小説『ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者』
作者:アカツキ()

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第四話 登校

闇慈が死神の力を手にして一日が経って朝となった。朝食を終えるとリビングでゆっくりしていた。
あれから闇慈は家に帰るとデスに質問攻めを繰り返した。本当に死神になってしまったのかと言うこと。今後の生活に支障はないかと言うこと。リアスの眷属になるべきかと言うこと。
返答はそれぞれ、死神の力を手に入れただけで『死神』自体になったわ訳ではないみたいだった。と言うより闇慈は人間がそう簡単に死神になれるかとデスに怒られてしまったらしい。
次に迂闊に力を使いすぎなければ今後の生活には支障はないようだ。
最後に眷属になるかどうかは僕自身が決めて良いみたいだ。

(でもデスさんの姿を見たときは腰が抜けそうになりましたよ・・・)

(あれは我の失態だ。すまないことをした)

家に帰って両親が寝付いたことを確認するとデス出てきて貰ったが、その姿がまさに『死神』だった。闇慈と同じぐらいの身長で顔は骸骨でボロ衣のオーバーマントを羽織っていた・・・。喋るときは口が動くだけでカタカタと骨が鳴っていたらしい(笑)

(・・・我に対して失敬な事を考えていなかったか?)

(いえ!?何も考えていませんでしたよ!?)

(そうか・・・ならば良い)

「さてと・・・僕もそろそろ学校に行こうかな。行ってきます、母さん」

「いってらっしゃい、闇慈」

闇慈が鞄を持ってリビングを出ようとすると玄関のチャイムがなった。

「あら?誰かしら?」

「良いよ、母さん。僕が出る」

闇慈は靴を履き、玄関を開けると・・・

「おはよう、アンジ」

「オッス。黒神」

リアスと死んだはずの兵藤だった。

「おはようございます、先輩。おはよう、兵藤君」

「さあ。行きましょう」

「え、ええ。じゃあ母さん。迎えが来たから行ってきます」

闇慈は母に一言言うとリアス達と一緒に門を出た。闇慈は兵藤の事が気になったのか話しかけた。

「兵藤君。昨日の怪我は大丈夫?」

「まあ。何とかな・・・。それより俺たちはダチなんだから『イッセー』って呼んで良いぜ?」

「なら僕の事も『闇慈』って呼んで良いよ?」

「おう!闇慈!」

「これからもよろしくね?イッセー」

闇慈とイッセーは熱く握手を交わした。

「ふふ。男の友情ね」

闇慈達の光景を見て、リアスは微笑んでいた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「そんな・・・こんな事が・・・」

「何であいつらなんかに・・・?」

「リアスお姉様がけが汚れてしまうわ!!」

「黒神君は美形だからまだ分かるけど・・・何であんな下品な奴と!?」

学校に着いたのは良いけど、周りからの視線が痛いらしい。

「視線が痛いね・・・イッセー(小声)」

「まあ仕方のない事だと思うぜ?俺たちの隣には学園のアイドル、リアス・グレモリー先輩がいるんだからな・・・。むっふふふ(小声)」

(イッセー・・・目がエロくなってるよ・・・これは昨日何かあったのかな?)

闇慈は心の中で溜め息をついているとリアスが話かけてきた。

「後で使いを出すわ。放課後にまた会いましょう?アンジも興味があるならいらっしゃい」

「えっ!?僕もですか?(まあ。悪魔がどんなものか知る良い機会だな)」

そう言うとリアスは行ってしまった。

「あ・・・ちょ。リアス先輩!!」

「まあ。兎に角、放課後になったら迎えが来てくれると思うから待とう?イッセー」

「そうするか・・・」

闇慈たちが行こうとすると横から松田の鉄拳がイッセーの頬を捉えて吹き飛ばした。

「イッセー!!貴様!!モテナイ同盟はどうなった!?」

「まあ落ち着け松田。取り敢えず訳を聞かせて貰おうか?イッセー。昨日俺たち別れてから何があった?」

「イッセー。僕も気になるんだけど?教えてくれないかな?」

「むふふ。それはな・・・。闇慈。松田。元浜。」

一誠がゆっくり立ち上がるとこう言った。

「お前ら・・・生を見たことあるか?」

「「生?・・・はっ!?」」

「へっ?(何のことを言ってるんだろう?取り敢えず昼休みに詳しく聞けば良いか)」

松田と元浜は分かったみたいだったが闇慈には分からなかった。

-6-
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