小説『ボカロ日常記録帳』
作者:螺旋()

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そういえば、「熱治ったらメールしろこの貧弱男」って諒に言われてたな。

そう思って携帯を開く。

表示時刻は現在午後1時24分。流石に寝てるってことはないだろう。

メール画面を開き、宛先を「原田 諒」に設定。

…本文どうしよう。

迷うような事じゃないのだろうが、なぜかここで突っかかった。

うーん…

『熱治ったぜ((ドヤァ』

うん。病み上がりのくせにウザイな。ウザすぎる。

ドヤァだけ消して、これでいいかと送信ボタンをポチ。

送信中…の画面が表示され、3秒後くらいに送信完了、の文字。

どんな返信くるかな( ̄▽ ̄)とか思ってたらEメール受信音が鳴った。

速くねぇ!?

あいつそんなに携帯打つの速かったっけ!?

開いてみるとそこには………




『ウザ』




えええええええええええええええ!?!?!?!?

返信『ウザ』!?

なんで!?俺ドヤァ消したよね!?

慌てて送信BOXを見てみるが、きちんとドヤァは消えている。

じゃあなんで!?どこら辺がウザかった!?

即返信来たと思ったら二文字!!無念の二文字!!!しかも怨みすら感じる二文字!!!!

(´・ω・`)通り越して怖いわ!!恐怖すら感じるわ!!!

とりあえず返信しなきゃと思って返信ボタンを押し、『どこら辺が( ;∀;)』と送ってみる。

また返信が怖い速さで来て、

…無情に表示される『なんとなく』の文字。

なんとなくかいな!!!

君のなんとなくで俺はいろんな思考が頭を光の速さで駆け巡ったよ!?

どうしてくれようか!?

どうにもできないけどさ!?

俺は携帯を閉じ、ため息をついた。

暮れる日の赤い光が俺を横から照らし、傍から見ればそれはそれは哀愁漂う画だっただろう。

もういいさ。てか誰か絵に描いてくれ。いっそ。

あー…なんかもう…腹減ったな………。←



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