小説『ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者』
作者:アカツキ()

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第二十一話 秘技

小猫との修行が終わった翌日。今日は悪魔に関する勉強会となった。
リアスの話によると悪魔は先の大戦で数が激減してしまったようだ。そして悪魔の家柄に分かれることになったようだ。リアスの『グレモリー家』。ソーナの『シトリー家』。そして最後にライザーの『フェニックス家』なったようだ。

(なるほど。ライザーがリアスと結婚したがるのはこう言う訳だったのか・・・)

「さて。ここで少し休憩にしましょうか?」

「私はお茶を淹れてきますわね」

「あ、私も手伝います」

朱乃が立ち上がり、お茶を淹れに行こうとするとアーシアを一誠が引き止めた。

「アーシア。昨日はゴメンな?」

「い、いえ///。イッセーさんのお役に立てて私は嬉しいです」

何故アーシアが赤くなっていたのか気になったのか闇慈が一誠に尋ねた。

「昨日何かあったの?イッセー。アーシア」

「えへへ。私とイッセーさんとの秘密です♪」

そう言うとアーシアは朱乃と一緒に部屋を出て行った。

(・・・まあ。二人の秘密を無理に聞こうとするのは野蛮だから聞かないでおこう)

その後アーシアの聖職者の知識も聞くこととなった。中でも『聖書』と『聖水』は悪魔にとって致命傷を与えるものだとリアスが説明を加えた。
それとアーシアが聖書を読もうとすると頭痛が走るらしい。それは仕方ないことだった。

「悪魔だからな」

「悪魔だもんね」

「・・・悪魔ですから」

「悪魔だもの」

「うふふ。悪魔ですわね」

「あうぅぅ。聖書が読めませ〜〜ん」

アーシアの天然には闇慈も苦笑していた。でも何点か思い付きがあった。

(レーティングゲームで使えないかな?リアス先輩達は悪魔だけど僕は表向きは人間だから持てると思うし)

(特に問題はない思うぞ、闇慈。死神にはそう言った物は通用しないから安心して良い)

(こっちは人数が少ない部分は知恵で補わないと・・・ですね)

こうして二日目は終了して行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

三日目は各々自由のスケジュールを立てて修行となった。

「さて。今日は自由にやって良いと言われたけど、どうしようかな」

今日の小猫は一誠に付くこととなった。するとデスが闇慈に呼びかけた。

(ならば。我が直々にお前に指導してやろう)

(えっ!?デスさんがですか!?)

(お前が良ければな)

(なら。よろしくお願いします!!)

そう言うとデスは闇慈の中から出てきて骸骨の両手にはデスサイズ・ヘルと同じ鎌が握られていた。それを確認すると闇慈もセイクリッド・ギアを発動させ、デスサイズ・ヘルを取り出した。

「さあ・・・行くぞ!!闇慈」

「はい!!よろしくお願いします!!」

闇慈がデスに切りかかるとデスはそれを弾くと鎌の柄の先端を闇慈の腹に突き刺した

「ぐは・・・」

闇慈はそのまま地面に跪いてしまった。

「闇慈。お前は鎌の刃の部分しか使用していないだろう?鎌全体を利用すればお前はもっと強くなるぞ」

「いてて・・・さっきみたいな『柄殴り』ですね」

「そうだ。この鎌の柄を相手の延髄に打ち込むと容易に気絶させることも出来る。それらを上手く使っていけ」

「はい!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その後デスのカウンターを何回も受けながら鎌の扱いがさらに上昇したようだ。

「ふむ。大分上手くなったな」

「あ、ありがとう・・・ございます・・・」

上手くなったのは良いが闇慈の体はほぼボロボロだった。

「では次のステップに進もう」

「デ、デスさん。少し休ませてください!!」

デスの訓練が始まって2時間は経過していた。

「もうそんなに経っていたのか。ならば少し休憩だ」

「分かりました」

闇慈はデスサイズ・ヘルを解除すると木陰に移動し、水で喉を潤した。

「はあ・・・はあ・・・どうしてデスさんはそんなに元気なんですか?」

「我には『疲労』と言う感情を持たないからな」

(何なんですか・・・死神って)

闇慈は心の中で溜め息をついていた。そして数十分後体力を回復した闇慈は再び修行を開始した。

「鎌の扱いはほぼ慣れたようだな。今度はお前に魔力を使った技を教えよう」

「魔力の技ってリアス先輩や朱乃先輩が使っていた技ですか?」

「百聞は一見に如かず。まず我が手本を見せよう」

そう言うとデスは持っていた鎌に自分の魔力を注ぎ込み、その鎌を距離がある一本の木に向かって振った。

「この何処が魔力を使った技なんですか?」

「よく見てみろ」

闇慈が再びその木を見てみると、木が根元の所からずれるとそのまま大きな音を立てて倒れた。

「えっ!?木がバターみたいに切れてる!?何をやったんですか!?デスさん」

「これは鎌に溜めた魔力を相手に向かって飛ばす技だ。切れ味は今ので分かったであろう?我はこの技を『飛翔刃(ひしょうじん)』と命名している」

「何か凄い技ですね。分かりました。頑張って習得します」

「これは一筋縄で習得するのは至難の技だぞ。心しておくが良い」

その後の修行はこの飛翔刃を習得するのに費やしたと言う。

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