「私も愛人で良いですよ〜」

チ「お、同じく///」

セイン「兄貴のそばにいられればそれだけでも満足かも」

セッテ「葵様に愛されていればそれだけでもう///」

オットー「・・・・そばにいられれば///」

ノーヴェ「あたしも・・・で、でも葵兄のお嫁さん///」

ディエチ「・・・結婚///」

ウェ「良いっすね! 葵兄と結婚!!」

ディード「あ、愛してくれればそれで・・・・」

 だが、予期せぬ伏兵も世の中に入る。

ヴィヴィオ「ママたちばかりずるい!」

コ「私もお父さんと結婚したいです!」

リオ「そうだそうだ!」

翼「・・・私はどうすれば」

 その後、全員を嫁にするにはきついというわけでナンバーズを嫁公認の愛人とし、なのは、フェイト、はやて、アリシア、シグナム、ヴィータ、シャマル、アイン、ヴェル、孤狐、ティア、スバル、ギンガ、カリム、アリサ、すずかの合計十六人を妻とすることになった。

葵「・・・・多すぎだろ!?」

 それプラス愛人にナンバーズ11名だ。つまり合計27人の女がいる。

葵「・・・しかし、まさかこんな形で幸せをつかむとはな」








 私は本当に幸せだよ。








ラ『そうそう言い忘れるところじゃった』

 ん? 結構良い終わり方だったような・・・

ミ『私も忘れるところだったわ。神無月葵副元帥』

葵「はい?」

レオ『本日付をもって貴殿を今回の【零始事件】の解決功労者として二階級特進を命ずる!』

は「二階級って言っても副元帥やから」

な「元帥以上の階級ってないよね?」

フェ「キール元帥?! おやめになるのですか?!」

ラ『ほっほっほっ。違うよ。新たに総統の階級を作る。管理局の頂点に立つ。実質上管理局の総(すべ)てを統べるという意味で総統じゃ』

葵「・・・・はぁ? いやいや、ちょっと待て。私は今の階級で十分満足してるんだが!?」

ミ『いろいろまずいでしょ。神様が人の下にいるって?』

葵「そこ!?」

レオ『葵。諦めろ。そして総統の座について私たちに楽をさせてくれ』

葵「そっちが本音だろ?!」

ラ『なに、ちゃんと仕事はするよ。それに管理局大改革はお前さんの功績だろ』

ミ『それだけでも十分理由になるうえに、ミッドを守ったのだからさらにね』

レオ『頼むぞ!』

 ・・・・ということで翌日ものすごいスピードで辞令が来て部隊はそのままで、階級が総統へ昇格。以後ガーディアンは総統直轄部隊となった。








 こんな終わりかったってあるか!!


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