『第9話』
「あ、そうだ!」
『?』
「えっと、二人共ちょっと来て?」
二人とは、アーシアさんとゼノヴィアさんです
この二人は心から僕を信仰してくれるみたいだし……
「並んで立ってみて!」
「一体何なんだ?」
「何か御用でしょうか?」
「うん、これからも二人は神を僕を信仰してくれる?」
「「勿論だ(です)!」」
「じゃあ、これは僕からのプレゼントだよ!」
僕は二人に向けて十字を切った
これで二人は僕を信仰する事が出来るよ!
つまり祈っても激痛にならない
はっ!?
此処で僕が登場しちゃったらゼノヴィアさん転生悪魔にならないんじゃ?
嫌ぁぁぁぁ……
「あの子、落ち込み始めましたね」
「きっと何かあるのよ」
「大丈夫ですか?」
「うん……(泣)」
「(可愛い……)」
「取り敢えず、アーシアさんには祈りを捧げても激痛にならない様にしたよ〜」
「本当ですか!? 有り難うございます!」
「どういたしまして♪」
「あの……少し良いですか?」
「子猫?」
「何故、貴方から姉様の匂いがするんですか?」
「姉様? 誰の事?」
「黒猫って言ったら分かりますよね?」
「黒猫……はっ!? ヤマト!」
「運送業の方じゃ、ありません」
「でも、家に猫なんか居ないよ?」
「違います、黒歌という女性は居ませんか?」
「黒歌お姉ちゃんなら、家に住んでるよ?」
「やっぱり……」
「知り合いなの?」
「はい、妹です」
「ふ〜ん……」
「あの……」
「会いたいの?」
「っ!? ……(コク)」
「う〜ん、良いんじゃない?」
「(パァァァ)」
僕が良いと言うと飛び切りの笑顔になりました
それ程黒歌お姉ちゃんに会いたかったと伺えるよ〜
まぁ、悪さをする訳でもないみたいだし
それに黒歌お姉ちゃんも探してたみたいだしね
一石二鳥かな?
それは、置いといて……
「これからどうしようかな〜……」
「どうしようかなとは?」
「折角人間界に来た事だから、観光でもしようかな〜って」
「それじゃ、冥界に来る?」
「冥界に?」
「ええ、良い所よ?
それに現四大魔王達にも紹介しなければならない訳だし」
「冥界は行った事あるよ? 現四大魔王には会ってみたいな〜」
「行った事あるの? それじゃ、一緒に会いに行く?」
「暇だから行く!」
「それじゃ、一緒に行きましょうか」
「うん♪」
僕とリアスさん達は冥界へと足を運んだ
現四大魔王はどんな人達かな〜……楽しみだね〜♪