私は研究の休憩に外を散歩していた。
ふと、一人の少年が目に入った。ついつい目で追ってしまう。
なぜか気になってしまう。ということで少しついて行ってみた。
彼は本屋で立ち読みを始めたので、私も少し遠くからみていることにした
彼の容姿は、黒目黒髪、黒のシャツ、ズボンに黒のロングコート。
全身黒だった。暫く見ていると彼が動いたので追ってみた。本棚を曲がると彼がいなくて、いきなり後から声をかけられた。
声をかけて見てみるとやっぱり永琳でしたよ。
やっぱり本物は違うね。年は同じぐらいでかなりの美少女。
「(でも、何でつけられてたんだ?)」
そりゃあ、全身真っ黒だと怪しいだろうけど……服に使ったTNK繊維は兵器じゃないけど、軍事関係の物も創れるように糞神にしてもらった。
だから、レーションなども創れるね。
TNK繊維は弾丸ぐらいなら貫通しない。
考えていると、永琳が話しかけてきた。
「えっと、ごめんなさい。 私は八意永琳。あなたのことが少し気になって……」
「初めて会っていきなり告白? 少し早いんじゃない?」
本人に会えて嬉しかったので、その嬉しさを少し意地悪く表してみた。
…………別に腹黒くなんてないよ?
「ち、ちがっ、そんなんじゃないわよ!!」
顔を真っ赤にして反論してきた。 実にからかいがいがあるよ(笑)
「分かってるって、冗談冗談」
「あなた、意地悪ね…」
「まあそんなことより、俺の名前は天城零。
で、何のようだい?」
「あなた、何ものなの?」
「ただのしがない旅人さ。此処には観光できた」
「嘘よ。霊力の欠片もなく、武器も何もないのに外で生きていけるはずがないもの」
…………そうだった……霊力を全て抑えてるんだった。
「だからあなたは……!!?」
「これでいいかな?」
「え、ええ、そんなにあれば大丈夫ね」
霊力を少し漏らす程度にして出した。
「信じてもらえて何よりだよ」
「あなたって、これからどうするつもりなの?」
「そうだな〜…暫く見て回ったら、どっか行くかな?」
「なら、少し私の手伝いをしてくれないかしら?衣食住もこちらで受け持つから」
ん〜……暇だし、いいかな?いいよね? 何より暇だし!
「いいよ。手伝いって?」
「外に薬草などを取りに行くときなどの護衛かしら」
へぇ〜…それだけかぁ
「それじゃ、行きましょう」