小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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俺は、無事
高校受験に合格し
新しい制服に身を包み
学校の門を潜り抜けた


「いやぁ、まさかタケが合格するとはな」

隣で歩いていた幼馴染のカイトが馬鹿にした顔で俺を見る

「おいおい、俺様の実力をみくびんなよ」

「実力?俺の回答をお前は写しただけだよな」


いきなり後ろから声をかけられ
バッと振り向くと、腐れ縁の親友ケイがいた

ケイは全国模試で一位をとるほど
物凄く頭がよろしい

だけど、なぜか普通高校に進学したのには訳がある

俺たちと離ればなれになるのがきっと寂しいに違いない

俺の勝手な考えだけど、間違いない!!

「へぇ、それってなんて言うんだっけ?カンニングっていうよね」


カイトがわざとらしく
大声でわめき散らす

「うるせぇ!!てめぇはいつも大げさなんだよ」

「カンニングはいけないことだからね。大げさどころじゃないぞ」

真顔で言うカイトに俺の心はストレスでたくさんだ


もう合格したのだから
とやく言われたくはない

カンニングは悪い行為だが
ケイも共犯だし・・・


まぁ、いいじゃないか

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