小説『つぶやき』
作者:クロー()

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私のことをよく理解してくれる人、そんな人が現れてようやく、

自分がいかに孤独だったということに気がついたように思う。


それまで、自分が不幸であることを喜んでいるくらいマゾだった。

人が私の思っていることにこれっぽっちも配慮せずに好き勝手やってても笑って見ていた。

それでも、孤独は私の心をやたら消耗させていたと思う。

「孤独」それだけで人はやがては疲れ果ててしまう。



それでもいいって強がっていた私ってほんとに無責任で馬鹿だったなと思う。



私はもう孤独になるなんて嫌だし、


今まで大切にしてきた人はこれからも大切にしていきたいと思う。

私の大切な人の心を放っておくことはできない。

親しい人がみないつも心穏やかにしていられるようにいつも私は祈っている。

そのための障害となる困難なことは、いつかきっと乗り越えられるといいと思う。

あてはなくても。



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