小説『FAIRY TAIL PSIを使って大暴れ』
作者:OR()

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第4話 歓迎パーティー


ギルドに戻るとオレの歓迎パーティーが開かれた。オレが豪華な食事に夢中になっているとギルドのメンバーが数人話しかけてきた。まあ、具体的に言うとルーシィを除いた最強チーム+酒樽をもった女の人と青い髪の女の子だ。まあ、多分カナとレビィなんだろうけど……

「あんた強いね〜、ナツだけじゃなくエルザにまで勝つなんて」

「本当、ビックリしちゃった」

「ふっふっふ、それほどでもあるな」

「あるんかい!!こういうときって謙遜するよな普通……」

「ハハ、オレ自分でもお調子者だってわかってるからさ。ところで、アンタたちは?」

「ああ、自己紹介が遅れたね。私はカナ」

「私はレビィだよ。よろしくね、アゲハ」

「おう、よろしくな。カナ、レビィ」

「それにしてもお前の魔法は一体どうなってるんだ?」

カナとレビィが自己紹介を終えるとグレイがPSIについて聞いてきた。ま、普通気になるよな。

「オレも知りてえ!何なんだあの力?」

「PSIのことか?ちょっと長くなるけど…」

「構わん、教えてくれ」

ナツとエルザも説明を求めてくる。

「んじゃあ説明するぜ」

オレはまず簡単に原作のPSIについて説明した。つっても魔法とは違う力だという事とか発動方法や簡単な理論位だけど……

「脳細胞を活性化させることで人間の限界を越えるだと?魔力を使わずにそんなことができるのか?」

「ああ、PSIは人間が元々持っていた力だ。進化の過程でリミッターをかけたせいで普通は使えないけどオレは生まれつきそのリミッターが外れてたんだ」

そしてバースト、ライズ、トランスについて説明する。


「……つまり、さっきの龍の尾や翼、それに黒い円盤はバーストの力、身体能力を上げていたのがライズってやつか」

「でも、トランスってのはまだ見てねーぞ」

「いや、もう見せたぞ。エルザとの勝負の時に出した鎌。あれはトランスでできている」

「何っ!?ではあれは物を切れないのか?」

「ああ、あの時は脅しに使った。本来は幻覚を見せる技なんだ」

オレがM・J:凶気の鎌(マインドジャック:インサニティサイズ)について説明するとエルザが悔しそうな表情を見せた。トランスだと見破れていたらまだ戦えたからだろう。

「まあ、もっと分かりやすい例だとテレパシーとかかな」

「色々あるんだね〜」

「でも、龍の尻尾を出したときは魔力を感じたけど、どういうこと?」

カナがナツとの戦いで見せたドラゴンテイルの魔力について聞いてくる。

「オレは魔導士の家系に生まれたから魔法も使えたんだ。数年前にオレはPSIの力の影響による脳の負担を魔力で肩代わりする方法を編み出した。魔力で肩代わりして発動したPSIは魔法として扱うみたいだな」

「すごい力だね。リスクは無いの?」

「あるよ。本来の方法でPSIを使いすぎると頭痛がするし、最悪の場合、脳が潰れる。魔力で肩代わりする方法も魔力の消費量が半端ないから、弱点は長時間戦えないことかな。もっと力を使いこなせば長く戦えるんだけど、オレはまだ未熟だから」

「エルザに勝ったのに未熟って……」

「どんだけつえーんだ?アゲハって……」

「あい……」

みんなが呆れていた。いや、ほんとなんだって。グラナさんとかマジで半端ないからね!?最終的にはあれくらいの力はほしい。

「ま、PSIについてはこれくらいかな」

オレはPSIについての説明を終えた。

「アゲハ〜、ちょっと来て!!」

話が一区切りしたのを見計らったかのようにミラがオレを呼んだ。

「何だ?ミラ」

「マスターが話があるんですって」

「来たか、アゲハ」

オレがミラのところに行くと、ジイさんも一緒にいた。

「アゲハよ、ギルドのメンバーは全員ギルドマークを服か体につけるのじゃがどこにつけるか決めてくれんか?」

ギルドマークか、う〜ん考えてなかったな。まぁとりあえず右腕でいっか。二の腕辺りがいいかな。

「じゃあ右腕で」

腕を差し出し、ミラにスタンプを押してもらう。

「はい、これであなたも正式にギルドの一員よ」

「改めてよろしくのう、アゲハ」

「おう!あ、そういや今日どこで寝泊まりすればいいんだ?」

「そういえばアゲハお金持ってないんだったわね。ん〜……そうだ!私の家に泊まる?」

「お!マジで!?んじゃ喜んd」

ゴンッ!!

ミラの爆弾発言に悪のりしていると、誰かに思いきり殴られた。

「アゲハ!!お前姉ちゃんを狙ってんのか!!そんなことはこの漢エルフマン、断じて認めん!!」

うおっ!?エルフマンいつの間に!?つーか思いきり殴りやがって、コノヤロウ!

「いってェな!!冗談に決まってんだろ!そこまで常識知らずじゃねえよ!!」

「やかましい!!姉ちゃんに手を出すやつは許さん!!」

「だからさっきのは冗談だッつってんだろ!手ェ出す気なんかねえよ!!いいから話を聞け!」

「ふふ、仲良いわね」

想像以上のシスコンだな、こいつ。っておいミラ!!なにのんきに笑ってんだ!こっちは大変なんだぞ!!

「まあまあ、落ち着け二人とも。アゲハにはギルドの空き部屋を貸すからそれでよいじゃろ?」

「サンキュー、ジイさん!こいつ全然話聞かねーんだもんよ。狙ってるとか手ぇ出すとか変な事言いやがって。確かにミラは美人だけどさ」

「アゲハったら、誉めたって何も出ないわよ///」

「ほら見ろ!!やっぱり狙ってんじゃねーか!!」

「狙ってねーよ!!素直な感想言っただけだ!てかミラを口説いてる奴なんか他にもいるだろうが!!何でオレにばっかり突っかかってくんだよ」

「そ、それは……」

何だ?急に黙りやがって。

「(言えねえ、アゲハを見る姉ちゃんの目が他の奴等と明らかに違うからだなんて)」

「よく分かんねえけど、オレはもう戻るぜ」

急に黙ったエルフマンを不思議に思いながらもオレは宴会に戻ることにした。
再び料理を食べているとナツたちが話しかけてきた。

「アゲハ、何してたんだ?」

「ギルドの紋章入れてもらってたんだよ。ほら」

そう言って右腕を見せる。

「おっ、これで正式に仲間になったな」

「よろしく頼むぞ、アゲハ」

「こちらこそよろしくな!!それにしても騒がしいな。みんなオレより年上ばっかなのに落ちつきなさ過ぎだろ……」

周りを見渡すとひっきりなしにケンカをしたり酒を飲んで騒いでいる奴等が目に入る。

『え!!?』

そんなみんなが一斉にオレの方を見る。こえーな、おい。オレなんか変なこと言ったか?

「あ、あのさ……アゲハって何歳なの?」

恐る恐るといった風にレビィが聞いてくる。

「(この世界では)14歳だけど……」

『何ぃ━━━━!!!』

ビクゥッ!!!ビックリしたなあ、もう。急に大声出すなよ。

「14ってマジかよ!!」

「でも言われてみればまだ結構幼い顔立ちしてる」

なんかよりいっそう騒ぎが大きくなった。てかそんなに騒ぐようなことか?なんてことを思ていると…

「ハッピー除いたら今のギルドの中では最年少なんじゃない!?」

カナそれマジで!?そうだったのか。原作マガジンで読んだだけだからあんまし覚えてねーし、知らなかった。16歳ぐらいの設定にしときゃよかったかな。でもいずれウェンディも加わるし、そんなに気にすることでもねえか。
さて、思考を切り替え、ギルドの様子に目を向ける。

「4つも年下の奴に負けたのか、私は。くっ、ショックだ」

ガクッ、と膝をつくエルザ。………そこまでショックだったか。

「別に年齢関係なくねーか?」

みんながオレの年を知って驚いていた。まあ、年齢不明のナツは別に驚いてなかったけど。
とまあこんな感じでオレの歓迎会は幕を閉じた。依頼の受け方とかの詳しい説明は明日してくれるらしい。オレは用意された空き部屋のベッドに寝転んで目を閉じた。

今日一日で色々なことが起きたな。明日からが楽しみだ。

そんなことを思いながらオレは疲れた体を休めるようにすぐに眠りに落ちた。

-5-
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