〜夕方〜
「海斗、早く回復しろよ?」
「え」
俺は帰る諒を玄関まで送るため、ベッドから立ち上がった瞬間そんなことを言われて戸惑ってしまった。
だって、まさか諒にそんなこと言われるとは思ってなかったから。つまり、まさかそんなに心配してくれていると思っていなかったから。
諒は怪訝そうな顔をして、
「友達の早期回復を望むのは当たり前だろ」
と俺に言った。
「うーん、いやまぁそれは嬉しいんだけどさ、まさか諒にそんなこと言われると思ってなかったから」
俺がそう言うと、
「どういう意味だよw」
と言われた。
うーん…どういう意味かって聞かれてもなぁ…
察して。←
そうしているうちに、玄関に着いた。
「じゃあな、海斗!」
「おう。今日は来てくれてサンキューな」
「じゃ回復したらなんか奢れよ」
「なんでだよw」
「www」
諒は笑って、
「回復したらメールしろよー」
と玄関のドアを開けて出て行った。
「…マスター、早く回復するといいね!」
ミクはそう言って俺に笑いかけた。
「おう!俺は神だからすぐ回復するぜ!!」
と吐くと、
「厨二病w」
とGUMIに笑われた。
ま、早く回復しねーとな。
短い貴重な春休みが終わっちまう。