「百花、百花ぁ!」
肩を揺するが、百花は目を閉じたままだ。
「真知子……?」
背後から、声がした。
誰だろうか。
振り向くと、私の姿をした『だれか』が突っ立ていた。
「誰なの……?あなた」
『だれか』も私の顔を見て驚いているようである。
「藤原隆史といいます。あなたは……?」
「え?隆史さん?」
「もしかして、真知子??!」
首を縦に振る。
私の姿をした隆史さん?!
どういう事なの?!
「なんで、真知子が僕の姿してるんだ?!」
「あなたこそ!」
もしかして……
「私たち、入れかわってしまったの!?」